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新しく誕生した「歌舞伎座」と高層オフィスビル「歌舞伎座タワー」に
LIXILグループの技術が活かされました

2013年07月31日

住まいと暮らしの総合住生活企業である株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長: 藤森義明)では、松竹株式会社と株式会社歌舞伎座の共同事業で、4月2日に開場した新しい 「歌舞伎座」と高層オフィスビル「歌舞伎座タワー」からなる複合施設「GINZA KABUKIZA」(2013年2月28日竣工)において、LIXILの窓・トイレ・カーテンウォール、LIXIL鈴木シャッターの各種シャッター、そして川島織物セルコンが劇場内の織物クロス、カーテン、椅子張り、さらに今回「歌舞伎座」で新調された舞台緞帳4張のうち3張を製作するなどLIXILグループの技術が多方面で採用されました。

「歌舞伎座」は、明治22年の開場以来、歌舞伎の殿堂として125年にわたり古典演劇を上演し続けており、まさに近代日本の演劇史そのものです。今回第5期となる新しい「歌舞伎座」は、後世への継承ならびに、銀座の街並みと調和し末永く東京の顔となれるような建物を目指し建てられました。また「歌舞伎座」の背後に建つ高層オフィスビル「歌舞伎座タワー」は、日本の 伝統美学を基調にした地上29階建で、特に垂直性を基本にする外装デザインは、柱を基調とする「歌舞伎座」の伝統を受け継ぎながら、現代のオフィス空間が必要とするシンプルで合理的な 内部の無柱空間を実現しました。

「GINZA KABUKIZA」の外観

【上】劇場内
【下】歌舞伎座 外観

<参考資料> LIXIL商材 採用部位

① 低層部サッシ・高層部カーテンウォール

低層階(劇場部分)は従来の建物を踏襲したデザインです。窓部分も建替え前の「歌舞伎座」で使用されていた「鉄サッシ+塗装」の風合いに近づけるよう光沢を抑えたエンジ系の塗装(歌舞伎座オリジナルカラー)となりました。
高層階(事務室部分)の南面・西面のカーテンウォールはユニット工法が採用され、特に西面ユニットの構成は「田の字」にすることで更なる施工の効率化を求めました。
また、縦部材に出幅345mmの大型フィンを取付け、縦のラインを強調するデザインとなりました。

・ 施工面積:12,886㎡ 2,309ユニット
・ 形式   :ユニットカーテンウォール、PC打ち込みカーテンウォール

② 各種シャッター(LIXIL鈴木シャッター)

広々としたオープンスペースを確保するため、昇降式の可動レールがシャッター閉鎖時にだけ降りてくる重量シャッターが採用されました。
各階の防火・防煙区画の重量シャッター(「ピラーステルスⅡ」「開口王Ⅲ」)ならびに管理シャッター 計150箇所

※ ご参考:「ピラーステルスⅡ」製品画像(イメージ)

③ 劇場トイレ・オフィストイレ

劇場の観客用トイレは、和服で来られた方の使用にも配慮しました。また、オフィスのトイレは快適なトイレ空間を実現するため、機能性・清掃性・省エネ性に優れた最新の機器が採用されました。

<概要>
・ 大便器 156台、小便器 49台、洗面器 104台など

④ ファブリック(川島織物セルコン)

劇場部の椅子張りや壁装などが採用されました。以前の雰囲気は残しながらも新しさを取り入れたいというご意向から、「歌舞伎座」に受け継がれてきた基本デザイン(モチーフ)をもとに、大きさやバランスを調整したり、織りに変化をつけアレンジしたりするなど、工夫を施し製作しました。

<概要>
カーテン、椅子張り、FAB-ACE(織物システム壁装)、織物クロス

GINZA KABUKIZA概要について

・ 所在地:
東京都中央区銀座四丁目12番15号
・ 事業主体:
劇場部分 株式会社歌舞伎座
オフィス部分 松竹株式会社100%出資SPC
・ 設計監理:
三菱地所設計+隈研吾建築都市設計事務所
・ 劇場監修:
今里 隆
・ 外観照明デザイン:
石井幹子・石井リーサ明理+石井幹子デザイン事務所
・ 施工:
清水建設、他
・ 階数:
地上29階、地下4階、塔屋2階
・ 高さ:
137.5m(最高高さ145.5m)
・ 敷地面積:
約6,996㎡
・ 延床面積:
約93,530㎡
・ 竣工日:
2013年2月28日