株式会社ＬＩＸＩＬが
ＡＳＤ Ａｍｅｒｉｃａｓ Ｈｏｌｄｉｎｇ Ｃｏｒｐ．社の全株式を取得
〜水回り事業のリーディングカンパニーを取得し、北米市場へ本格進出〜

株式会社LIXIL（本社：東京都千代田区、社長：藤森義明）、ASD Americas Holding Corp.（本社：米国ニュージャージー州、President 兼 CEO：Jay Gould、以降 アメリカンスタンダード社）およびプライベート・エクイティ・ファームのSun Capital Partners, Inc.（本社：米国）が間接的に支配するSun Plumbing V Finance, LLCは、2013年6月28日に、LIXILがアメリカンスタンダード社株の100％を取得することに合意いたしました。取得価額は、引き継ぐ負債を含め、総額約542百万ドル（約531億円＊）となる予定です。
（＊）上記の円表記は、１ドル＝98円で計算しています。

アメリカンスタンダード社は、北米市場において、American Standard ブランド等の衛生陶器、浴槽等水回り製品の生産と販売を主要事業とする、リーディングカンパニーです。

LIXILは、近年、グローバル事業を積極的に展開しており、2013年3月期では、海外売上約2,000億円、LIXILグループ売上の約14％を占めるまでに急成長しました。北米市場においては、傘下のPermasteelisaグループが、ハイエンドのカーテンウォール事業を中心とした、売上約300億円のプロジェクトビジネスを展開しています。今回のアメリカンスタンダード社のグループ入りにより、 北米市場の衛生陶器・浴槽等の住宅設備機器の生産と販売分野へ、本格的に進出。これにより、海外事業の規模は約3,000億円、海外売上比率20％超にまで拡大する予定です。

LIXIL社長の藤森義明は、「アメリカンスタンダード社は、130年以上の歴史があり、北米市場において、衛生陶器で１位、水回り設備機器で2位の売上をもつ、この業界におけるリーディングカンパニーです。LIXILは中期ビジョンで海外売上1兆円の目標を掲げています。今回の北米市場におけるアメリカンスタンダード社の取得は、今後、LIXILがグローバル事業を大きく展開する上での北米における第一歩であり、LIXILの一層のグローバル化を加速する大きなプラットフォームの一つとなります。既にLIXILは、アジア・パシフィック地域で、American Standardブランドを展開しており、今回の北米市場におけるブランド取得により、さらなるブランドの強化や、両社の生産・技術面でのベストプラクティスの共有が見込まれます」と述べています。

Jay Gould（ジェイ グールド：アメリカンスタンダード社 President兼CEO）は「今回の案件は、137年の歴史を持つアメリカンスタンダード社にとっても非常に意味のあることです。LIXILが長年日本で培ってきた品質管理・生産技術・商品開発力と、アメリカンスタンダード社のアメリカにおける販売ネットワークにより、より快適な住環境を我々の顧客に提供することができるようになるでしょう。私は、アメリカンスタンダード社が今後も持続的に成長することを確信しています」と述べています。

また、各市場の大手企業を対象としたレバレッジド・バイアウト及び投資に特化したプライベート・エクイティ・ファームの大手Sun Capital Partners, Inc.の共同CEOであるMarc Leder （マーク・リーダー）は、「今日のアメリカンスタンダード社の市場におけるリーディング・ポジションは、事業改善への規律ある取り組みに加えて、消費者の支持拡大に繋がったブランド・マーケティング及び宣伝活動より支えられてきました。これらの取り組みはこれまでも素晴らしい成長に寄与してきましたが、LIXILがこの路線を継承し、また、アメリカンスタンダード社とLIXILグループの技術力・商品開発力が融合することで、北米市場において、アメリカンスタンダード社は今後も高い事業成長を続けるものと期待しています」と述べています。