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旧5社の袖看板3,500本をLIXIL「エコセンター」でリサイクル開始
〜 サステナブルな社会の実現に向け、マテリアルリサイクル率90%以上を目指す 〜

2011年11月09日

 住宅設備機器・建材の総合メーカーである株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長:藤森義明)は、4月の会社統合にともない全国の工務店や販売店などに設置している旧5社(トステム、INAX、新日軽、サンウエーブ、TOEX)の袖看板を8月からLIXILに順次変更し、その過程で発生する廃材を、当社の廃材リサイクル施設「エコセンター常滑」(愛知県常滑市)、「エコセンター茨城」(茨城県つくば市)の2ヶ所で収集・再資源化します。このリサイクル活動は、9月下旬より段階的に開始し、2012年3月末までに約37.1t(袖看板3,500本分)の回収を予定しています。

※袖看板3500本×10.6s(片面5.3kg)=約37.1 t

 袖看板の構造は、ブランド・ロゴを表示するアクリル素材部分と、鉄・アルミなどのポールやフレーム部材で構成されています。現場から撤去後、アクリル素材は当社の「エコセンター」に回収されたのち、手作業による分割後、破砕・減容され再利用されます。鉄・アルミ素材についても提携するリサイクル業者に運搬、再利用されます。

 住宅リフォーム廃材を収集、再資源化する事業は、2007年5月に「エコセンター常滑」を開設以来、中部地方を中心に進めてきました。首都圏でも、2011年6月16日に「エコセンター茨城」が茨城県の産業廃棄物処分業の許可を取得し、首都圏での本格的な稼働を開始しています。両施設では、シャワートイレの収集・分解・再資源化を実施しており、今後は浴槽、水栓金具類、洗面台、キッチン、浴室扉など水回り設備機器や窓サッシなどへと拡大、最終的には住宅1棟分全ての廃材を一括して収集・リサイクルを目指します。

 当社の「エコセンター」は、今回の袖看板の回収・再資源化をはじめとして、サステナブルな社会の実現に向け、モノづくりとして重要な「つくる」「つかう」「もどす」の中の資源を再生・再利用する「もどす」の役割を担っていきます。手分解により50種類以上に徹底的に分別することで、マテリアルリサイクル率90%以上を実現し、資源の再利用、循環を推進します。


取り外し後、分解された袖看板

破砕機で破砕・減容されたアクリル素材


■「エコセンター」の概要

◇「エコセンター常滑」
 所 在 地: 愛知県常滑市鯉江本町3−6
 敷地面積: 建屋部分1666.52m2
 処理施設: 破砕機
 処理能力: 破砕施設 4.8t/日(8時間)(廃プラスチック類を破砕処理時)
 従業員数: 13人
 沿   革: 2005年4月 住宅リフォーム廃材を収集・再資源化する事業に着手
        2006年5月 愛知県より産業廃棄物収集運搬業積替え保管の許可を取得
        2007年5月 「エコセンター常滑」開設

◇「エコセンター茨城」
 所 在 地: 茨城県つくば市上大島字神明1863−2
 敷地面積: 建屋部分567m2
 処理施設: 破砕機、圧縮機(県条例指定処理施設)
 処理能力: 破砕施設 4.48t/日(8時間)(ガラス・陶磁器クズを破砕処理時)
        圧縮施設 13.20t/日(8時間)(紙くずを圧縮処理時)
 従業員数: 6人
 沿   革: 2011年6月16日 茨城県より産業廃棄物処分業の許可を取得、本格的な稼働を開始


■袖看板の取り替え例(旧トステム)


取り替え前

取り替え後


■袖看板リサイクルの流れ


①分解
全国の工務店や販売店に設置されていた袖看板は、撤去後にアクリル素材と鉄・アルミ素材に分解されます。







②運搬・収集
アクリル素材はエコセンターに運搬・収集されます。鉄・アルミ素材についても、提携するリサイクル業者に運搬・再利用されます。







③分割
収集されたアクリル素材は手作業で破砕機にかけやすい大きさにします。







④破砕・資源の再生
分割されたアクリル素材は、さらに破砕機で破砕・減容され、新たな資源として、社会に還元されます。