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タンクレストイレや加温自動水栓、ケアサポート水栓付背もたれなど
パブリックトイレ関連15商品を新発売
〜高齢者居住施設向け等、社会のニーズを踏まえラインアップを大幅拡充〜

2014年11月12日

住まいと暮らしの総合住生活企業である株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長:藤森義明)は、オフィス・店舗向けから福祉・医療・幼児施設向け商品まで幅広く取り揃えたパブリックトイレ関連商品のラインアップに、新たに15商品を追加し、2015年2月より順次発売開始します。

昨今、高齢者居住施設の建設や、国際競技大会の開催に向けた都市整備が拡大する中、公共空間に設置されるトイレ(パブリックトイレ)に求められる機能も多様化しています。

そのような背景を受けLIXILでは、「国際的にも評価される衛生・清掃性のおもてなしトイレへ」「環境負荷を軽減するエコ機能」「高齢化を支えるユニバーサルデザイン」の3つをコンセプトに、LIXIL独自の技術を活かした“次世代のスタンダードとなるパブリックトイレ”として、2015年の商品ラインアップを拡充しました。

今回、オフィス・商業施設向け商品には、“おもてなしトイレ”としてコンパクトでデザイン性の高い『パブリック向けタンクレストイレ』、“エコ機能”として洗面スペースで使用するときだけの瞬間的に加温する『加温自動水栓』など、7商品をラインアップに追加します。さらに、改修現場の水圧条件によって、タンク式、フラッシュバルブ式を選べる「多機能トイレパック」も新たに販売します。

また、需要が拡大している福祉・医療・幼児施設向け商品には“ユニバーサルデザイン”に配慮した8商品を追加し、ラインアップを大幅に強化しました。様々なパブリック便器に設置でき、トイレブース内で尿瓶やストーマ装具を洗浄できる「ケアサポート水栓付背もたれ」や、壁掛けタイプで足元の掃除がしやすい「壁掛汚物流しパック」、排泄時の座位をサポートする「はね上げ式前方ボード」など、介護サポートする方にも優しい新商品を揃えています。

LIXILでは今後も、誰もが使いやすいパブリックトイレを追求し、より豊かで快適な暮らし、アクティブな社会生活の実現に貢献していきます。

<参考資料>

■オフィス・商業施設向け商品

<トイレ>

・ パブリック向けタンクレストイレ

便座に座ると自動で流水音が鳴り始める「オート擬音」(擬音装置)を内蔵し、音消し目的の無駄な洗浄を防ぐことで節水を実現。また、便座が真上に上がる「お掃除リフトアップ」、つぎ目をなしたLIXILオリジナルの便座「キレイ便座」、シャワートイレを使わないときはノズルを収納する「ノズルシャッター」など、高い清掃性を保つ機能を搭載しています。

・ 多機能トイレパック

標準的な多機能トイレよりもコンパクトな(間口1900×1800mm)設計。中小規模の施設や改修現場など、スペースの確保が困難な現場でも、多機能トイレを設置できます。ロータンク内蔵により、一般水栓の給水サイズにも対応します。(フラッシュバルブにも対応)

※多機能トイレの標準的な寸法は2000×2000mm程度です。

・ パブリック向け超節水床置大便器・掃除口付便器

フラッシュバルブを使用した床排水便器で6L洗浄を採用。1000人就業の事業所の場合、従来品の大13L洗浄便器と比べて54%の節水となり、年間約714万円の節約になります。また、掃除口付タイプが新たに登場。便器を取り外すことなく詰まった異物の除去が可能です。上から100%の水で鉢内を強力に洗浄する「まる洗い洗浄」やフチなしの「汚れカット形状」で掃除も簡単です。

・ シャワートイレ・スリムタイプ

快適性と清掃性を兼ね備えたシャワートイレです。おしり洗浄用ノズルとは別に女性にやさしいビデ洗浄用ノズルを搭載しています。汚れが入りやすいつぎ目をなくし、便座裏は防汚素材でお掃除しやすい「キレイ便座」や、ノズルの先が簡単に取替え可能な「ノズル先端着脱」など、清掃性を高める機能でお掃除もラクラクです。

・ オストメイトパック

ロータンク内蔵により、一般水栓の給水サイズにも対応。(フラッシュバルブにも対応)。間口750oを実現したことにより、一般トイレへも設置しやすくなりました。また今回、必要部品を1パックで発売することで、設計・施工の手間を大幅に省けます。

<洗面・共用部スペース>

・ 加温自動水栓(2015年5月発売)

水が冷たい季節に、通水時のみ加温して約26℃で吐水する瞬間加温式を採用。 保温不要のタンクレス方式なので放熱ロスもカットでき、本体もコンパクト。 さらに止水栓と一体構造なので、施工も簡単で設置時の見た目もすっきりします。 吐水口に組み込んだ羽根車により、節水しながら手洗い時に十分な満足感が得られるエコフル吐水を採用し、無理のないエコを実現します。

・ 熱湯用水栓(2015年5月発売)

意匠と安全性を両立したデザインが特長の水栓です。内部断熱構造(二重構造)により、水栓表面が高温になるのを抑制。さらに、操作ハンドルを水栓金具先端に配置することで、吐水口より上部かつ手前でハンドル操作ができるので、誤って手や腕に熱湯がかかる心配がなく安心です。熱湯水栓としては国内初となるオールメッキ仕上げのデザインで、意匠を気にするオフィスキッチンなどにもピッタリです。

■福祉・医療・幼児施設向け商品

<トイレ>

・ ケアサポート水栓付背もたれ

便器鉢内でストーマ装具や尿瓶を洗浄できるケアサポート水栓を搭載。水栓や後ろのライニングに接触しないよう背もたれを設けており、座位バランスを取りにくい方のサポートにもなります。
さまざまなパブリック便器に設置でき、一般トイレブースを簡易オストメイト対応にすることが可能です。

・ はね上げ式前方ボード

正面のボードにひじや手のひらを乗せることで上半身をしっかり支え、排泄しやすい前傾姿勢をサポートします。介助や掃除等の時には、はね上げた状態を維持し、より広いスペースを確保。トイレの前に手洗いを設置することも可能です。

・ 幼児用暖房便座

「キレイ便座」に加え、便座裏の内径(全周)に尿ハネ用のガードを配した「おしっこバリア」など清潔さに配慮したほか、便器と便座の隙間を確保した「指はさみ防止」設計や、小さな子供も安全に使用してもらうための「チャイルドロック」機能など、安全性にも配慮しています。使用しない時間帯を設定でき、効果的に節電できる「タイマー節電」機能も搭載しています。

・ 幼児用手すり・紙巻器

トイレの立ち座り・座位保持をサポートする幼児用手すりは、幼児の安全・快適を考え、ステンレスの表面に樹脂を被覆しています。滑りにくく、かつ冬に手すりを握った時の冷たさをやわらげます。

<洗面・共用部スペース>

・ 壁掛汚物流しパック

壁掛けタイプで陶器も凹凸が少ない掃除がしやすい形状となっています。
タッチ式水栓や両手がふさがっていてもひじで簡単に洗浄できるレバー式の水栓で利便性も向上。フラッシュバルブ式に加え、一般水栓の給水サイズに対応したロータンクを内蔵したものもご用意しており、取り替えがしやすくなりました。

・ 2ハンドル混合水栓

大流量の吐水が可能な20mmの大口径で、湯はり時間を大幅に削減できるため、高齢者施設などの集合型浴槽におすすめです。見やすいハンドル上部に施した湯水表示や、回しやすさに配慮した四本ツメ仕様のハンドルなど、使い勝手に配慮したデザインです。

・ 洗面器置き台

洗面器置台を設置することでラクな姿勢で身体を洗うことができます。介助する方にも洗面器や水栓等が届きやすくなります。凹凸の少ないフラットなデザインなので、水はけもよく、手軽に掃除ができます。また、カウンターの下にもカバーが付いているので安全にご使用いただけます。

・ ドゥケア・カウンター/自立歩行者向け・コンボタイプ(2015年5月発売)
・ ドゥケア・カウンター/車椅子対応ラウンド・コンボタイプ(2015年5月発売)

(左)車椅子対応ラウンド・コンポタイプ
(右)自立歩行者向けコンポタイプ

車いすでも使える人気の洗面カウンター「ドゥケア・カウンター」のラインアップを刷新。条件に応じてきめ細かく対応ができるようになりました。
「車椅子対応ラウンド・コンポタイプ」は、ドアの隣接等にも設置しやすい奥行440mmのコンパクト設計です。洗面器の高さは750mmと700mmの2種類から身体条件に合わせて選べます。
足元の接触に配慮し、小口クッション材を標準装備しています。座った姿勢で肘を自由に動かせる大開口や、介助者が寄り添いやすいラウンド形状、汚れがたまりにくいフランジレスの“てまなし排水口”など、介助する方もサポートしやすい設計となっています。
「自立歩行者向けコンポタイプ」は、コンパクトな奥行で、居室面積が限られたサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)にもお勧めです。

■発売時期

2015年2月1日より 順次発売