2013年07月30日
平年より早く梅雨明けし、猛暑が続く今夏、一部地域では水不足が懸念されています。水不足への対策と同時に家計の節約術としても、節水は常に高い注目を集めています。そこで今回、住まいと暮らしの総合住生活企業である株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長:藤森義明)は、東京都および大阪府に住む、普段から節水を心がけている主婦824名を対象に、節水に関する意識調査を実施しました。
〜 主な調査結果 〜
■「少雨」「猛暑」を理由に今年は節水意識高まる!!
約85%が「昨年以上に節水が必要」と回答!東京は大阪より節水意識が高いという結果に
「今年は昨年以上に節水が必要だと思いますか」という質問に対し、全体の84.6%が「昨年以上に節水が必要だ」と回答した。その理由を尋ねると、「少雨で水不足になることが予想されるから」「猛暑だから」という回答が多く得られ、この夏の水不足に危機感を覚え、節水への意識が高まっていることが分かった。また、地域別に見ると、「とても必要だと思う」の回答が東京(43.7%)は大阪(35.4%)に比べて多く、東京のほうが今夏の節水の必要性を強く感じている様子がうかがえた。
■普段の節水はエコより節約のため!節水理由は「水道料金を抑えるため」が圧倒的多数!
東京は大阪に比べて渇水に危機感!「渇水で水不足になるから」に約14%のひらき。
普段から節水を行っている理由を尋ねたところ、最も多かった回答は「水道料金を抑えるため」で、「環境問題を考えて」を大きく上回り、エコよりも家計を意識した節約を重視していることが分かった。
地域別に見ると、「渇水で水不足になるから」と回答した人は、東京が27.2%だったのに対して大阪は13.3%で、渇水に対する危機感に東西で約14%のひらきが見られた。
■“節水疲れ”感じている人は3割超え!理由は「結果に表れにくいから」。
50代主婦が最も楽しく節水!コツは「頑張りすぎない」「節水箇所を決める」。
「節水を行うことに楽しさや疲れを感じることがあるか」という質問に対し、全体の30.9%が「疲れを感じる」と回答した(「たまに疲れる」「とても疲れる」の合計)。疲れる理由のトップは「結果に表れにくいから」で、以下「家族の協力がないから」「誰も褒めてくれないから」が続いた。また、年代別に見ると、「節水を楽しく疲れずに行っている」と回答した人が最も多かったのは50代の主婦で、疲れずに節水するコツは「頑張り過ぎない」「節水箇所を決める」という回答が多かった。
■夫は節水に協力的!?全体の66.5%が協力的と回答!
最も協力的な50代主婦の夫に対し、最も協力的でないのは40代!
協力的でない理由は「面倒くさいから」「節約意識が低いから」
「夫は節水に協力的か」を尋ねたところ、全体の66.5%が協力的であると回答した。年代別に見てみると、協力的と回答した人が最も多かったのは50代主婦で72.9%、一方、最も少なかったのは40代主婦で61.5%だった。協力的でないのはなぜだと思うかを尋ねたところ、「面倒くさいから」がトップとなり、「節約意識が低いから」が続いた。
■節水機器を導入したいと考えている人は約6割に上る結果に!
導入したい節水機器は「節水型洗濯機」「節水型トイレ」「食器洗い機」
今後導入したい節水機器について尋ねたところ、全体の60.2%が何らかの節水機器を導入したいと回答した。具体的に導入したい節水機器のトップは「節水型洗濯機」で、以下「節水型トイレ」「食器洗い機」、「節水(節湯)水栓)」が続く結果となった。
調査方法 | : | インターネット調査 |
対象エリア | : | 東京都、大阪府 |
調査対象 | : | 普段から節水を行っている20代から50代の主婦(既婚女性) |
サンプル数 | : | 824名 (各地方、各年代それぞれ103サンプル) |
調査実施期間 | : | 2013年7月17日(水)〜2013年7月18日(木) |
調査実施機関 | : | 株式会社マクロミル |
Ⅰ-1.節水目的は「水道料金を抑えるため」が圧倒的多数。「環境問題を考えて」を大きく上回る。
東京では「渇水で水不足になるから」が比較的い結果に。東西で約14%のひらき。
現在節水を行っている理由について尋ねたところ、94.3%が「水道料金を抑えるため」と回答し、大多数が節約のために節水を行っていることが分かった。以下、「環境問題を考えて」が45.3%、「渇水で水不足になることがあるから」が20.3%、「子供の教育のため」が12.7%という順となった。
地域別に見ると、「渇水で水不足になるから」と回答したのは、東京が27.2%だったのに対して大阪は13.3%で、渇水に対する危機感に東西で約14%のひらきが見られた。
Ⅰ-2.「昨年より節水が必要」と84.6%が回答。「水不足」「猛暑」を理由に節水意識が高まる。
「とても必要」との回答が東京(43.7%)は大阪(35.4%)多いという結果に。
今年は昨年以上に節水が必要かを尋ねたところ、84.6%が「必要だと思う」と回答した(「とても思う」「なんとなく思う」の合計)。また、その理由について尋ねてみると、「少雨で水不足になることが予想されるから(52.0%)」「猛暑だから(12.8%)」「昨年より節約したいから(10.3%)」という回答が得られ、この夏の水不足に危機感を覚える人が多く、節水への意識が高まっていることが明らかになった。また、地域別に見ると、「とても必要だと思う」の回答が東京(43.7%)は大阪(35.4%)に比べて多く、東京のほうが今夏の節水の必要性を強く感じている様子がうかがえた。
Ⅰ-3.8割以上が「風呂に入るとき」「台所を使うとき」に節水を意識。
日常生活のあらゆる場面で節水を行っていることが明らかに。
「あなたが節水を心がけているときはいつですか」と尋ねたところ、「風呂に入るとき(86.0%)」と回答した人が最も多く、以下、「台所を使うとき(82.6%)」「洗面所を使うとき(69.4%)」「洗 濯をするとき(68.8%)」「トイレを使うとき(38.1%)」が続き、家庭のいたるところで節水を意識していることがうかがえた。
さらに、どのような方法で節水を心がけているかを尋ねたところ、お風呂では「髪や体を洗うとき、シャワーの水を出しっぱなしにしない(87.4%)」、台所では「野菜などを洗うときに、水を出しすぎないようにする(65.8%)」、洗濯では「お風呂の残り湯を洗濯に利用する(56.4%)」、トイレでは「大と小のレバーを使い分ける(51.3%)」がそれぞれのシーンの最も多い回答となった。
※トイレの節水方法として「水タンクにペットボトル等を入れて流れる水の量を減らす」と7.6%が回答したが、この節水方法は機器の破損や逆流などの異常事態を招く危険があり、誤った節水方法のため注意する必要がある。
<お風呂での節水>
<台所での節水>
<洗濯での節水>
<トイレでの節水>
Ⅰ-4.家庭のとっておきの節水術あれこれ
家庭で行っている、とっておきの節水術について尋ねたところ、「お風呂の残り湯を徹底的に利用する」「こまめに水を止める」「水を出しすぎない」など、普段から節水意識を高く持ち続けることが節水につながるとの回答が多かった。また、「家族でお風呂に一緒に入る」「トイレをまとめて流す」「家族で協力する」など、家庭ならではの節水方法も見られた。
<あなたのご家庭で行っている、とっておきの節水術を教えてください>
Ⅰ-5.最も水を使用しているのは「風呂に入るとき」と65.9%が回答。
家庭内の水の使用量は「トイレ」が最も多いという事実と認識の違いが表れる結果に。
普段の生活の中で最も水を使用していると思うシーンを尋ねたところ、65.9%が「風呂に入るとき」と回答した。以下、「洗濯をするとき」が15.9%、「台所を使うとき」が8.4%、「トイレを使うとき」が7.5%という結果であった。
しかしながら実際には、一般家庭の水の使用量が最も多いのは「トイレ」で、使用量全体の約28%を占めており、事実と感じ方の違いに大きな差が見られた。
Ⅰ-6.1ヶ月の水道料金、下げたいのは「1,000円〜1,499円」が最多の回答。約4割の値下げを希望。
現在の1ヶ月の水道料金について尋ねたところ、平均は4,660円で、最も回答数が多い料金帯は「3,000円〜3,999円」(22.8%)であった。エリア別に見ると、東京のほうが大阪よりも平均金額が345円高く、各エリアの中では、年代が上がるにつれて平均金額も高くなる傾向にあった。
さらに、1ヶ月の水道料金をどの程度下げたいかを尋ねたところ、平均は1,958円であった。最も回答数が多い料金帯は「1,000円〜1,499円」で、全体の27.8%が含まれる結果となった。実際にかかる水道料金と比較すると、平均で約4割値下げしたいという願望があることが明らかとなった。
<1ヶ月にかかる水道料金>
<1ヶ月に下げたい水道料金>
Ⅰ-7.節水意識が高いイメージのあるのは「香川県」。
節水意識が高いイメージのある都道府県を訪ねたところ、近年渇水に悩まされることの多かった「香川県」が第1位に挙がった。また、「沖縄県」「高知県」についても節水意識が高いとの印象を持たれている様子がうかがえた。
Ⅱ-1.節水に協力的な夫は全体の66.5%。
最も協力的な50代主婦に対し、最も協力的でないのは40代。
協力的でない理由は「面倒くさいから」「節約意識が低いから」。
夫が節水に協力的かを尋ねたところ、全体の66.5%が協力的であると回答した。年代別に見てみると、協力的と回答した人が最も多かったのは50代主婦で72.9%、一方、最も少なかったのは40代主婦で61.5%であった。協力的でないのはなぜだと思うかを尋ねたところ、「面倒くさいから(70.0%)」がトップとなり、「節約意識が低いから(61.9%)」が続いた。
Ⅱ-2.全体の約3割が“節水疲れ”を感じていると回答。理由は「結果に表れにくいから」がトップ。
楽しく節水しているのは50代主婦。コツは「頑張りすぎない」「節水箇所を決める」。
「節水を行うことに楽しさや疲れを感じることがあるか」という質問に対し、全体の30.9%が「たまに疲れる」「とても疲れる」と回答し、約3割が“節水疲れ”を感じていることが明らかとなった。疲れる理由のトップは「結果に表れにくいから(64.7%)」で、「家族の協力がないから(31.4%)」「誰も褒めてくれないから(19.6%)」が続いた。また、年代別に見ると、「節水を楽しく疲れずに行っている」と回答した人が最も多かったのは50代の主婦で、疲れずに節水するコツは「たまには手を抜いて頑張り過ぎない(44.5%)」「節水箇所を決める(37.1%)」という回答が多く、「1人ですべてを完璧にやろうと思わないことが大切である」ということがうかがえる。
<節水することに疲れると感じる理由>
<楽しく、疲れずに節水を行うコツ>
Ⅲ-1.節水機器を導入したいと考えている人は約6割に上る結果に。
導入したい節水機器のトップは「節水型洗濯機」。「節水型トイレ」が2位につける。
今後、節水機器を導入したいかを尋ねたところ、60.2%が何らかの節水機器を導入したいと回答した。導入したい機器のトップは「節水型洗濯機(29.2%)」で、以下、「節水型トイレ(27.5%)」、「食器洗い機(16.0%)」「節水(節湯)水栓(15.4%)」が続いた。
<ご参考:最新の節水技術について>
今回の意識調査では、今年の夏は昨年以上に節水意識が高まっていることがわかりました。一方で、約3割の人が“節水疲れ”を感じていることも見てとれました。
LIXILでは、独自の“水をコントロールする技術”を搭載した水回り商品で、“無理のない節水”をサポートしています。
普段から節水を心がけている主婦でも、トイレの節水を意識的に行っている人は38.1%と、他の水回り場所に比べ低い結果となりました。この傾向は「どのような場面でもっとも水を使用していると思うか」という質問でもさらに顕著に見られ、「風呂に入るとき(水を最も使用していると思う)」が65.9%と圧倒的で、「トイレ」と回答した人は7.5%にとどまりました。
2006年度 東京都水道局調べ
しかし、東京都水道局の2006年の調査によると、家庭で最も水を使用するのは意外にも「トイレ」という結果になっています。にもかかわらず、アンケート結果では、「トイレ」での節約方法として、「大と小のレバーを使い分ける」が辛うじて過半数を超えた程度で、一回のレバーで一定量の水が流れてしまう構造上、“節水がしにくい場所”となっているようです。
一方で、今後導入したい節水機器として「節水型トイレ」が27.5%で2位となるなど、「トイレでの節水」に関心が高いこともうかがえました。
「SATIS」Gタイプ
INAXブランドから本年2 月に発売された新しい「SATIS(Gタイプ)」は、少ない水量でも力強く洗い流す節水型タンクレストイレです。1回の水量はわずか4L。これは、15年前の標準的なトイレの水量13Lと比較すると実に3分の1以上の節水となっています。
「SATIS(Gタイプ)」は、少ない水でキレイに洗い流すための新機能「すみずみウォッシュ」を搭載しています。新機構「パワードライブユニット」が生み出す強い水流と、それをコントロールする「新・便器鉢」の特殊な形状により、4Lの洗浄水すべてを便鉢のすみずみまで行き渡らせ、しっかり強力に汚れを洗い流します。
【すみずみウォッシュの仕組み】
新洗浄方式「パワードライブ式」
赤丸部分:強力な水流を生み出す「パワードライブユニット」
「新・便器鉢」
今回のアンケートでは、節水を心がけるタイミングについて「風呂に入るとき」が86.0%と高い水準でトップとなり、お風呂での節水意識が最も高いことがうかがえました。
節水方法としては、「シャワーの水を出しっぱなしにしない(87.4%)」「湯船に水を入れすぎない(61.5%)」「残り湯を洗濯に使う(60.7%)」などに多くの回答が集まりました。
LIXILでは、浴槽や水洗金具など、お風呂まわりの商品にも節水(節湯)のアイデアを多く取り入れています。
シャワー内部の羽根車がシャワー穴の半分を塞ぎながら高速回転することで、節湯と浴び心地のよい大粒化を実現。使い勝手は変わらずに従来のシャワーと比較すると約35%の節水・省エネ効果を実現しました。
ひねらずに押すだけで湯水の出し止めができ、流量調整も大きなジョグダイヤルを回すだけのラクラク操作の水栓です。プッシュ操作で簡単に吐水・止水ができるため従来品と比較して、約半分の節水・省エネを実現します。
ゆったり感や浴槽の移動のしやすさなどを損なわず、従来品の約12%水量(35ℓ)を削減できる新発想の浴槽『エコベンチ浴槽』。水量が少ない分、短時間でお湯が温まるので、ガス代も節約できます。LIXILの戸建用システムバスルーム 「Kireiyu(キレイユ)」などに導入されています。