2013年11月26日
住まいと暮らしの総合住生活企業である株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長: 藤森義明)は、11月24日(日)、INAXライブミュージアム「土・どろんこ館」(愛知県常滑市)にて、地区予選大会を勝ち抜いた代表31名が「光るどろだんごづくり」の腕を競う「光るどろだんご全国大会2013」を開催し、最優秀賞1点ならびに入賞作品を決定しました。
▲最優秀賞 斉藤さんの作品「富士山の初雪」
▲参加者31名が作ったどろだんご
6回目となる今大会は、LIXILショールームなど全国の営業拠点と連携し、1都1道2府15県の27会場にて地区予選が開催されました。地区予選などを勝ち抜き、総参加者数662名の中から選出された代表31名が技を競い合いました。
最優秀賞は、千葉県千葉市の斉藤有純(さいとう あすみ)さん(9歳)の作品「富士山の初雪」、優秀賞は埼玉県所沢市の小林夕桜(こばやし ゆら)さん(8歳)の「ふしぎなトマト」、愛知県 半田市の澤田未来(さわだ みく)さん(14歳)の「てん」、そのほか優良賞3点、企業賞3点、三木きよ子※(みき きよこ)特別賞1点が表彰されました。
最優秀賞の斉藤さんは、青色をベースに、白い色をさして、うっすらと雪を頂いた富士山の姿を表現した透明感のある作品を制作しました。全国大会の会場に来る際に、新幹線の車窓から見た富士山の姿がとてもきれいだったため、どろだんごのモチーフにしたそうで、「また来年も参加したい」と話していました。
審査員長を務めた、どろだんご・土絵作家の三木きよ子さんは、「完成した作品だけでなく、制作のプロセスについても、心に残ったものを選びました。これからも光るどろだんごづくりを通して、ものを創りだす喜びを感じてほしい」と話し、受賞作品や、惜しくも受賞を逃した作品についても、丁寧に講評されました。
1時間30分の大会は、緊張感がありながらも和やかな雰囲気で開催され、5歳から46歳まで幅広い年齢層の選手たちが、手のひらに乗せた土の塊を一心に磨きあげ、個性豊かな作品を制作しました。表彰式にはセントレアのマスコット“なぞの旅人フー”がサンタの衣装で登場し、会場を盛り上げました。最優秀作品はINAXライブミュージアム「土・どろんこ館」に永久保存され、セントレア賞受賞作品は、中部国際空港セントレアに展示されます。
※: 三木きよ子:どろだんご・土絵作家。「光るどろだんご大会」の初回(2007年)より、どろだんご大会の審査に携わる。
2013年より、全国大会の審査員長。
【各賞受賞作品】
最優秀賞 |
千葉県千葉市 斉藤有純(さいとう あすみ)さん 「富士山の初雪」 |
優秀賞 | |
埼玉県所沢市 小林夕桜(こばやし ゆら)さん 「ふしぎなトマト」 |
愛知県半田市 澤田未来(さわだ みく)さん 「てん」 |
優良賞 | ||
神奈川県茅ヶ崎市 小笠原まゆみ(おがさわら まゆみ)さん 「月のうさぎ」 |
福岡県遠賀郡 片山歩武(かたやま あゆむ)さん 「希望の太陽」 |
愛知県知多市 早川京子(はやかわ きょうこ)さん 「おもてなし」 |
LIXIL賞 | ANA賞 | セントレア賞 | 三木きよ子特別賞 |
高知県土佐市 山本湖乃 (やまもと この)さん 「はるなつあきふゆをわたる」 |
北海道旭川市 岩本友樹 (いわもと ともき)さん 「I LOVE 人間」 |
愛媛県松山市 渡瀬響 (わたせ きょう)さん 「夢をこめた青い地球」 |
福井県鯖江市 山田侑楼 (やまだ ゆつき)さん 「雪のけっしょう広ば」 |
【審査方法】 | 審査ポイントは、光沢のよさ、配色、タイトルのイメージと合っているかどうか、制作のプロセスなど。 参加者による投票(各人2票)結果を加味し、審査委員による審査。 |
【審査員長】 | 三木 きよ子 どろだんご・土絵作家 |
【審 査 員】 |
鹿野内 国裕 全日本空輸株式会社 名古屋支店法人販売部長 鈴木 實 中部国際空港株式会社 執行役員商業事業部長 坂村 格 株式会社LIXIL 広報部長 住宮 和夫 INAXライブミュージアム 館長 ▲大会当日の制作風景 |
8月3日のLIXILショールーム熊本での予選大会を皮切りに、11月16日までの約3ヶ月、北は北海道から南は九州(福岡・熊本)まで、1都1道2府15県の27会場で予選大会を開催。各会場1名ずつの代表選手27名と、INAXライブミュージアム「土・どろんこ館」で9月15日に開催した「光るどろだんご大会2013」からの代表3名、中部国際空港セントレアで9月29日に開催した「光るどろだんごセントレア大会」からの代表2名を併せた、計32名が 地区予選代表として選出されました。
※全国大会では、欠席者1名を除く、31名が光るどろだんごづくりの腕を競いました。
今大会も全日本空輸株式会社、中部国際空港株式会社に共催いただきました。
住生活産業のグローバルリーダーを目指すLIXILは、同社の運営する文化施設『INAXライブミュージアム』で人気の「光るどろだんごづくり」体験を通して、世界中の人々に土や日本のものづくりの魅力を体感していただきたいと考えており、将来的には「どろだんご世界大会」の開催も目指しています。その実現に向け、海外拠点のある企業からさまざまなノウハウを学びたいと考え、その業態や圧倒的海外拠点数を有する全日本空輸株式会社へ今年も協力をお願いしました。ANA賞の賞品には、話題の旅客機、ボーイング787のモデルプレーンなどを提供いただき、選手たちの羨望の的となっていました。
中部国際空港セントレアは、地元の文化や産業を広く紹介する役割を担うエアターミナルを目指されています。以前から「光るどろだんごづくり」に関心を持たれており、セントレアでの体験教室の開催を強く望まれていました。今年は、セントレア会場で地区予選も行い、代表に選ばれた2名の選手が、全国大会でも腕を振るいました。今大会も共催を快諾いただき、各地区から集った代表選手たちのセントレア見学ツアーや懇親会、大会表彰式での特別ゲスト"フー"の登場など、楽しい企画も実施いただきました。
今後の世界大会実現に向け、共催の2社とさらに強力な関係を築いていきたいと考えています。INAXライブミュージアムでは共催2社をはじめ、地域や各方面の方々の協力を得ながら、「光るどろだんごづくり」の面白さ・土の魅力を、今後もより多くの人々に伝えていきます。
大会で制作した「光るどろだんご」は、やきもの用の粘土をまるめたタネをステンレスカップで丸く、真球になるように削り、表面を平滑にして化粧泥(色をつけた土)をのせ、磨きあげて光らせるものです。2ミクロン以下の細かさと扁平な形状という粘土粒子の特性をいかし、表面を押さえつけて粒子の向きをきれいに整えることによって光沢を出します。化粧泥の色の組み合わせや磨き具合で様々な表情が生まれ、子どもから大人まで幅広く楽しむことができます。近年では、色ののせ方を工夫することにより、表現の幅も広がって、より魅力的な体験教室となりました。
INAXライブミュージアムの「光るどろだんごづくり」は、2006年から「土・どろんこ館」の土の体験教室としてスタート。幅広い年齢層に人気で、LIXILショールームなどでの開催を含めると、これまでに延べ13万人が体験しました。
お問合せ:INAXライブミュージアム(LIXILグループ)
URL: http://www1.lixil.co.jp/ilm/
TEL: 0569-34-8282
▲受賞者のみなさんで記念撮影