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東京駅前広場に誕生した新たなランドマーク「JPタワー」
旧東京中央郵便局舎のタイル、窓から
先進的な超高層ビルのカーテンウォールまで、LIXILの技術が活かされる

2013年06月05日

住まいと暮らしの総合住生活企業である株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長: 藤森義明)では、日本郵便株式会社、東日本旅客鉄道株式会社、三菱地所株式会社が、 旧東京中央郵便局敷地に共同で建設した高層複合施設ビル「JPタワー」(2012年5月31日竣工)において、保存部分である旧東京中央郵便局舎のタイル・窓の復原工事から、オフィス棟の高い快適性と環境負荷低減を両立させたカーテンウォール・節水トイレ、商業施設の特殊ガラス手摺まで、LIXILの技術が多方面で採用されました。

「JPタワー」は、地下4階、地上38階、高さ約200m、延べ床面積約212,000㎡の高層複合施設ビルで、日本郵政グループ不動産事業の第1号の大規模案件です。

建物高層部は、ガラスカーテンウォールによる先進的なデザインのオフィスとしながら、建物低層部は、旧東京中央郵便局舎を一部保存し、東京駅前地区の風格ある歴史的なデザインを継承しています。また地下1階から地上6階までは商業施設「KITTE」(キッテ)(2013年3月21日オープン)となっており、東京駅丸の内駅舎復原で、更に脚光を浴びる丸の内エリアの新たな ランドマークとして注目を集めています。

JPタワー全体の外観

【上】アトリウム
【下】JPタワー低層部

<参考資料> LIXIL商材 採用部位

1.オフィス棟

① カーテンウォール(Permasteelisa Japan)

<特長>

Low-Eガラスとエアフローウィンドウが採用されました。また日射遮蔽ルーバーや自然換気窓を設置したことで、高い快適性と環境負荷低減を両立されています。

<概要>

・ 施工面積 アウターカーテンウォール 46,000㎡/インナースキン 21,000㎡
(7階〜38階)
・ 形式 インターロッキング方式ユニットカーテンウォール
・ タイプ ダブルスキンインナーエアフロータイプ(引違い戸)
※ 東西南面 外部出幅500mm横型サンシェード付き
※ 南面設備バルコニー部 ガラスルーバーユニット

② トイレ

<特長>

節水タイプの器具のほか、壁には調湿建材を採用し、快適性にも配慮しました。また、洗面器と歯磨きユニットを配置し、歯磨き後はカウンターのボタンひとつで放射状に水を流し、鉢内を綺麗に保つ事が出来ます。

<概要>

・ システムトイレ:949器具(8階〜37階 男女トイレ)
・ 調湿建材「エコカラット ヴィーレ」:700㎡
・ トイレ用床タイル ダイナワン「ピエトラーダソフト」:1,800㎡

2.旧東京中央郵便局舎(一部保存)

① タイル

<特長>

創建時の白く、美しい外観を忠実に復すため、80種類を超える役物の形状はもとより、タイルの色、班、釉薬の表情からそのばらつきに至るまで、忠実に再現しました。外装特注施釉タイルは、光沢感を透明釉で表現しています。また、郵便局の室内の床についても、創建時に採用されていた無釉薬モザイクタイルを忠実に再現しました。

<概要>

・ 外装タイル二丁掛特注品:4,430㎡
  ※役物は一部他社製
・ 床モザイクタイル特注品:650㎡

② 

<特長>

1階の9箇所は、創建時のサッシュバーを修理・矯正し、新たに再現した枠に組み込みました。またその他の再現部分も、創建時の上げ下げ窓の枠・障子のディテールを忠実に再現しました。仕上げは刷け塗りし、フッ素焼付け塗装を施しました。

<概要>

オーダーメイドサッシ:約1,500㎡
枠:ステンレス製、障子:アルミ製

3.商業施設「KITTE」(キッテ)

① 手摺(Permasteelisa Japan)

5層の吹き抜けとなっているアトリウムの各階に、ミラーストライプ模様の特殊プリントガラスの手摺が採用されました。商業施設のインテリアアクセントの1つとなっています。
・ 特殊ガラス手摺:1,300㎡

JPタワー概要について

  • 所在地:東京都千代田区丸の内二丁目7番2号
  • 事業主:日本郵便株式会社、東日本旅客鉄道株式会社、三菱地所株式会社
  • 設計監理:株式会社三菱地所設計
  • 提携建築家:ヘルムート・ヤーン
  • 商業施設内装デザイン:隈研吾建築都市設計事務所
  • 施工:大成建設株式会社
  • 階数:地上38階・地下4階・塔屋3階
  • 高さ:約200m
  • 敷地面積:約11,600㎡(約3,500坪)
  • 延べ床面積:約212,000㎡(約64,000坪)
  • 竣工日:2012年5月31日