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[INAXギャラリー巡回企画展]
凝縮の美学 名車模型のモデラーたち 展
6月3日(金)ギャラリー1(東京)から開催

2011年05月18日

INAXギャラリーの巡回企画展は、年間4本の企画展を3つの会場で巡回展示しています。今回、「凝縮の美学 名車模型のモデラーたち 展」は、6月3日(金)ギャラリー1(東京)からスタートします。INAX独自の視点で作り上げた企画展示をぜひ、ご覧ください。ギャラリー大阪での開催は2011年9月3日(土)から、ギャラリー名古屋での開催は2011年12月2日(金)からを予定しています。


凝縮の美学 名車模型のモデラーたち 展   開催概要

6月からのINAXギャラリー1では、スクラッチビルドという、自らの手でゼロからすべてをつくりあげる模型のモデラーたちと彼らの珠玉の作品をとおして、究極の模型づくりに情熱を傾けるクリエイションの世界を紹介します。世界を彩る名車模型をご堪能ください。

スクラッチビルドの模型制作には、丹念な実車調査から組立て・塗装に至るまでの一連の作業が含まれます。その緻密さは驚くほどです。モデラーたちは、1mmに満たないパーツづくりに取り組み、パーツをつくる道具がなければそれさえ自前の作とします。完成までの何百、何千もの部品とのつきあいは数ヶ月から1年以上にわたります。制作に必要な様々な知識や技術、そして創造力と想像力を駆使してつくられていくプロセスはモノづくりの醍醐味と言えるでしょう。惚れ込んだ実車はやがて限りなくリアルに、彼ら独自の感性とともに縮小の造形へと生まれ変わります。それはモデラーたちが追い求めてきた夢の結晶であり、実車にはない魅力があふれています。

本展のみどころ〔1〕

5人のアマチュアのスクラッチモデラーによる、それぞれ独自の技法でつくられた作品をご覧いただきます。どれもが高い完成度と工芸品のような品格を持ち合わせています。また制作プロセスがわかる図面、パーツ、自作の道具なども併せて展示します。拘り抜いた細部からはつくり手たちの情熱や創意工夫が伝わります。

まず、クラシックカーを好む濱上晴市氏の作品からは「ブガッティT37A、T35B」(1/15)や「モーガン スリーホイラー」(1/15)などが登場します。ネジ一つまで忠実に再現した驚異の世界が広がります。その他ジャガー(1/24)などセミスクラッチ(キットをベースにつくられたもの)もご覧いただきます。エンツォ・フェラーリを敬愛しフェラーリだけをつくり続ける山田健二氏からは「250 GTO」(1/5)、塗装前の「F40」(1/6)他を展示。彼は素材に誰も使用していないバルサ材を選び表現しています。1960年代のレーシングカーを好む水野秀夫氏からは、混合樹脂(ポリエステル)の「JWガルフ ミラージュ M3 フォード」(1/24)を含む3台が登場。流れるようなボディラインで今にも走り出しそうです。高梨廣孝氏はメカニカルな魅力を持つバイクを主に制作しています。「ブラフ シューぺリアSS100 」(1/9)、未塗装の「ドゥカティ851」(1/9)はエンジン部分の重厚感と美しさに圧倒されます。最後に斎藤勉氏からは、真鍮製の「ホンダS800」(1/43)のアッセンブル・パーツ、またオリジナルキットの「フェラーリ モデューロ」(1/24)も大変ユニークな存在としてご覧いただけます。

本展の見どころ〔2〕

多くのアマチュアスクラッチモデラーたちが憧れと敬意をもつ英国のG.ウイングローブ氏をはじめとする3人のプロモデラーたちの作品を紹介します。ウイングローブ氏は2000年にエリザベス女王より“Sir”の称号を与えられた初のモデラーです。世界で称賛される彼の代表作「イスパノ・スイザ」(1/15)をご覧いただきます。また、実車以上のリアリティを持つといわれるオーストラリアのA.ブルックマン氏の作品からは「フェラーリF500」(1/12)を紹介します。最後に日本人モデラー、酒井文雄氏の作品からは、「ジャガーDタイプ」「ポルシェ356」(ともに1/12)をご覧いただきます。ほとんどのパーツの取り付けはネジ留めで構成され、分解も可能です。美しさはもちろん、高い耐久性や制作時間など数々の制約の中で完成した作品は、世界に一つだけの美術品のような貫禄と風格が表れています。それらの作品が見られる希少な機会です。

是非足をお運びください。

      
      (写真)
      ブガッティT37A(1/15)。エンジンなどを見せるために、
      ボディはあえてつくらず、ベアシャシーで完成とした。
      真鍮にロジウムメッキを施している。作:濱上晴市、
      撮影:塚田直寛
      
      (写真)
      仮組みされたフェラーリF40(1/6) 。バルサ材を使用。裁断
      した板を何層も重ねることで、立体感や曲線を生み出して
      いる。作:山田健二、撮影:ジョナサン・エリス


【会   期】  2011年6月3日(金)〜2011年8月20日(土)
【開館時間】  10:00〜18:00
【休 館 日】  日祝日、8/12−17
【会   場】  INAXギャラリー1(東京)
 東京都中央区京橋3-6-18、INAX:GINZA 2F
 TEL : 03-5250-6530 FAX:03-5250-6549
 会場はこちら ⇒ http://www.inax.co.jp/culture/map/detail02.html
【入 場 料】  無料
【企   画】  INAXギャラリー企画委員会
【製   作】  株式会社INAX


■ INAXギャラリー巡回企画展はこちら ⇒ http://inax.lixil.co.jp/gallery/exhibition/detail/d_001870.html

■ 関連企画のご案内

トーク&ミニ展示「甦る、伝説の名車−アルファ ロメオ「カングーロ」1/24への挑戦」

講 師:斎藤 勉(アマチュアカーモデラー)
日 時:2011年7月22日(金) 6:30p.m.〜8:00p.m.
会 場:INAX:GINZA 8F セミナールーム
参加無料、要申込、先着順(TEL: 03-5250-6530  e-mail:xbn@lixil.co.jp

■新刊INAXブックレットのご案内

INAX BOOKLET
『凝縮美学 名車模型のモデラーたち』
(78ページ内カラー36ページ、税込価格1,575円)

巡回予定
INAXギャラリー大阪
会 期:2011年9月3日(土)〜2011年11月17日(木)
休館日:水曜日

INAXギャラリー名古屋
会 期:2011年12月2日(金)〜2012年2月23日(木)
休館日:水曜日、年末年始