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女性活躍推進企業として
LIXILグループは、なでしこ銘柄に選定
〜企業文化の変革を牽引する女性社員をご紹介〜

2014年03月18日

住生活産業のグローバルリーダーを目指すLIXILグループ(本社:東京都千代田区、社長: 藤森義明)は、「Diversity(多様性)」「Equal Opportunity(公平な機会)」「Meritocracy(実力主義)」を尊 重し実現する企業風土、企業文化づくりに取り組んでいます。2013年1月、この3点を柱とする「LIXIL Diversity宣 言」を社内外に発信するとともに、変革を起こしリーダーシップを発揮できる人材の育成に注力してきました。

2014年3月、LIXILグループは女性が働き続けるための環境整備を含め、女性人材の 活用を積極的に進めている企業として、なでしこ銘柄*に選定されました。なでしこ銘柄とは、経済産業省が東京証券取 引所と共同で、女性活躍推進に優れた企業を選定・発表する事業で、今回が2年目となります。 *経済産業省URL:http://www.meti.go.jp/policy/economy/jinzai/diversity/nadeshiko.html

LIXILグループでは、2015年までに管理職登用者の30%を、女性を含むダイバーシティタレン トとすることを目標に掲げ、風土改革を進めています。実力主義を徹底していくため、評価と連動した報酬制度の導入 も経営層から開始しており、管理職層へと広げていく計画です。国籍や人種、性別、年齢に関わらず、公平公正に実 力が評価され、一人ひとりがリーダーシップを発揮できる企業を目指します。

今回は、住宅の顔ともいえる玄関まわりなどエクステリアの営業企画を行うグループリーダ ーと、グローバルカンパニーの人事部門で活躍するスタッフの2名の女性社員をご紹介いたします。二人のこれまでの 経験や今の活動を通して、LIXILグループの「Diversity」「Equal Opportunity」「Meritocracy」についてご理解い ただければ幸いです。

【ご紹介する2名】

株式会社LIXIL ジャパンカンパニー 営業商品統括部 商品企画一部 エクステリアG

グループリーダー 一丸 恵美(いちまる めぐみ)

株式会社LIXIL グローバルカンパニー グローバル人事総務部

チームリーダー 内田 紗綾香(うちだ さやか)

■エクステリア事業を大きく開花させたい!
一丸 恵美 ジャパンカンパニー 営業商品統括部

商品企画一部 エクステリアグループリーダー

新商品立ち上げも、LIXILのエクステリアの方向性も、
常に“お客さま目線”で

営業商品統括部は、円滑な営業活動が行われるよう最前線で活躍する営業スタッフを支援する 部門です。売上規模や利益から見えてくるさまざまな課題を解決し、新商品の市場投入時には、カタログや見積資料、 商品サンプルといったツールの準備、商品情報の提供などを行います。一丸は2011年の5社統合当初から、門扉やカー ポート、バルコニー、ガーデンなどエクステリア商品を担当してきており、時には施工現場の確認や現地連絡なども 行ってきました。

2011年、一丸の最初のミッションは、お客さまや営業の現場を混乱させ ることなく、以前から保有していたブランドの方向性を確認し、LIXILが目指すエクステリアの姿を示し ていくことでした。そして、昨年4月グループリーダーとなった一丸に任されたのは、満を持して発表し た新商品の立ち上げでした。玄関ドアとデザインや機能をコラボした門扉のシリーズをはじめLIXILなら ではの総合力を強みにした数多くのエクステリア商品の市場浸透を手がけました。

一丸はブランドの統合でも、新商品の市場浸透でも、常にお客さまの視点で考えます。 「LIXILの都合にならないよう、マーケットインで判断します。それは“お客さま目線”を忘れないということ。そ の姿勢をいつも大切にしています。」

入社当時からエクステリア一筋。開発から企画、そして営業推進部門へ

一丸は学生の頃から住まいや生活に欠かせない素材で構造の要でもある“金属”に惹かれ、構 造設計やカーテンウォール建築への憧れが入社動機と言います。入社後の配属は、エクステリアの設計でしたが、最 初の上司から「あなたは女性だから20キロ以上の物は持てとは言わない。しかしそれ以外は全て同じだ。」と同期2名 の男性の前で告げられたそうです。上司にも同僚にも恵まれ、一丸は仕事に邁進していきました。商品コンセプトに 沿って、デザイン案から生産性を踏まえた開発図面まで、幅広く開発設計に取り組み8年の経験を積みました。

そして12年間商品企画を担当した後、営業系部門への配属を希望しました。つくり手から商 品を届ける人へ。自分たちの作った商品の魅力をどうお客さまに訴え、届けていくのか。最前線の営業スタッフが気 持ちよく販売していくために何ができるのか。この挑戦は今も続いています。

しっかり実力をつけ、言うべき時にはきちんと発言できる、説得力のある人を目指して

一丸は今のグループについて「部下に恵まれています。4名のチームですが、キャリア もあり、安心して仕事を任せられる。」と言います。過去の体験を尋ねても「女性だからということをあまり意識した ことはありません。逆に、このようなインタビューを受けるなど、よい機会をいただいていると思います。また、リー ダーシップ研修ではこの歳になって自分のことをあらためて考えるとてもよいチャンスもいただきました。」と控えめ に続けます。

今もLIXILは海外企業の買収や、この3年間で新たに入社してきた社員も増えたことで、社内外 の環境は大きく変化していますが、「新しい人たちと出会うとLIXILを創っていこうという気概に刺激を受けます。LIXI Lであることを、一人ひとりが真剣に考え変化を受け入れて、自分たちでLIXILを創ろうとの思いが大切ですね。いくつ もの会社が一緒になって企業文化を創るという、成長の仕方そのものもLIXILの特徴かもしれません。私自身は現場に 即して仕事をし、言うべき時にはきちんと主張できる、説得力のある人になれるよう、実力をつけていきたい。」と語 ります。まるで本人が大好きな“金属”のように、構造体として目立たないながらも、しっかり暮らしに寄り添い、要の 存在となることが、一丸の理想でもあるようです。

■ 競争原理が正しく機能する、真に実力主義のグローバル企業へ
内田 紗綾香 グローバルカンパニー チームリーダー グローバル人事総務部

M&Aに関わる人事分野を担当。ROI(投資対効果)を意識した人事統合を成功させる

LIXILは、2013年8月アメリカンスタンダード ブランズ*1の買収を確定させ、9月にはグロー エ*2の買収について発表しました。グローバルビジネスの成長拡大に向け、複数のM&Aを進めてきましたが 、内田は全てのM&Aに調査段階から関わってきました。今は、ROIを意識して、投資以上の効果を生み出すことを目標に 、人事における統合業務を推進しています。

「私の主担当はグローバル報酬制度ですが、採用や育成など、全ての人事分野において世界 のどこでも通用する仕組みを作りあげていくことが、今からの仕事だと思っています。そして世界中のLIXIL社員が生 き生きと働ける強くて良い会社にしていきたいと考えています。」と語ります。

*1:American Standard Brandsは北米市場における衛生陶器、浴槽など水回り事業のリーディ ングカンパニー。

*2:GROHE社は、ドイツを中心に欧州で最大規模を誇る水栓金具のリーディングカンパニー。
2014年1月から当社の関連会社となりました。

職場でのコミュニケーションの中で成長

内田が大学卒業後最初に勤めた職場の上司は、仕事と家庭を両立している素敵な女性だったそ うです。人事部門の経験を積み、人事の仕事が自分の本分だと確信した内田は、製品を世界中に提供できる製造業の会 社で人事に携わりたいとLIXILの門を叩きます。LIXIL入社の翌2009年、内田はアメリカンスタンダード アジアパシフ ィック(以下ASAP)のグループ入りに伴いHR(Human Resources:人事部門)との窓口を任されます。「経験豊富なAS APのHRトップは英語での日常会話もおぼつかない頃から、私の人事に関する専門性を認め、対等に接してくれました。 敬愛し目標でもあった彼女に認めてもらえたことは大きな自信になっています。現在はさまざまな国籍・性別の尊敬す る人たちと働いています。」と楽しそうに話します。

LIXILの人事はいくつもの成長の機会を提供しています。「人事担当の経験や、自身の上司・ 部下との関係から、人を育てるには制度の整備や運用だけではなく、上司が真剣に人を育てることが重要だと学びま した。また、多くの人との出会いによって、自己研鑽し、人を育て世の中のために働くことで、尊重される人となり 、いい人生を歩めるということを理解してきました。」と、仕事に対する姿勢や気持ちを語ります。

ダイバーシティは競争の源泉。グローバル人材が真に活躍する企業へと

女性管理職登用数など数値目標を掲げ、改革に取り組むLIXILの現状について内田は、「ダイバ ーシティは適正な競争の源泉であり、宣言や数値目標は経営の戦略的判断と受け止めています。ただ企業の長い歴史か らみると、今の活動はある1点に過ぎないのではないでしょうか。」と言い、こう続けます。「人事はもとより会社の長 期的な存続にとっては、新しいことに挑戦し変革するイノベーションと、日々を支えている事業活動の両方とも大切で す。全ての事業活動を相互に理解し尊重し合う仕組みや風土を作っていきたいと考えています。」

内田は将来について「マネジメントやリーダーシップについてもっと学び、 M&Aやグローバル報酬制度以外の専門領域を深めたいですし、人事以外の視野も広げたい。また、自分の キャリアだけでなく人の育成にも取り組み、10年後には育てた人が活躍する姿を見て喜んでいたいです ね」と語ります。LIXILのグローバルリーダーへの道は、社員一人ひとりにかかっています。その一翼を 担える人材になるべく内田は日々研鑚を重ねています。