2015年02月19日
住まいと暮らしの総合住生活企業である株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長:藤森義明)は、2013年7月1日から2014年6月30日までの1年間にて“より豊かで快適な住生活の創造”の提案がされているか、また“環境に配慮”しているかなどを審査基準とし、優れた施工物件を表彰する「LIXILメンバーズコンテスト2014」の大賞作品2作品ならびに入賞作品を決定しました。(応募総数1,987作品。新築部門:837作品 リフォーム部門:1,150作品)
※2015年2月12日(木)に京王プラザホテル(東京都新宿区)にて、新築部門の公開審査会と表彰式を実施しました。
新築部門「大賞」受賞作
「セミコートハウスの家」
Tamada工房(株)さま(広島県福山市)施工
リフォーム部門「大賞」受賞作品
「住み継ぐ家」
(株)御船組さま(島根県出雲市)施工
「LIXILメンバーズコンテスト2014」は地域の工務店さま、リフォーム店さまの設計・施工力の向上を目的とした住宅施工例コンテストで、LIXILのリフォームフランチャイズチェーンである「住まいプロ ホームウェル」「住まいコンシェル ライファ」とLIXILのボランタリーチェーンである「LIXILリフォームネット」、「TH友の会」を対象に行う業界最大級※の住宅施工例コンテストです。コンテストは新築戸建て住宅を対象とする“新築部門”と、リフォーム住宅を対象とする“リフォーム部門”の2部門構成となっています。
※メンバーズコンテスト対象先:約13,500社
“新築部門”の「大賞」には、日照角度を考えた建物の高さ設定や光と風のコントロールなど、絶妙に設計されていることがわかる造りが高い評価を得て、Tamada工房株式会社さま(広島県福山市)が施工した「セミコートハウスの家」が選ばれました。また“リフォーム部門”では、空き家となっていた江戸時代からの家をリフォームし、素材の風合いをそのままに家具やキッチンなどの動線計画と、リフォームだからこそできる資産価値の継承を実現した点が評価され、株式会社御船組さま(島根県出雲市)が施工した「住み継ぐ家」が大賞を受賞しました。
今回、新築部門に関しては上位3作品を選出し、公開審査会により大賞を決定しました。
LIXILではメンバーズコンテストを通じて“より快適な住空間の創造”について考え、上質な暮らしや空間を実現する住生活環境の提供を目指していきます。
<参考資料>
決して広くない敷地だが、施主の希望を叶えながらさまざまな工夫とアイデアで快適に暮らせる家を創り上げた。一見平面的に見える建物だが、立面図を見ると日照角度を考えた高さ設定や光と風のコントロールなど、絶妙に設計されていることがわかる。またこうした小さな家では、ちょっとした庭を作ると空間が生きてくるが、それを無理なく見せているところも非常に上手い。
空き家になっていた江戸時代からの家に手を入れ、それぞれ別の場所に暮らしていた家族が再び共に暮らせるようにと、施主である母親が希望した。昔ながらの田の字造りの室内を、素晴らしい素材の風合いはそのまま活かし、現代的な暮らしやすいプランにまとめている。家具やキッチンなどの動線計画も良い。リフォームだからこそできる資産価値の継承を、見事に結実させている。
<審査員総評>
・新築部門
まず、年々応募作品の完成度が向上していることを、審査員一同、嬉しく感じました。それは単に恵まれた土地に立派な家を建てるということではありません。たとえ街中でも狭小地でも、施主様とそのご家族が本当に暮らしやすく快適な家とは何かを真摯にヒアリングし、考え、かたちにした、そうしたプランが多く見られたということです。
また、今年は中庭を設けたプランが多かったことも特長だといえます。これもたとえ狭小地で隣家と近接しているような条件でも、建物をコの字型やロの字型あるいはL字型にすることで庭を設け、光や風、緑や水といった自然を住まいに取込もうとする積極的な一手法であると思います。施主様に対して、潤いのある快適な生活を届けようとする、作り手のこだわりと熱い心意気が伝わってきました。
さらに、インテリアも、全体のクォリティが確実に上がっています。キッチンのオープンプランニング例、シューズクローゼット、バリアフリー化などはもはや当然といえるまでに浸透しているようです。
・リフォーム部門
昨年同様、リフォームの応募数は新築のそれに比べて圧倒的に多数でした。そのことからも分かるように、今時代の流れは確実にリフォームに来ているといえるでしょう。国の政策もリフォームに力を入れています。これまでのスクラップ&ビルド的な建築のあり方から、少しでも長く快適に暮らせる住まいへと変わってきています。
そうした観点から見ても、上位に入選した作品には、どれもただ家を新しくするというのではなく「暮らし方を新しく快適にする」という明解なコンセプトが感じられました。例えばキッチンひとつとっても、そこに窓を設けるだけで光が差し込むようになる。あるいは壁に向いていた作業スペースをリビング側に向けたオープンキッチンにすれば、家族のくつろぎの姿や庭の緑を見ながら作業することができ、主婦の日常のありようもガラリと変わります。
またバリアフリー化においても、単なる段差解消等に留まらず、寝室に隣接してトイレを設けるなど、間取りから快適性・利便性を追求した作品も見られ、欧米の豊かなライフスタイルが反映されつつあることを感じました。
「住まいプロ ホームウェル」「住まいコンシェル ライファ」「LIXILリフォームネット」「TH友の会」の会員であること
・会員さまが施工した物件であること。
・主たる目的が住居であること。(店舗併用住宅含む)
・2013年7月1日〜2014年6月30日までに完成し、引渡しが完了した物件であること。
・応募に際し、お施主さまのご了承を得、「施工写真使用許諾書」を取得している物件であること。
・LIXIL商品を使用していること。
・エコロジー賞にも応募する作品は新築が次世代省エネルギー基準相当。リフォームは省エネ工事を含むこと。
・プレゼンテーション賞にも応募する作品は実際のプレゼンから代表的なものをA3にカラーコピーして添付すること。
・新築は戸建て住宅であること。(リフォーム部門は制限なし)
合計1,987作品(新築部門:837作品、リフォーム部門:1,150作品)
<新築部門・上位入賞>
合計25作品
<リフォーム部門・上位入賞>
合計25作品
※大賞と準大賞は、公開審査会にて決定。
・総合リフォーム賞
・水まわりリフォーム賞
・エクステリアリフォーム賞
※受賞作品詳細については、別紙をご参照ください。