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世界最大規模のイタリアでのデザインイベント
「ミラノサローネ」に2年連続出展
〜新しい技術や着想による、未来の「暮らしのかたち」を提案〜

2012年03月12日

 住宅設備機器・建材の総合メーカーである株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長:藤森義明)は、豊かで快適な住生活の実現を目指し、住宅関連事業分野を通じて、「暮らしの豊かさ」と「地球環境への負荷低減」の両立を図るべく、独自の技術を用いたさまざまな商品・サービスを展開しています。その取り組みのひとつとして、水を制御する新しい技術による未来の生活空間を『ミラノサローネ』で世界に向け提案します。『ミラノサローネ』はイタリア・ミラノで開催される世界最大規模のデザインイベントで、昨年に続き2度目の出展となります。今年の開催期間は2012年4月17日から22日までです。

   
    左:コンセプトイメージ 右:コンセプトバス


【出展の背景】
 LIXILは、グローバルな住宅・設備建材の総合メーカーとして、世界中の人びとの豊かで快適な暮らしを提供し、地球環境との調和を目指しています。この考え方や技術を『ミラノサローネ』にてコンセプチュアルに表現し、未来の暮らし・住環境の可能性を提示します。同時に、そのソリューションを提供できるのがLIXILであるということを訴求します。

【展示について】
●展示タイトル:「 A New Desire - Discovering Bliss - 」( 新しい欲望 ─愉楽を発見する )
 LIXILは、独自の水や空気の制御技術を用いて住環境・空間の新たな可能性を提案します。今回は特に水に着目し、きめ細かいクリーム状の泡の「愉楽」を、衝撃的・象徴的に伝えるとともに、それによって変革していく「家の機能とインテリアの可能性」を同時に表現したインスタレーション展示を行います。
 LIXILで水まわり事業の戦略・開発・生産を担っている住設・建材カンパニー社長の有代 匡は、次のように述べています。「今回の泡を用いたインスタレーション展示で、LIXILは住まいの中のWET空間とDRY空間の垣根を取り払うことで体験できる未知の欲望を喚起し、そこから生まれるライフスタイルを提案します。これは“対立軸を共存させる”という東洋的な思想に通ずるものです。内と外、個人と集団、閉塞と解放、そして、人と自然。人間は、それぞれ対極をなす要素をそれぞれ独立して置く住環境で生活し、長い歴史を刻んできました。LIXILも、屋内と屋外、水まわり商品と非水まわり商品という対極が存在する住宅関連事業分野においてビジネスを行い、お客さまへ生活価値を提供してきました。しかし、これからは独自の技術・ソリューションをもってこの対極の要素を交わらせ、まったく新しい住環境を創造し、人々の豊かで快適な暮らしと地球環境への貢献をしていきたいと考えています。ご来場者が感じるインスピレーションこそ、LIXILが提案する“A New Desire”です。」

●展示コンセプト:
 本を読みながら、映画を楽しみながら、そして外気や外光を肌に感じながら、あたたかい泡に包まれて過ごす時間を想像してみてください。クリーム状の泡で入浴する。これは新しい入浴スタイルというよりも、人間の新たな欲望の地平をひらくものであると言っても過言ではありません。人間が味わうことの出来る愉楽とリラクセーションの未来の一端を、テクノロジーと身体、そして生活空間を総合的にとらえる視点からご覧いただきます。(原 研哉|Kenya HARA)

●展示概要:
新しい技術や着想による、未来の「暮らしのかたち」を、約180平米の空間に、3つの泡の風呂をインスタレーション展示することで、LIXILは提案します。
1.実験の風呂(Experiential Bath)
 ベルベットのような、温かくきめ細かいクリーミーな泡を実際に触って体験できるしつらえ
2.予見の風呂(Visionary Bath)
 近い将来の入浴を創造するかのような先見性のある風呂
3.冒険の風呂(Beyond Bath)
 泡の風呂によって暮らしのかたちを変えるような、新しいライフスタイルに繋がる未知の空間展示

●開催概要:

 会場  SUPERSTUDIO PIU内(ゾーナ・トルトーナ地区)
 住所:c/o Superstudio Più, via Tortona 27
 最寄駅
 Metro:MM2 Porta Genova, Tram:2, 9,14,19, Bus:47,68,74,90,91
 期間  2012年4月17日(火)〜22日(日) 10:00〜21:00
 プレスプレビュー  4月16日(月)15:00〜20:00 プレスプレビュー開催予定
 URL  http://www.lixil-milano.com/


【デザイナープロフィール】
原 研哉|Kenya HARA


〈 Photo : Yoshiaki Tsutsui 〉
1958年生まれ。デザイナー。日本デザインセンター代表。武蔵野美術大学教授。「RE DESIGN」や「HAPTIC」など、独自の視点で企画した展覧会を通して日常や人間の諸感覚に潜むデザインの可能性を提起。長野五輪の開・閉会式プログラム、愛知万博公式ポスターをデザイン。2002年より無印良品のアドバイザリーボードメンバー。東京ADC賞グランプリ、毎日デザイン賞、亀倉雄策賞、原弘賞、世界インダストリアルデザイン・ビエンナーレ大賞など内外で受賞多数。近年は「TOKYO FIBER」展や「JAPAN CAR」展など、日本の産業の潜在力を世界に提示する仕事に注力している。2011年に北京を皮切りに個展を中国に巡回。著書 『デザインのデザイン』(岩波書店2003)はサントリー学芸賞を受賞。多言語に翻訳されている。


【参考:2011年度のミラノサローネ出展について】
 初出展となった2011年は、新開発した今までにないきめ細かいクリーム状の「泡」により体と心を癒す新しい日本発の入浴スタイルを提案し、欧州各国だけでなくアジアも含む世界中の業界関係者から注目されました。開催期間中のLIXILブースへの来場者は約28,000名。展示では、泡を満たしたバスタブの他、実際に泡に触って体験できるコーナーを設け、たくさんの来場者に泡の感覚を体験していただきました。今年は、昨年の「泡」による入浴スタイルの提案を一歩進め、空間展示により表現することで、新しいライフスタイルの可能性を提案します。


【参考:ミラノサローネとは】
 ミラノサローネ(正式名称:Milano Salone del Mobile)は、デザインと文化が交錯するイタリア・ミラノで毎年4月に開かれる世界最大級の国際家具見本市で、今年で51回目の開催となります。本会場で開かれる『FIERA・SALONE(フィエラ・サローネ)』の他、市内各所で開かれる通称『FUORI・SALONE(フォーリ・サローネ)』で構成され、ミラノ市全体を巻き込んだ展示会です。世界最先端のデザイントレンドの発信イベントとして影響力と注目度が高く、最も脚光を浴びているデザインイベントで、昨年の来場者数は約32万人でした。