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屋外照明や高性能断熱窓から水栓器具までデザインと機能を兼ね備えた
8商品が「2015年度グッドデザイン賞」受賞

2015年09月30日

住まいと暮らしの総合住生活企業である株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長: 藤森義明)は、住まいに調和するデザインと暮らしをより快適にする機能を兼ね備えた8商品で、公益財団法人日本デザイン振興会(略称:JDP)が主催する「2015年度グッドデザイン賞」を受賞しました。

<LIXIL受賞商品一覧>

本年度は、本格的なエクステリアのライティングを電気工事士の資格を必要としない簡単安全な照明器具で実現した屋外用照明「美彩(Bisai)」シリーズ(グッドデザイン・ベスト100受賞)や、樹脂窓同等の断熱性能(熱貫流率)と、スリムなフレームデザインの両立を実現したアルミと樹脂の高性能ハイブリッド窓「サーモスX」、簡単施工を実現した耐震リフォーム工法「アラテクト」、美しくもコストパフォーマンスに優れたシングルレバー水栓「LF-WF340」、自分にあったデザインや機能などを選ぶことができるシングルレバー混合水栓「キュビア」など全8商品が受賞しました。

LIXILでは、豊かで快適な住生活の未来に貢献するため、今後もデザインと機能を両立させた商品の開発に努めていきます。

<参考資料> 受賞商品と評価コメント

■屋外用照明「美彩(Bisai)」シリーズ

エクステリアプランナーや一般ユーザーといった、電気工事士の資格を持たないユーザーが簡単、安全にセルフビルドで施工ができる屋外用照明シリーズです。それは、日本の多くの住宅地に美しくライトアップされた夜間景観を普及し、安心して暮らせる街並みつくりにつながることを願い開発しました。ミニマムデザインを追求したラインアップは、プロユースまでを満足させるパワーLEDを採用し従来の屋外用照明では実現できかった「明るさ」&「コンパクト」を両立し、新たなスタンダードを提案します。また、メンテナンスや交換が容易なことから新築のみならず既存住宅に対するリノベーションにも期待ができます。エクステリア業界では初めて「グッドデザイン・ベスト100」に選ばれました。

<グッドデザイン賞評価コメント>

美しくライトアップされた夜の景観を多くの人が実現することができる屋外用照明器具シリーズ。電気工事士の資格を持たないで一般の人や造園業者でも照明工事ができる。LEDハイパワーでありながらも、万が一漏電しても12V低電圧は感電の危険性が非常に低く子供やペットにも安心設計。多くの方が外構照明計画を楽しめるよう使い易さの工夫が多くなされ、シンプルコンパクトな器具デザインはプロユースを感じさせる。住宅エクステリアや植栽のライトアップは街の夜景をつくること、地域の人々自身が街を美しく安心安全な環境をつくってゆくことを意識し、公共の場と自分のエリア同様に美しく整え保つという意識を持ち合ってゆきたい。このシリーズが光の演出する意識や興味を多くのひとがもつ機会をつくることを、さらに世の中に美しい灯りが灯されることを願いたい。

■高性能ハイブリッド窓「サーモスX」

サーモスXは、アルミに代わり主流となりつつある、アルミと樹脂の複合構造をベースに、断熱性を飛躍的に向上させた次世代の高性能ハイブリッド窓です。フレームを極限まで細くし、ガラス面積を最大化する「スマート・シナジー・システム」の採用に加え、高い断熱性能を可能にする新構造のハイブリッドのフレーム、さらにはトリプルガラスを搭載したことで、従来のアルミ樹脂複合窓では実現できなかった樹脂窓同等の断熱性能を実現し、明るい室内と開放感のある高い眺望性を可能にします。スリムなフレームが活きるスリット窓や自由に窓を組み合わせる連段窓など、ハイブリッド窓ならではの豊富なラインアップを取り揃えています。

<グッドデザイン賞評価コメント>

アルミと樹脂の複合構造をベースに、断熱性を向上させた高性能ハイブリッド窓。精度が高く、高級感を感じる仕上がりとなっている。

■耐震リフォーム工法「アラテクト」

日本各地で地震発生の危険性が言われている今、耐震性に問題のある住宅は全国に多数現存しており、多くの方が不安を募らせています。「アラテクト」は今後さらに重要度が増すリフォームによる耐震化普及のため、まったく新しい発想で開発された耐震リフォーム工法です。最大の特徴は、家を壊さず簡単に耐震改修ができることです。その秘密はアラミド繊維を使った軽くて薄いシートを張り付けるという、家を壊して固くて重い材料で補強する従来の耐震改修のイメージとはかけ離れた革新的なデザインにあります。その技術は(一財)日本建築防災協会の技術評価を取得しており、家の中から安心・安全な住まいにできる商品です。

<グッドデザイン賞評価コメント>

木造住宅の耐震改修には様々な方法があるが、仕上げ材のように壁に貼ることで耐震性を高められるところにこの案の面白さがある。接合方法にもよるが、簡易な施工によって耐震改修ができるならば、その適用可能性は高い。

■洗面用シングルレバー水栓「LF-WF340S」※2016年3月31日発売予定

LIXILが提供する新しい洗面用最安価グレードのシングルレバー水栓です。本体内部構造を樹脂化した新たなプラットフォーム設計により、内部金属体積の大幅削減を実現しつつ、従来の安価グレードでは実現しきれなかった意匠性を実現しました。柔らかく滑らかな曲面とフラットな面を対比させた造形構成は大らかさの中に凛とした美しさを併せ持ち、上面のエッジラインを重ねることでハンドルと本体の一体感を表現しました。ハンドル背部の切欠きや吐水口のでっぱりをなくすことで安価グレードにはなかったノイズレスかつ美しいラインを実現しています。

<グッドデザイン賞評価コメント>

最安価版とは思えない総合力を感じる。プロポーションと言い、極めの細かい仕上がりと言い、存在感が精度の良さを物語っている。外観の精度は内部への配慮と伴い、総合的に評価の高い商品である。これが安価版となり、今後の上位クラスの商材展開に反映されるとなると、期待が高まる。

■シングルレバー混合水栓「キュビア」

金属の重厚感を活かした美しい造形で空間の品位を高めるとともに、操作のしやすさ、省エネ性能も高い次元で実現することを目指した洗面・手洗い用のシングルレバー混合水栓です。直線と直線を円弧で滑らかにつないだ美しいエッジライン、塊から削り出したような重厚感のある造形が空間を引き締めます。ハンドルは先端にかけて薄く張りのある面にすることで手に馴染み、操作性を高めています。また、ハンドル正面の位置で常温の「水」を出す「エコハンドル」を採用し、従来のハンドルでは無意識に行っていた湯のムダ使いを防ぎます。本商品は世界三大デザイン賞であるレッドドットデザイン賞も受賞しており、国内外で高い評価を受けました。

<グッドデザイン賞評価コメント>

省エネ性能の高さもポイントではあるが、造形の特徴となっている重量感のある形状が、ハンドルのシェイプにより見た目よりも軽やかに仕上がっている。

■浄水器専用水栓「キッチン用タッチレス水栓ナビッシュ(浄水器専用ビルトイン型)」

センサーによる吐水・止水操作で、触れずにきれいに使える浄水器専用水栓です。 操作レバーすらも無い極めてシンプルなグースネック形状は、センサーを内蔵しながらもスリムなパイプ径を実現し、様々なキッチンにノイズなく調和します。センサーに備わったLEDランプは吐水状態のほか、カートリッジ交換時期や、一定時間使用しなかった場合に新鮮な水に入れ替えるための案内を表示し、いつもきれいな浄水を提供するサポートをします。きれいな水を、きれいな水栓で、きれいに使える。この水栓はそれを技術とデザインによってかなえます。本商品は世界三大デザイン賞であるレッドドットデザイン賞も受賞しており、国内外で高い評価を受けました。

<グッドデザイン賞評価コメント>

注がれるしなやかなアール形状から、シンプル且つ機能性が伺える。センサー部分の表記もスムースに表現されており、形状と共に機構がアフォーダンスされる要素を持つ。

■熱湯用単水栓「SF-WCH120」

オフィスなどの給湯室キッチンにて使用される熱湯用単水栓。内部断熱構造という空気層をもった2重構造にすることで金属外観でありながら熱くならない安全性を確保し、操作部を吐水口先端に設けることで利き手に影響しない使い勝手とシンプルな一本ライン構成を実現しました。意匠性/安全性/操作性を兼ね備えた新たな熱湯水栓は、従来の熱湯水栓がもっていた安全一辺倒なイメージを刷新します。様々なキッチン水栓・キッチン空間とも調和することができるこの熱湯水栓は閉鎖的なイメージの定着していた給湯室に新たな可能性をもたらしました。本商品は世界三大デザイン賞であるレッドドットデザイン賞も受賞しており、国内外で高い評価を受けました。

<グッドデザイン賞評価コメント>

従来のオフィスにおける給湯室の水栓は安全性を強調した野暮ったいイメージのものが多い。近年のオフィスにはコミュニケーションをとれるカフェスペースとして"オフィスキッチン"プランが増加している。本製品はそのようなオープンキッチンスタイルの場合を考え、モダンでスタイリッシュな熱湯用水栓をデザインしている。無駄な出っ張りを無くし、全体をシンプルにしている中で、先端の赤い表示部が目を引き、注意を喚起する。

■電気温水器「加温自動水栓」

パブリックトイレ/パウダースペースでの設置を想定した電気温水器・自動水栓セット。最小限のエネルギーで「必要な時」に「必要な量」を「必要な温度」に加温する新しい考え方の温水システムです。瞬間加温技術と節水吐水技術を掛け合わせることで電気・水使用量共に従来品比90%以上を削減する「省エネ」性能を発揮しながらも、ユーザーにとっての「ちょうどいい(流量/温度)」を実現。これら「省エネ」性能に加え、止水栓内臓による「省施工」や温度自動制御による「省メンテナンス」、保温不要なタンクレス方式で「省スペース」も実現しています。加温自動水栓は環境にも人にも無理をさせない新しいエコのあり方を提供します。

<グッドデザイン賞評価コメント>

瞬間式給湯器は、自動水栓との組み合わせで成立させることは難しいと考えられる。この製品は、人が手を洗う時の水の温度を21度〜26度という抑え気味の温度を採用している点、節水しながらも量感のある吐水方法を創出した点で、成功している。デザインもシンプルで汎用性がある。

※ 2015年10月30日(金)〜11月4日(水)、東京ミッドタウンで開催されるグッドデザイン賞受賞展「グッドデザインエキシビション2015」(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)で受賞作品が紹介される予定です。

グッドデザイン賞とは

グッドデザイン賞は、1957年に創設されたグッドデザイン商品選定制度を発端とする、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の運動です。これまで55年以上にわたって、デザインを通じて日本の産業や生活文化を向上させる運動として展開され、のべ受賞件数は42,000件以上にのぼります。今日では国内外の多くの企業や団体などが参加する世界的なデザイン賞です。グッドデザイン賞受賞のシンボルである「Gマーク」は、すぐれたデザインを示すシンボルマークとして広く親しまれています。