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LIXILが「伊東建築塾」の新スタジオに資材を提供しました
〜LIXILは6月21日にオープンした「恵比寿スタジオ」の開設に協力しています〜

2013年06月26日

住まいと暮らしの総合住生活企業である株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長: 藤森義明)は、建築家の伊東豊雄氏が理事長を務める「NPOこれからの建築を考える」が運営する「伊東建築塾」の活動趣旨に賛同し、新しい「恵比寿スタジオ」の開設に協力しています。 具体的には、外壁に使用されたれんがブロックや、内と外をつなぐ開放的な空間を作り出す8枚建ての大開口サッシの他、トイレ、システムキッチン、太陽光パネルなどの製品を提供しています。

「恵比寿スタジオ」は、伊東建築塾が新たな活動拠点として、2013年6月21日(金)、東京都渋谷区恵比寿に開設した新スタジオです。伊東豊雄氏の設計により、れんがを積んだ外壁と、室内には暖炉を設えた造りで、建築を語り合うサロンとして気軽に集える場となるよう、居心地の良い空間を目指しています。今後、同スタジオでは、建築家を志す学生や建築に関心を持つ人々だけでなく、子供のための建築塾も開催し、未来の建築を担う多くの若者たちが集う場として活用されます。

「伊東建築塾 恵比寿スタジオ」

LIXILでは、この他にも、伊東豊雄氏らが推進する東日本大震災復興支援プロジェクト「みんなの家」の活動趣旨に賛同し、協力しています。「みんなの家」は、被災者の方々が憩い復興について語り合う拠点として建設された施設で、伊東氏がこれまでに手掛けた4軒のうち、仙台市宮城野区、釜石市商店街、陸前高田市の3カ所においてLIXIL製品を提供しており、本年7月10日に竣工予定の宮城県岩沼市の「みんなの家」にも協力しています。

また、本年3月に東京お台場で開催された「HOUSE VISION 2013 TOKYO EXHIBITION」に、伊東氏と共同で、「住の先へ」をテーマとした“自然に開かれた快適な新しい住まい”の作品を出展しました。

<参考資料>

【伊東建築塾 恵比寿スタジオ概要】

【所 在 地】
〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿3丁目32-12
【敷地面積】
191.01㎡
【概  要】
伊東建築塾「NPOこれからの建築を考える」の新たな活動拠点。新スタジオは 自然エネルギーを活用し、自然に親しむ建築としました。今後は、建築家を志す 若者や子どもたちが集い学び合い、未来の建築やまちづくりを考える場として活用されます。
【交  通】
JR・東京メトロ日比谷線 恵比寿駅より徒歩約13分
【ホームページ】
http://itojuku.or.jp/

【恵比寿スタジオに採用されたLIXILの商材】

【これまでの主な活動】

1.「みんなの家」への協力

「みんなの家」は、東日本大震災からの復興に向けて建築家ができることを実行に移すため、伊東豊雄氏、山本理顕氏、内藤廣氏、隈研吾氏、妹島和世氏の5人により結成された「帰心の会」が進める復興支援プロジェクトです。被災者の方々が憩い、復興について語り合う拠点として「みんなの家」を各地で建設してきました。

伊東豊雄氏がこれまでに手掛けてきた4軒のうち、仙台市宮城野区、釜石市商店街、陸前高田市の3か所において、窓やトイレ、室内引戸、キッチンなどのLIXIL製品を提供いたしました。

なかでも陸前高田市のみんなの家は、2012年8月29日から11月25日にかけて開催された、世界最大規模の建築展「第13回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展」の日本館にて、その建築プロセスが企画展示され、国別参加部門の最高賞に当たる金獅子賞を受賞しました。

また本年7月10日(水)には、宮城県岩沼市に、伊東氏が手掛けた5軒目、全体としては7カ所目となる「みんなの家」が竣工予定です。

▲釜石市商店街「みんなの家・かだって」

▲陸前高田市「みんなの家」
  設計: 伊東豊雄、乾久美子、藤本壮介、平田晃久

2.「HOUSE VISION 2013 TOKYO EXHIBITION」への共同出展

「新しい常識で家をつくろう−未来の産業ヴィジョンを可視化する」を企画コンセプトに、企業、建築家・アーティストの情報発信の場として、2013年3月2日(土)〜24日(日)の期間 東京お台場で開催された「HOUSE VISION 2013 TOKYO EXHIBITION」にLIXIL × 伊東豊雄として共同で出展しました。

「住の先へ〜懐かしい未来の家を考える〜」をテーマに、内と外を明確に切り分ける従来型アプローチから脱却した“自然に開かれた快適な新しい住まい”を、総合住生活企業であるLIXILの多様な商品・要素技術の組み合わせで表現しました。半屋外に置かれた風呂は、密閉空間に置かれた風呂とは全く異なる爽快感をもたらし、さらに半屋外空間の出現によって、中庭や縁側に代表される中間領域の新たな蘇生を表現しました。

©HOUSE VISION photo by Nacasa & Partners Inc.

【伊東豊雄氏プロフィール】

Photo: 筒井義昭

伊東豊雄 (いとう・とよお)

1941年生まれ。1965年東京大学工学部建築学科卒業。
主な作品に、「せんだいメディアテーク」、「多摩美術大学図書館(八王子キャンパス)」など。ヴェネチア・ビエンナーレ「金獅子賞」、王立英国建築家協会(RIBA)ロイヤルゴールドメダル、プリツカー建築賞など受賞。
東日本大震災後、被災各地の復興活動に精力的に取り組んでおり、仮設住宅における住民の憩いの場として提案した「みんなの家」は、これまでに6軒完成、現在も数件の計画が進んでいる。
2011年に私塾「伊東建築塾」を設立。建築と社会のつながりを深める活動を行っている。