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LIXIL 「森でeこと(もりでいいこと)」
秋の活動を実施
生産拠点や開発拠点が中心となり、周辺事業所や家族、
地域の人びとと共に、森林や里山の保全活動を継続しています。

2014年10月30日

住まいと暮らしの総合住生活企業である株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長:藤森義明)は、2014年10月11日(土)に茨城県土浦市宍塚で、2014年10月25日(土)に長野県下伊那郡阿智村で森林保全活動「森でeこと」を開催しました。「森でeこと」は、行政やNPO・NGOと協働して展開している社員によるボランティアで、社員が環境について考える機会のひとつとなっており、茨城県、長野県、三重県の3ヶ所で年2回(春・秋)開催しています。

保全に参加している里山には、多くの生き物が生息している

LIXILは茨城県内に8つの生産拠点があります。「森でeこと」茨城は、県内の生産拠点が中心となり2007年にスタートし、今回で12回目になりました。土浦市宍塚を中心に里山の整備保全活動を展開する認定NPO法人「宍塚の自然と歴史の会」(以降、宍塚の会)の思いに共感し、約100haにわたる豊かな里山を子どもたちに残すために、定期的に草刈りや湿地の整備などを行っています。10月11日の活動には、89人が参加し、下草刈りを行いました。

LIXILが森林の保全に参加している阿智村からの景色

「森でeこと」長野は、長野県にあるエクステリアの研究開発拠点と、中京地区に複数ある事業所の中間に位置する長野県下伊那郡阿智村で森林保全を行っています。県の進める「森林(もり)の里親促進事業」※で阿智村と出会い、2009年に活動を開始し、2014年4月には、保全区画を拡大する契約を結びました。10月25日の活動は晴天に恵まれ、73人が作業道の整備や間伐などの作業に汗を流しました。

※2003年より長野県が手がける事業。県が仲介役となり、森林保全などの手助けを必要としている自治体や所有者と、企業を結ぶ。契約成立後は、整備のサポートだけでなく地域と企業の交流のサポートも行い、継続的な保全活動を支援している。

LIXILは、社員同士が交流するだけでなく、地域の方々や他企業とのコミュニケーションの場でもある「森でeこと」を通して、自然に親しみ、森や木を育む気持ちや活動継続の大切さを次世代へ伝えています。

■茨城の活動

台風の接近が心配されましたが、11日は作業に適した天候となり、参加者は5班に分かれて丘の斜面で作業しました。生物多様性を維持していくために、生い茂る下草を刈り、種樹を選別してアオキやシロダモなどを伐採していきます。作業後は太陽の光が地表に届くようになりました。午前中いっぱい作業をした後は、宍塚の里で採れた食材を使った食事です。自然の中で食べると、疲れた体が癒されるだけでなく、地元の環境を守ることの大切さを実感できます。

作業前の斜面は草木が生い茂っている

作業後は日光がしっかり地表に届くようになった

昼食は手作りの窯を使って調理

■「森でeこと」茨城 参加者の声 〜石下工場 吉見 重緒〜

関東統括工場 石下工場 工場長
吉見 重緒(よしみ しげお)

「森でeこと」に参加すると、子供の頃に森の中で木の実を取って食べたり、木や竹で遊び道具を作ったりして遊んだことを思い出します。昔は森と一緒に育ち、森を守っていた気がします。

今回は、丘の斜面の雑草や竹、常緑樹などの伐採を行いました。最初はうっそうとしていて、どこから手を付けたら良いのかわからない状態でしたが、作業開始1時間もすると丘全体が見渡せるようになり、作業を終える頃には明るい光が沢山差し込み、とても清々しかったです。そして、綺麗な空気の中で汗を流した後の昼食は格別に美味しく、地元で採れたお米や野菜のみずみずしさは、他では味わえないものです。

本社や近隣の工場に勤務している社員に加え、グループ会社や他企業からの参加もある「森でeこと」では、普段なかなか話す機会のない社員同士や、家族の皆さんとコミュニケーションがとれることも魅力です。

森の自然生態の維持・管理を継続し、人との共生によって森を生かす活動にこれからも参加し続けたいです。

茨城 2014年秋の活動概要

第12回 「森でeこと」茨城 2014年10月11日(土) 9:30〜14:00 晴れ

■長野の活動

台風や大雨で、しばらく山の保全作業が行えずにいた「森でeこと」長野ですが、今回は秋晴れの空の下、山に登って間伐や作業道の補修を行いました。間伐作業では、阿智村の指導員の方からレクチャーを受けた後、チェーンソーを用いて大きな木を倒しました。作業道には水切りを整備したほか、周辺の間伐材を利用して階段を作り、より歩きやすくしています。作業後は、これまでの活動で作ったウッドデッキで食事をとりました。食後には、初めての参加者の記念植樹を行いました。

長野の山々はきれいに色づいている

間伐材を利用して作った作業道の階段

間伐した竹を利用し、栗ごはんを炊く竹筒を製作

■「森でeこと」長野 参加者の声 〜関西支社 宮崎 章〜

関西支社 EXT関西支店
宮崎 章(みやざき あきら)※写真中央(左から4人目)

活動開始以来、年2回(春・秋)の開催を続けていますが、昨年秋は台風直撃により中止となり、今春は悪天候のため雨天プログラムでの開催でした。山に登るのは1年半ぶり。今回は素晴らしい天気で活動できたことが一番の喜びです。

昨年秋の台風で、これまで整備してきた作業道が流されてしまったため、作業道の修復と作業路保護のための水切り設置を行いました。作業道の復旧は、1日で終わるものではありませんが、私たちの活動日以外にも阿智村の方々が復旧作業を進めてくださったおかげで、ほぼ元通りになっています。回数を重ねるごとに阿智村の方々との信頼関係も深まり、この地域の森林を守り続けたいという思いも強くなっています。また、近隣の拠点だけでなく、茨城県からも社員が足を運んでくれ、活動の広がりを実感しています。まずは現地に足を踏み入れ体験することで、多くの社員に、今の自分にできるボランティアには「森でeこと」もあるのだと知ってもらえると嬉しいですね。

長野 2014年秋の活動概要

第11回 「森でeこと」長野 2014年10月25日(土) 9:30〜15:30 晴れ