2012年10月30日
シャッター・スチールドアの専門メーカーである株式会社LIXIL鈴木シャッター(本社: 東京都豊島区、社長:牛尾清明)は、業界初、電気を使わず雨水の重さだけで防水板を自動稼動させる『オートバランスシステム』(特許取得済み)を採用した新しいタイプのバランス式防水板「アピアガード」を12月1日より全国で発売します。
近年、地球温暖化による異常気象での台風や集中豪雨が頻発し、日本だけでなく全世界で大きな被害を与えています。特に都市部ではゲリラ豪雨と緑地の減少などにより、短時間で市街地に水が溢れ、また地下空間を駐車場などに有効利用する施設・建物が増えていることもあり、道路から簡単に建物内に水が浸入する“都市型水害”が年々増加しています。
一方で、従来からある多くの防水板は、その作動に人手を必要とするため、夜間に発生した場合など、危険な状況下での作業を要します。また、電動タイプのものは、危険な状況下での作業を必要としませんが、災害に伴う“停電時”などの対策が必要となります。
バランス式防水板「アピアガード」は、突発的な都市型水害でも効果を発揮する業界初の機構を採用した防水板です。電気を使わず雨水の重さにより自動で稼動する独自の技術を採用することで、お客さまの安心・安全をより確実なものにします。
LIXIL鈴木シャッターでは、今後もより安全に、高度に、より快適に、より美しく、都市の進化に対応した新製品を開発し、幅広いシャッター二一ズにお応えしてまいります。
<参考資料>
『オートバランスシステム』(特許取得済み)
『オートバランスシステム』は、流れ込んだ雨水を利用し、「水の重量」と「防水板の重量」のバランスで、防水板を自動で稼動、セットさせる全く新しい機構です。
<稼動の仕組み>
「集水バケット」に一定量の雨水が溜まると、水の重さで「集水バケット」が下がり、防水板本体が自動的に上昇しセットされます。
1.間仕切りシャッターノウハウ
劇場用大開口の間仕切りシャッターに使用している滑車装置を応用した引上げ開閉機構
2.防災シャッターの「注意喚起装置」を応用
安全性を高めるため、流れ込んだ水をセンサーで感知させ、防水板が上昇する約15秒前に回転灯・ブザー鳴動が始まり注意喚起を行います。「注意喚起装置」は、蓄電池方式、乾電池方式の2種類を標準設定としていますが、ご希望により商用電源を使用した商用電源方式も取扱っています。
集水バケット
3.スチール板金加工技術
金型設備を使わずに、スチール材を平板から自由な形状に製作できる板金加工技術
販売後もお客様の安心・安全をお守りするため、「アピアガード」は1回/年の定期点検をセットで販売いたします。
24時間365日、全国をカバーするメンテナンス体制で、緊急時もご安心いただけます。
【主な仕様】
・防水板: | FRP(両面1.5mm + ハニカム材) |
・取水溝: | SGHC2.3t(亜鉛メッキ処理) |
・集水バケット: | SGHC2.3t(亜鉛メッキ処理) |
・パネル厚: | 35mm、75mmの2種類 |
・最大製作範囲: | 止水高さ1m、開口幅8m |
・注意喚起装置: | 回転灯、ブザー |
・上昇速度: | 6m/min |
・手動操作力: | 20kg |
※手動時、W=5m以上は2人で操作願います。 |
【防水板の止水性能】
<試験体仕様>
W=8,000mm
H=1,000mm
<漏水量>
320cc/m/min
※当製品の漏水量は試験結果であり保証値ではありません。