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キッチン、トイレなどの水まわり商品から窓、玄関、エクステリア、設計サポートまで
14商品が「2013年度グッドデザイン賞」受賞
〜 住まいに関わる幅広いラインアップで受賞 〜

2013年10月07日

住まいと暮らしの総合住生活企業である株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長: 藤森義明)では、キッチン、トイレなどの水まわり商品から窓、玄関、エクステリア、設計サポートまで住まいに関わる幅広いラインアップの14商品が、公益財団法人日本デザイン振興会(略称:JDP)が主催する「2013年度グッドデザイン賞」を受賞しました。

<LIXIL受賞商品一覧>

本年度は、システムキッチン・洗面化粧台・システムバスルームなどといった水まわり 商品から、窓・玄関ドア・エクステリア・設計 サポートサービスまで、全14商品が受賞しました。

優れた製品とサービスを通じて豊かで快適な住生活を目指していくLIXILならではの、 幅広い商品群での受賞となりました。

LIXILでは、今後も継続した受賞を目指すことで、豊かで快適な住生活の未来に貢献していきます。

<参考資料> 受賞商品と評価コメント

■断熱・防音・インテリア内窓「インプラスウッド」

高い断熱・防音性能はそのままに、木の質感とディティールにこだわり、操作性にも配慮した、従来よりもワンランク上の内窓です。素材の強化木材は、自社のインテリア建材の加工工程で発生するMDFの木粉に樹脂を混練して木の手触り感を実現したLIXILオリジナルの新エコ素材で、業界で初めて内窓に採用しました。さらに、正面から錠が見えない「框内蔵錠アジャストロック」の採用ですっきりとしたデザインとなり、内窓としてより高いインテリア性を実現しました。

<グッドデザイン賞評価コメント>

自社製MDFのリサイクル材を使用した内窓。高断熱防音性能は従来のサッシ同様の性能を保持しつつも、木の質感を活かしている。サッシの新しい可能性を秘めた商品である。アルミサッシでは表現しにくかった素材感を生みだしている。今後のラインアップに期待する。

■断熱玄関ドア「ジエスタ」 電気錠一体型「S型ハンドル」

スマート化が進む住環境と玄関ドアでの必要機能を考えた、これからの暮らしになじむ断熱玄関ドア「ジエスタ」用ハンドルです。電気錠とハンドルを一体にするために、電波が通りやすい樹脂と、強度に優れ腐食の影響を受けにくいアルミを採用したハイブリッド構造により、長期的な視点での安心と、施解錠における利便性を両立させました。ドア面材から流れるように浮かび上がる造形とすることで、ドア全体のプロポーションに溶け込んだ、多機能かつ美しさをかね揃えたハンドルに仕上げました。

<グッドデザイン賞評価コメント>

ドア外観全体が統一された一体感あるデザインに仕上がっている。ハンドルと中央のガラスのスリット以外に特別なものが見当たらなく、鍵穴さえも隠蔽され、施錠方法も普通とは違うことを思わせる。電子錠の利便性と住まいの安全を守るための機能が電波を介して制御され、他からは一見しただけでは分からない、今これからの住宅設備である。

■断熱玄関ドア「ジエスタ」 「キエテクノコート仕様」

弾力性に優れた材料を塗料に配合することで、キズが付きにくく、かつ細かいキズが付いてしまっても自然に修復する「キエテクノコート仕様」の断熱玄関ドア「ジエスタ」のドアデザインおよびハンドルデザインです。爪や指輪などでハンドル周辺部分につきやすい細かいキズを気にせずにドアの開け閉めができるようになるほか、美しい光沢感も加わります。

<グッドデザイン賞評価コメント>

内外装のパーツや住宅建材は手や身体やモノが触れてしまうことを前提に制作されているものであるが、触れるものの硬度や回数によっては、キズとなり残り目立つことがある。キズが付き易い場所は目立つ場所でもある。シンプルなデザインはそのキズが目立ち易い。容易に素人でもメンテナンスできれば問題にならないが、専門の職人しか行なえない、或は出来ないことも多々ある現状。また近頃の住宅建材は、自然物ではなく人工加工品であるために経年変化が良いとは捉えないものも増えつつある。この製品は、塗装コーティングによってその問題から回避できるマジックのような解決策を施している。退化年数やさらにそのメンテナンス方法等の検討を期待したい。

■外付スクリーン「スタイルシェード」

窓の外側に設置するシェードで太陽の熱を約78%カットし、夏場の室内環境を過ごしやすく保つエコ商品です。日ざしを遮りながら風を採り込むことや、庭先に日陰空間を生み出すことができるタイプもあり、窓辺での生活を豊かにします。
主張し過ぎないシンプルな本体デザインと、外壁色との調和を考えたシェードカラー展開としたほか、外壁に穴を開けることなく取り付けられる簡単施工や静音設計、操作のしやすさにも配慮しています。

<グッドデザイン賞評価コメント>

日本の住環境における居住室内と、バルコニーやテラス、縁側などの内と外の境界と、その関係性が生活の中で年々重要視されてきており、窓の外側に設置するシェードによって太陽熱を大幅にカットしながら、居住空間内に自然の外気や風を取り入れることで、生活空間に広がりを生み出し、電気などのエネルギーの消費の削減にも貢献する製品となっている。また、内部からの意匠性に加えて、住宅外観にも大きく影響を与えるデザインはシンプルに、外観や景観に馴染む仕様と色構成となっている点も評価する。また、テラスやバルコニーでの設置にも外壁に穴を開ける必要が無い仕様となっている点や、使用者の使いやすさに配慮している点も評価した。

■プラスG「スライドルーバー」

現代の住まいに求められるプライバシーと現代の住まいに不足している開かれた空間を両立する新しい縁側空間を実現する商品です。気分や季節によって空間を開閉することができるスライド式に加え、ルーバー角度も可変できるため、スクリーンから入る光と風をコントロールし、冬は暖かい日ざしを採り込み、夏は日ざしを遮ります。先人たちの知恵と工夫を現代的にデザインし、自然のエネルギーを上手に活用した住まいづくりのサポートをします。

<グッドデザイン賞評価コメント>

「現代の縁側」という中間領域の提案に共感する。風通しの良さと気密性。プライバシーと開放感。今の暮らしを取り巻く状況に、伝統的住宅様式と現代建築の良さを双方取り入れ融合し、調和を計る。鎧戸のような可動ルーバー戸は、密接した近隣との間に、室内でも屋外でもない中間領域をもつくりだしてくれる。人と環境、人と人とを、気持ちよく繋げることに役立つ製品となることを期待させる。

■「E-SHAPE Window + Wood」

『森林から街へ木の温もりをつなげる』 を テーマに、自然の恵みである国産材を、多くの人が集い活動する、公共施設(学校・図書館・庁舎や病院のロビーなど)の開口部に使用することで、開放感と共に木の温もり・安らぎを伝える新しいビル用の窓です。耐候性、耐風圧強度で信頼のあるアルミ部材を使用しながらも、内側には国産材を利用したメンテナンス性にも優れた複合構造の、スリムでシンプルなデザインが特長です。

<グッドデザイン賞評価コメント>

アルミフレームに木材(集成材)を組み合わせ、大きなガラス面と、スリムな枠の形状を実現した点が評価された。木部には目地を設けず、一体のはめ込み構造になっていることが外観上の特徴であると同時に、木部のメンテナンス、あるいは交換を可能にしている。

■「通風・創風設計サポート」

春から秋にかけて窓を開け自然の風を採り入れることで、省エネで快適な住空間を実現するための「窓を使った暮らし方アドバイス」を住まい手向けに、「窓の設計アドバイス」をビルダーさま向けに提供するサービスです。設計中の図面情報、周囲の気象データ等をもとに、定量化しづらい快適性を判定し、解りやすく提示します。最適な窓サイズ・種類・配置をご提案することで、より一層のエコ・省エネ意識の普及と循環型社会の構築に貢献していきます。

<グッドデザイン賞評価コメント>

窓というのは本来、外界と繋がるために存在している。効果的に開閉すれば、日本の四季を感じ、省エネに役立てることもできる。しかし現代において窓を開けて風を取り込むという行為は徐々に失われ、その体験も希薄となっている。この通風・創風設計サポートは風のデータを深く解析し、家屋の窓の配置という具体的提案にまで昇華することに成功している。更には快適な窓の使い方をアドバイスするサービスがあり、現代人が失いかけている風の有用性の啓蒙、実践的なエコロジービジネスデザインとして高く評価した。

■「耐震補償付き スーパーストロング構造体バリュー」

国が定める耐震性能の最高ランクである耐震等級3相当の構造計算を実施するとともに、全国提携プレカット工場との連携により構造材を加工するためのプレカット図チェックも実施するビルダーさま向けのサービスです。公的な現場検査で確認しない部分も検査する事で、住宅が構造計算書通りに確実に建設されるシステムです。また、品質の証として万が一、地震の揺れにより全壊した場合は、最高2000万円まで建替え費用の一部を負担する耐震補償付きで、地震大国日本において、住まい手のかけがえない「家族」と「財産」を守り、安心な暮らしをサポートします。

<グッドデザイン賞評価コメント>

「いつ、どこで大地震が起きるか予測できない日本において、住宅の全てが耐震性能の最高ランクである耐震等級3相当でなくてはならない」というコンセプトは明瞭である。耐震性のある建築設計はもちろん、既存の住宅生産システムを第3者としてチェックし品質保証するサービスも行っている。更に耐震等級3相当と認定した建物が、地震によって万が一崩壊した場合には最大2000万円までの補償を行う。このサービスによって耐震等級3相当の建築物をより早く普及させ、社会基盤そのものを強固にしようとする姿勢は、生活者に安心・安全を提供するビジネスモデルとして高く評価した。

■節水型タンクレストイレ「サティス」Gタイプ

タンクレス式の便器一体型温水洗浄便座です。曲線を基調とした優雅なデザインが特徴です。上品なデザインを実現するため、凹凸のない一体型の陶器製便器を採用しました。落ち着きのある空間と調和する今までにないタンクレストイレです。力強い水流で、わずか4Lの洗浄水すべてを便鉢のすみずみまで行き渡らせ、"しっかり強力に"かつ"静かに"汚れを洗い流す業界初の新機能「すみずみウォッシュ」を搭載したほか、スマートフォンからトイレの操作が可能になるスマホリモコン機能も用意しています。

<グッドデザイン賞評価コメント>

シニア層の拡大といった市場性を見据え、前機種の先進的でスマートなイメージとは異なる、「優雅で落ち着きのある上品なデザイン」を実現した製品である。便器はもともと主材料が陶器であるが、高機能化と共に樹脂部が多くなった。従来品は後方部が樹脂で覆われるつくりであるが、本品は下部すべてが陶器でできており、陶器の柔らかさや温かみを感じさせると共に、清潔感、堅牢性を感じさせる。ユーザー所有のスマートフォンから、トイレの操作や個人設定を自動的に読み込める点は、今後の可能性を感じる。

■システムバスルーム「キレイユ」

「キレイ」な空間にながく保てることを特長としたシステムバスルームです。毎日の掃除に手間のかかる部位を汚れにくくすることで、これまで掃除に費やしていた時間と労力を軽減し、より豊かな生活を楽しむゆとりを末永く生み出します。特殊処理により水アカ汚れをつきにくくした「キレイ浴槽」、渦の力でヌメリ汚れを抑える「くるりんポイ排水口」、皮脂汚れの付着を軽減する「キレイサーモフロア」などを搭載しています。

<グッドデザイン賞評価コメント>

くつろぎの空間にふさわしい「しつらえ」を実現するために、凹凸を減らす、機能を一体化する、煩雑なものをまとめるなど、空間構成要素を整理している。また、くつろぎのために清潔を保つ基本性能も重視していて、浴槽・床・鏡に施した透明防汚層は、各アイテム本来の性能を損ねることなく汚れがつきにくく、排水口は浴室内の意匠に影響を与えることなく清潔を保つ性能を実現している。

■「ひろまるコンロ」

2年間に及ぶweb調査、ヒアリング調査、行動観察調査で得られた知見をもとに開発した、システムキッチン「サンヴァリエ〈リシェル〉」、「サンヴァリエ〈アミィ〉」用ガスコンロです。ゆとりのあるレイアウトは鍋の5つ同時使用を可能にし、一体成型の天板は一拭きで簡単に掃除ができます。多忙な主婦の気持ちまでサポートしたいという思いを込め、角をR形状とするなど有機的でやさしいデザインとしました。

<グッドデザイン賞評価コメント>

いままでのガスコンロになかったやさしく、軽やかなイメージ。プレート縁は大きなRで、ホットケーキを焼くときに、種をフライパンに流したようなデザイン。誰もが納得いくデザインを取り込んでいて、ハッピーな気持ちにさせてくれる。

■「エコフルシャワー」商品群

羽根車がシャワーの半分をふさぎながら高速に回転してシャワーヘッド内部に圧力を増幅させ、少ない水で大粒の勢いのあるシャワーを吐水する新機構を搭載したシャワーシリーズです。少ない水で従来と同等の浴び心地を実現したことで、節水に取り組むとともに、シャワー本来に求められる浴び心地の良さも実現させました。

<グッドデザイン賞評価コメント>

住宅におけるエネルギー消費の多くを、給湯エネルギーが占めている点に着目し、日常で使用するシャワーの省エネルギー化に取り組んでいる。少ない水で大粒の勢いのあるシャワーを吐水する新機構は、単に省エネを掲げるだけでなく、シャワー本来に求められる浴び心地の良さも同時 に実現している。

■「エコハンドル」

無意識での湯の使用を抑制すること(節湯)でムダな給湯エネルギー消費を抑える、キッチン、洗面化粧台、浴室用のシングルレバー混合水栓の商品群です。従来と異なりよく使うレバーハンドル正面の位置で「水」を出す省エネ設計としたことで、無意識に行っている湯のムダ使いを防止します。従来比約30〜41%の省エネ効果を期待でき、光熱費節約やCO2削減につながります。

<グッドデザイン賞評価コメント>

シングルレバー水栓は温度と流量の調整が一つのレバーで行える便利な製品である。台所用、洗面所用として多くの現場に採用されている。従来品では、レバーハンドルが正面の位置で使用すると給湯器が作動してしまい、使用者は知らないうちにお湯の無駄使いをしていた。デザイン的にもレバーを正面にした状態を基本として設計されている。本商品群は、正面の位置であっても給湯器が作動しないように内部設計を行っていて、CO2削減の点で、今後、大きく貢献できるものである。

■お手入れしやすい排水口

【新「くるりんポイ排水口」(システムバスルーム)、「くるりん排水口」(システムキッチン)、「ソコまでてまなし排水口」(洗面化粧台)】
多くの方が不満を持つ浴室、キッチン、洗面の排水口の詰まりやヌメリを、電気などのエネルギーを使わずに軽減し清掃しやすくしました。2007年に同賞受賞の「くるりんポイ排水口」の考え方を発展させ、部位に適したお手入れの問題を解決するため、バスルーム、キッチンでは、浴槽の残り湯や水道水を流すたびにうず水流をつくり排水口内部の汚れを洗浄する仕組みを、洗面化粧台では排水口の開閉機構の無駄な凹凸をなくすことにより、汚れにくく清掃しやすい排水口を実現しました。

<グッドデザイン賞評価コメント>

排水口のごみや、髪の毛の掃除のやり難さもさることながら、排水口まわりと奥までの汚れを気にする人が日本人の80%を占めるとのことである。本品はこうした日本の市場に応えている。前機種の浴槽の残り湯を利用して、汚れを付きにくくし、髪の毛やゴミをきれいにまとめる考えを展開。バス、キッチン、洗面化粧台ごとに対応をしている。中でも、ソコまで手間なし排水口(洗面)は磁力を利用した新構造を採用して無駄な凹凸、スキマをなくすことで、排水口の底部分までの清掃性向上と共に、シンプルで清潔感のあるデザインを実現している。

※2013年10月30日〜11月4日、東京ミッドタウンで開催されるグッドデザイン賞受賞展
「グッドデザインエキシビション2013」(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)で受賞作品が紹介される予定です。

グッドデザイン賞とは

グッドデザイン賞は、1957年に創設されたグッドデザイン商品選定制度を発端とする、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の運動です。これまで55年以上にわたって、デザインを通じて日本の産業や生活文化を向上させる運動として展開されています。今日では国内外の多くの企業や団体などが参加する世界的なデザイン賞です。グッドデザイン賞受賞のシンボルである「Gマーク」は、すぐれたデザインを示すシンボルマークとして広く親しまれています。