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発売以来、全壊0棟※1の実績を誇るスーパーウォール工法住宅に
くり返しの地震に強い「制震スーパーウォール」新発売
〜新開発の制震機能付高断熱壁パネルにより、建物の変形量を約2分の1に低減〜

2013年10月17日

住まいと暮らしの総合住生活企業である株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長: 藤森義明)は、トステムブランドから、高耐震な住まいとして発売以来地震による全壊0棟※1の実績を誇るスーパーウォール(SW)工法住宅の高断熱壁パネルとして、制震機能を取り入れた「制震スーパーウォール」を開発し、2013年10月から発売を開始しました。

※1:スーパーウォール工法が発売された1994年から2013年10月まで、スーパーウォール工法住宅の地震による全壊の被害報告はありません。(当社調べ)

「制震スーパーウォール」

SW工法住宅の高断熱壁パネル「制震スーパーウォール」は、新たな制震機能として、ブチルゴム系素材を住宅用に加工した粘弾性体の「制震テープ」※2を柱に固定する面に追加し、地震の際に制震テープが揺れのエネルギーを熱エネルギーに変えて吸収します。

※2:「制震テープ」は、防災科学技術研究所、東京大学、清水建設の共同研究により開発された、アイディールブレーン株式会社の製品です。

「制震スーパーウォール」で施工した制震住宅は、制震テープなしの制震構造でない住宅(以下、非制震住宅)と比較し、何度揺れが来ても変形が進みにくいので、本震だけでなく、くり返しの揺れ、余震にも強い住宅が実現できます。

また、地震による建物の揺れ幅を比較してみると、制震住宅の揺れ幅は、非制震住宅に対しておよそ2分の1。非制震住宅が40mmの変位で筋交いが折れるのに対し、制震住宅は20mmの変位で壁紙が破れる程度の被害という実験結果※3となっています。

※3:プランや地震の揺れによって、変形量の低減は異なります。

部分的に配置する制震装置と異なり、建物の構造パネルに制震機能が加わることで、建物の一部に負荷がかかることなく、家全体で揺れを抑えます。

【SW工法について】

LIXILが開発した独自の高性能スーパーウォール・パネルを用いた、高気密・高断熱・高耐震構造の工法です。地震への安心感や、優れた省エネルギー性能はもちろん、冷暖房や計画換気システムを組み込むことで、快適な温熱環境を実現しました。累計棟数は、1995年の発売以来約40,000棟(2013年9月末現在)にのぼります。

【発売時期】2013年10月
【販売対象】SW工法取り扱いビルダー様を対象に東北以南で販売

<参考情報>

◆主な特長

1.くり返しの地震に強い

非制震住宅は、大きな地震に遭った後、揺れの回数が増えるごとに建物の変形が大きくなります。それに比べて制震住宅は、何度揺れが来ても変形が進みにくく、本震だけでなく、くり返しの揺れ、余震にも強い住宅が実現できます。

(右グラフ)
兵庫県南部地震に対する入力倍率と実験回数
※防災科学技術研究所での実物大振動実験結果より

2.建物の変形量を約2分の1に低減

地震による建物の揺れ幅を比較してみると、非制震住宅の揺れ幅に比べ制震住宅の揺れ幅はおよそ2分の1。非制震住宅が40mm変位して筋交いが折れるのに対して、制震住宅は20mmの変位で壁紙が破れる程度の被害という実験結果となりました。

※プランや地震の揺れによって、変形量の低減は異なります。

(右グラフ)
1Fの層間変位の時刻歴(兵庫県南部地震の揺れの大きさの1倍・2回目)
※防災科学技術研究所での実物大振動実験結果より

3.家がまるごと制震装置

部分的に配置する制震装置と異なり、建物の構造パネルに制震機能が加わるので、建物の一部に負荷がかかることなく、家全体で揺れを抑え、大きな地震に対しても粘り強い住宅となります。

◆制震スーパーウォールのメカニズム