2011年07月07日
住宅設備機器・建材の総合メーカーである株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長:潮田洋一郎)は、2011年7月7日(木)タイ王国(以下、タイ)バンコクに初のLIXILショールーム「LIXIL GALLERY」を新設オープンしました。サッシをメインとしたLIXILのショールームとしては、ASEAN諸国初です。
「LIXIL GALLERY」は、バンコク中心地から約10kmに位置するCrystal Design Center(以下、CDC)内に開設しました。CDCは、ASEAN諸国最大規模の住宅設備機器・建材等の複合展示場であり、タイにおける住宅建材の情報発信基地です。世界16ヶ国のメーカーが集結し、当社の子会社である衛生陶器・浴槽メーカーのアメリカンスタンダード アジア・パシフィック(以下、アメリカンスタンダード)も展示場を設けています。
「LIXIL GALLERY」では、タイ市場向けに開発し今後トステムブランドとして展開していく住宅用・ビル用サッシや、以前よりタイで展開している自動車部品等のアルミ加工部品を展示します。また、サッシの日本品質・性能をタイ市場に訴求するため、サッシの違いによる水密・気密・防音・遮熱などが体感できるテストコーナーを設置しました。その他、参考商品として日本で販売している次世代スタンダードウィンドウ「サーモス」、全開口サッシ「オープンウィン」などを展示し、住宅における開口部デザインの重要性を提案します。さらに、アメリカンスタンダードの衛生陶器や浴槽、INAXの調湿建材「エコカラット」の展示スペースも設けました。
LIXILでは、ASEAN諸国を中国と同様に重要な拠点と位置づけています。今後は「LIXIL GALLERY」をビジネスの拠点とし、アルミ加工部品販売を強化すると共に、タイ市場向けに開発・生産するサッシ等の建材の販売を本格的に開始します。
≪「LIXIL GALLERY」エントランス≫
【LIXIL GALLERYの特長】 (1)テストコーナーの設置 サッシの性能を体感できるテストコーナーを4種類設置しました。 |
≪水密・気密コーナー、防音コーナー≫ |
■水密・気密コーナー 室外側を加圧することで、自然に近い環境を再現。ただ水をかけるだけでは表現できなかった水密性能を確認いただけます。 また、室外側からスモークを発し、室内側への空気の流れを見えるようにすることで気密性能を目で見えるようにしました。 |
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■防音コーナー 飛行機の着陸音、交通量の多い車道、ミュージックなどの室外側・室内側の音量を実際に体感すると共に、モニターで音量数字を確認できます。 |
≪水密・気密コーナー 内部≫ |
■遮熱コーナー 3種類のガラスを用意。室外側から強い光をあて、室内側に進入する熱量の違いを体感していただきます。 |
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■採風シミュレーション 窓をつける位置を変えることで通風量が変わることを体感していただきます。 |
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(2)LIXILグループ商品の展示 アメリカンスタンダードの浴槽、衛生陶器、INAXの調湿建材「エコカラット」等、トステムブランド以外の商品を空間で展示し、サッシも含めてトータルで提案します。 |
【LIXIL GALLERY 概要】 | |
≪サッシ展示コーナー≫ |
≪アルミニウム加工部品展示コーナー≫ |
【タイ事業の概要】 | |
タイにおける事業は、1987年にトステム(当時)が日本向け住宅用アルミサッシの生産拠点としてタイ工場を設立したことから始まりました。その後「Tostem Thai Marketing Co.,Ltd」を1991年に設立。世界最大級のアルミ一貫生産工場の強みを活かし、タイ国内向けには主に自動車部品やヒートシンクといったアルミニウム加工部品の製造・販売を行ってきました。 今回、従来のアルミニウム加工部品の販売だけではなく、ビル・戸建住宅向けの建材市場に本格的に進出すべく、そのビジネス拠点として「LIXIL GALLERY」を開設しました。アルミサッシ等の建材商品をタイ国内向けに開発・生産し、現地ディベロッパー・ビルダーなどへの提案を強化、売上拡大を目指します。 なお、タイではアメリカンスタンダードも衛生陶器、浴槽等を販売し、2010年度の売上は68百万ドル、アメリカンスタンダードでは中国に次ぐ売上規模となっています。 |
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【参考:Crystal Design Center】 ・ASEAN諸国最大の住宅設備機器・建材等の複合展示場複合展示場・情報発信基地 ・敷地面積 約100,000u ・店舗数 約200店 |
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