2013年07月25日
住まいと暮らしの総合住生活企業である株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長: 藤森義明)は、これからの建築に欠かせないCO2削減・省エネ化など低炭素建築を可能にする、 ビル用定風量自然換気装置「シーガル スウィング」を2013年8月1日から全国で発売します。
「シーガル スウィング」カーテンウォール組み込み施工例(イメージ)
「シーガル スウィング」は、カーテンウォールなどの無目部(膳板部分)に組み込む自然換気装置です。強風時でも室内への風の取込み量を一定にコントロールする定風量羽根を内蔵しており、強風時の吹込みの抑制や風下側への逆流防止に効果を発揮します。自然風利用による効率のよい換気で、省エネルギー化の実現と快適な空間づくりをサポートします。
また、災害による停電時でも自然換気が可能な手動ホッパー機構を採用しており、BCP(事業継続計画)対応としての効果も期待できます。外観も大風量ながら、意匠を損なうことのないスマートなデザインで、周辺環境と調和した機能的かつシャープなファサードを構築します。
■定風量羽根のメカニズム
微風時は、定風量羽根が水平を保ち通期経路
を大きく確保します。
強風時は、定風量羽根に揚力が発生。通気経路 を塞ぐ方向に回転し、通気量を抑制します。
<参考資料>
・ 意匠を損なうことのないスマートな外観デザインでありながら、大換気量を実現します。周辺環境と調和する機能的かつシャープなファサードを構築します。
・ 災害による停電時でも自然換気が可能な、手動ホッパー機構を採用。ブラインドを下ろした状態でもふたの開閉が可能です。
・ 強風時でも室内への風の取込み量を一定にコントロールする定風量羽根を内蔵。微風時は、 定風量羽根が水平を保ち通期経路を大きく確保し、強風時には、定風量羽根に揚力が発生することで通気経路を塞ぐ方向に回転し、通気量を抑制します。
グラフは圧力差P(Pa)と通気量Q(m3/h)との関係を示したP-Q線図です。
定風量機構がない場合、圧力差の上昇に合わせ通気量も増加していきますが、定風量機構がある場合は、ある圧力差(風速)を超えると定風量羽根が働き、通気量を抑制します。
※流量は目安であり、実際の使用条件等により異なります。
・ 建物中央部にボイドを、各階に換気口を配置した建物モデルでは、強風時、定風量装置がない場合、風上から入った大量の外気が最上部の排気口のみでは排気しきれず、風下側の換気口からも抜け出てしまう逆流が発生してしまいます。定風量装置を設置することで、この逆流を抑制し、計画的な換気を行います。
※換気回路網シミュレーションソフトによる
主な材質 | アルミ形材 |
色(6色) | シルバー、NTBグレー、NTBステンカラー、NTB2号(ライトブロンズ)、 NTB4号(ダークブロンズ)、NTB5号(ブラック) |
耐風圧性 | S-7等級 |
気密性 | A-4等級 |
水密性 | 1000Pa |
遮音性 | T-2等級 ※シーガル スウィング裏面に岩綿(建築工事)吹付け時 |