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LIXIL主催、ANA、中部国際空港共催
11月27日「光るどろだんご全国大会2011」開催
地区予選代表の30名がどろだんごづくりの腕前を競い合いました

2011年11月29日

 住宅設備機器・建材の総合メーカーである株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長:藤森義明)は、 11月27日(日)、INAXライブミュージアム「土・どろんこ館」(愛知県常滑市)にて、同館で開催している土の体験教室「光るどろだんごづくり」の腕を競う「光るどろだんご全国大会2011」を開催しました。4回目となる今大会は、全国の営業拠点と連携し、21道府県、26会場にて地区予選を開催。総参加者735名の中から選出された代表30名が技を競い合いました。
 最優秀賞は、名古屋市の新井 和(あらい なごみ)さん(9歳)の作品「雪だるま」、優秀賞は高知県土佐市の山本 妙(やまもと たえ)さん(36歳)の「そらうみ希望の光」、愛知県東海市の小出 修基(こいで しゅうき)さん(12歳)の「ピカソ」、そのほか優良賞3点、企業賞3点、挾土秀平*1(はさど しゅうへい)特別賞1点が表彰されました。

 最優秀賞の新井さんは、青い地に白や赤の色を使って雪だるまを描きました。冬を連想するモチーフとして雪だるまを選んだそうで、顔の部分を描くのが難しかったと話していました。挾土秀平特別賞を受賞した建部 大樹(けんぺ たいき)さんは、あらかじめ用意してきた型紙を用いてどろだんごの表面に美しい雪の結晶を描き、冬の夜空を見事に表現しました。INAXライブミュージアムの辻 孝二郎館長は、「どろだんごを装飾する技術が年々幅広く、高度になってきている。審査する側も大変だった。今後も、もっと技を磨いて、オリジナルなどろだんごづくりに挑戦してほしい」と講評しました。
 1時間30分の競技会はリラックスした雰囲気のなか開催され、4歳の男児、女児から48歳の男性まで幅広い年齢層の選手が、大人の手のひらにおさまるほどの土の塊を一心に磨きあげ、思いおもいの作品を制作しました。表彰式にはセントレアのマスコット“なぞの旅人フー”もサンタの衣装で登場し、和やかなうちに閉会しました。最優秀作品はINAXライブミュージアム「土・どろんこ館」に永久保存され、セントレア賞受賞作品は、中部国際空港セントレアに展示されます。
*1:挾土秀平:職人社秀平組代表 1962年岐阜県高山市生まれ。首相官邸の壁やザ・ペニンシュラ東京の螺旋階段の壁などを手がけ注目を集める左官職人。



■ 大会結果 各賞紹介と大会概要

【各賞受賞者】

最優秀賞

     愛知県名古屋市
     新井 和(あらいなごみ)さん
     「雪だるま」

優秀賞

高知県土佐市
山本 妙(やまもとたえ)さん
「そらうみ希望の光」

愛知県東海市
小出 修基(こいでしゅうき)さん
「ピカソ」

優良賞

茨城県石岡市
前島 萌衣(まえしまもえ)さん
「招き猫」

宮城県仙台市
東海林 雪乃(しょうじゆきの)さん
「みずうみぐも」

東京都昭島市
山田 塁(やまだるい)さん
「スカイボール」

LIXIL賞 ANA賞 セントレア賞 挾土秀平特別賞

愛知県知多郡東浦町
井上 由加里(いのうえゆかり)さん
「道」

愛媛県松山市
菅野 萌生(かんのめい)さん
「くものおいかけっこ」

北海道旭川市
古俣 寛隆(こまたひろたか)さん
「だいたいあかいたま」

石川県白山市
建部 大樹(けんぺたいき)さん
「冬の夜空」


【審査方法】 審査ポイントは、真球度、光沢具合、配色、タイトルのイメージと合っているかどうか、など。参加者による投票(各人2票)結果を加味し、審査委員による審査。
【審査員長】 挾土 秀平 職人社 秀平組代表
【審査員】 中村 一也 全日本空輸(株) 名古屋支店法人販売部第一販売グループ
グループリーダー
鈴木 實 中部国際空港(株) 執行役員(商業事業担当)
坪井 祐司 (株)LIXIL 上席執行役員 住設・建材カンパニー
企画管理本部長

■ 大会参加者選出方法

 10月2日の千葉県予選会を皮切りに、11月12日までの約1ヶ月半、北は北海道から南は鹿児島まで、1道1府19県の26会場(LIXILショールーム等)で予選会を開催。各会場1名ずつ(横浜パシフィコ会場のみ2名)の代表選手27名と、INAXライブミュージアム「土・どろんこ館」で9月11日に開催された「光るどろだんご大会2011」で選出された3名を併せた計30名が全国大会へ進出。4歳から48歳まで、幅広い年齢層の選手たちが腕を競いました。

■ 全日本空輸株式会社(ANA)、中部国際空港株式会社(セントレア)共催について

 今大会も全日本空輸株式会社、中部国際空港株式会社に共催いただきました。中部国際空港セントレアは、地元の文化や産業を広く紹介する役割を担うエアターミナルを目指されています。以前から「光るどろだんごづくり」に関心を持たれており、セントレアでの体験教室の開催を強く望まれていました。
 今大会も共催を快諾いただき、大会前日の26日には、セントレア4Fイベントプラザにて、プレイベントの「光るちびだんごづくり」(光るどろだんごより一回り小さく、短時間で簡単に完成できる)を企画・開催し、集まった88名が制作を楽しみました。また、各地区から集った代表選手たちのセントレア見学ツアーや懇親会、大会表彰式での特別ゲスト“フー”の登場など、楽しい企画も実施いただきました。
 LIXILは、同社のやきもの分野における文化拠点『INAXライブミュージアム』がある常滑の街を訪れる外国人観光客にも、「光るどろだんごづくり」体験を通して土や日本のものづくりの魅力を体感していただきたいと考えており、将来的には「どろだんご世界大会」の開催も目指しています。その実現に向け、海外拠点のある企業からさまざまなノウハウを学びたいと考え、その業態や圧倒的海外拠点数を有する全日本空輸株式会社へ今年も協力をお願いしました。ANA賞の賞品には、話題の旅客機、ボーイング787のモデルプレーンを提供いただき、選手たちの羨望の的となっていました。
 共催の2社様には感謝申し上げると同時に、今後の世界大会実現に向け、さらに強力な関係を築いていきたいと考えています。INAXライブミュージアムでは共催2社をはじめ、地域や各方面の方々の協力を得ながら、「光るどろだんごづくり」の面白さ・土の魅力を、今後もより多くの人々に伝えていきます。

■ INAXライブミュージアムでつくる「光るどろだんご」について

 大会で制作した「光るどろだんご」は、やきもの用の粘土をまるめたタネをステンレスカップを使って丸く、真球になるように削り、表面を平滑にして化粧泥(色をつけた土)をのせ、磨きあげて光らせるものです。2ミクロン以下の細かさと扁平な形状という粘土粒子の特性をいかし、表面を押さえつけて粒子の向きをきれいに整えることによって光沢を出します。化粧泥の色の組み合わせや磨き具合で様々な表情が生まれ、子どもから大人まで幅広く楽しむことができます。近年では、色ののせ方を工夫することにより、表現の幅も広がって、より魅力的な体験教室となりました。
 INAXライブミュージアムの「光るどろだんごづくり」は、2006年から「土・どろんこ館」の土の体験教室としてスタート。幅広い年齢層に人気で、LIXILショールームなどでの開催を含めると、これまでに延べ8万人が体験しました。



お問合せ:INAXライブミュージアム
URL:http://inax.lixil.co.jp/ilm/ TEL:0569-34-8282



受賞者のみなさんで記念撮影