2015年04月22日
住まいと暮らしの総合住生活企業である株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長:藤森義明)は、これまでにないエコ(省エネ・節水)を実現するパブリック向け自動水栓 「加温自動水栓」を2015年5月1日より全国で発売します。
「加温自動水栓」パブリックトイレ パウダースペース設置例
パブリックトイレのパウダースペースにおける行為を調査※1したところ、そのほとんどが「手洗い」「うがい」「歯磨き」に集中していることがわかりました。
この結果をもとに吐水量、吐水温度について、使用者の「ちょうどいい」を検証すると、吐水量は1.7L/min、吐水温度は21〜26℃ということが判明※2しました。そこで「必要な量」を「必要な温度」で「必要な時」だけ加温できれば、快適さをそこなわず、大幅に省エネを実現できることがわかりました。
※1 当社調べ
※2 当社が実施したモニター調査結果
「加温自動水栓」は、この検証結果をもとに「量・温度+瞬間加温」という新たな視点で開発し、これまでにない高い省エネ効果(当社従来比90%カット)を実現したパブリック向け自動水栓です。コンパクトで昇温スピードが速いセラミックヒーターを採用することで、溜めたお湯の保温をせず、通水時のみ瞬間加温するタンクレス方式とすることで、タンク保温のためのエネルギーを100%削減しています。また進化したLIXILの節水技術「エコフル吐水」も採用することで省エネに加え節水も実現しています。
さらに、電源タイマー設定が不要な「省メンテナンス」、洗面器間ピッチ500mmでもスッキリ収まるコンパクト設計による「省スペース」、軽量(約3kg)かつ施工時の接続箇所が3ヵ所で済む「省施工」の3つの「省」も同時に実現しています。オーナーさまや施工業者さまにも「ちょうどいい」使いやすさの自動水栓です。
LIXILは、今後も公共施設や学校、オフィス、病院などのパブリックトイレ空間の快適さを技術とアイデアでより高めてまいります。
<参考資料>
パブリックトイレのパウダースペースにおける行為を調査したところ、そのほとんどが「手洗い」「うがい」「歯磨き」に集中していていました。
そこで、その行為に絞ったうえで吐水量、吐水温度について使用者の「ちょうどいい」を検証すると、吐水量は1.7L/min、吐水温度は21〜26℃が判明。そこで、「必要な量」を「必要な温度」に「必要な時」だけ加温することで、最小限のエネルギーでパウダースペースでの行為に十分満足いただけるシステムができると考えました。
コンパクトで昇温スピードが速いセラミックヒーターを採用し、流水を瞬間加温。タンクレス方式としタンクの保温を100%カット、これまでにない高い省エネ効果(従来比90%カット)を実現しました。節水しつつも、流量に十分な満足感を感じられる弊社独自の節水技術「エコフル吐水」を採用しています。
・瞬間加温のしくみ
・さらに進化した節水技術「エコフル吐水」羽根車が吐水口の穴をふさぎながら高速回転。吐水の圧力を増幅させることで勢いを保ちつつ、吐水粒を大粒化します。
吐水温度を26℃に設定の場合、水道水が冷たい冬は26℃に加温して吐水。水温が高くなる夏には加温をストップします。自動制御で行うため、面倒なタイマー設定は不要です。
本体質量は約3kgと軽量で簡単に壁掛設置が可能です。また、接続箇所は3ヵ所と少ないため、施工にかかる手間を大幅に短縮します。
22Lの2ヵ所給湯の設計よりもコンパクト。洗面器間ピッチ500mmでもスッキリ収まります。洗面所の省スペース化や混雑緩和のための器具数増加などにも有効です。