2015年12月02日
住まいと暮らしの総合住生活企業である株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長:藤森義明)は、2015年11月29日(日)、INAXライブミュージアム「土・どろんこ館」(愛知県常滑市)にて、地区予選大会を勝ち抜いた代表28名が「光るどろだんごづくり」の腕を競う「光るどろだんご全国 大会2015」を開催し、最優秀賞1点ならびに入賞作品を決定しました。
最優秀賞 中嶋さんの作品
「雲をぬけ星に願いを」
参加者28名が作ったどろだんご
8回目となる今大会は、ショールームなど全国のLIXIL営業拠点に加え、LIXILグループの事業会社、株式会社LIXIL住宅研究所(本社:東京都江東区/代表取締役社長:今 城幸)、ジャパンホームシールド株式会社(所在地:東京都墨田区、代表取締役社長:斉藤 武司)と連携し、23都道府県36会場で地区予選を開催しました。全国大会では、予選を勝ち抜き、総参加者数801名の中から選ばれた代表28名が、どろだんごづくりの腕と技を競い合いました。
最優秀賞は、愛知県名古屋市の中嶋 陽子 (なかじま ようこ)さん(43歳)の作品「雲をぬけ星に願いを」、優秀賞は福島県郡山市の早坂 里音(はやさか りおん)さん(9歳)の「うちゅうにかがやく地球」、神奈川県足柄上郡の土田 愛華(つちだ まなか)さん(12歳)の「夜空にかがやく花火」、そのほか優良賞3点、企業賞3点、三木きよ子※(みき きよこ)特別賞1点が表彰されました。
最優秀賞の中嶋さんは、飛行機に乗って雲を突き抜けて出たときの、澄んだ空をイメージした作品を制作しました。「雨や嵐の中を飛行していても、雲を突き抜けると驚くほどの清らかな星空が広がっている、という体験を、人生にもなぞらえて表現した」という作品で、黒く澄んだ宇宙をイメージしたどろだんごの表面に、星に見立てた白色を上手く散らすため歯ブラシを使うなど、工夫を凝らし熱心に制作していました。
審査員長を務めた、どろだんご・土絵作家の三木きよ子※さんは、「完成した作品だけではなく、どろだんごを削る姿勢や、机の上をきれいに片づけながら制作するとう、良い作品づくりにはとても重要な事柄も審査に加味した。今大会も力作が揃い、審査が大変だった。」と講評し、選ばれた作品だけでなく、すべての選手の健闘を称えました。
4歳から44歳までの幅広い年齢層の選手たちが、手のひらに乗せた土の塊を一心に磨きあげ、個性豊かな作品を制作しました。また、初の試みとして、USTREAM※を通じて動画を同時配信し、地元で応援する家族や友人のみなさんにも大会の様子を伝えました。初めは緊張気味だった選手たちも次第にリラックスし、最後にはとても和やかな雰囲気で、それぞれの自信作を評価し合いました。表彰式には、セントレアのマスコット“なぞの旅人フー”が登場し、会場を盛り上げました。
最優秀作品はINAXライブミュージアム「土・どろんこ館」に永久保存され、セントレア賞受賞作品は、中部国際空港セントレアにて展示されます。
※三木きよ子:どろだんご・土絵作家。「光るどろだんご大会」の初回(2007年)より、どろだんご大会の審査に携わる。
2013年より、全国大会の審査員長。
※USTREAM:インターネットを使った動画共有サービス
【各賞受賞作品】
最優秀賞 |
愛知県名古屋市 中嶋 陽子 (なかじま ようこ)さん (43歳) 「雲をぬけ星に願いを」 |
優秀賞 | |
福島県郡山市 早坂 里音(はやさか りおん)さん (9歳) 「うちゅうにかがやく地球」 |
神奈川県足柄上郡 土田 愛華(つちだ まなか)さん (12歳) 「夜空にかがやく花火」 |
優良賞 | ||
岡山県岡山市 村上 加穂子(むらかみ かほこ)さん 「クリスマス・イブ」 |
広島県福山市 佐藤 大地(さとう だいち)さん 「瀬戸のうずしお」 |
茨城県神栖市 細田 一颯(ほそだ いぶき) さん 「ふぶきの夜」 |
LIXIL賞 | ANA賞 | セントレア賞 | 三木きよ子特別賞 |
宮崎県宮崎市 新納 萌菜(にいろ もえな)さん 「もえちゃんのおうち」 |
愛知県春日井市 梶本 真由(かじもと まゆ)さん 「私の星」 |
愛知県清洲市 牧野 璃子(まきの りこ)さん 「かがやく雪のようせい」 |
高知県高知市 北村 倫之介 (きたむら みちのすけ)さん 「ラグビーワールドカップ」 |
【審査方法】 | 審査ポイントは光沢のよさ、配色、タイトルのイメージと合っているかどうか、制作のプロセスなど。 参加者による投票(各人2票)結果を加味し、審査委員による審査。 |
【審査員長】 | 三木 きよ子 どろだんご・土絵作家 |
【審 査 員】 |
柳沼 茂敏 全日本空輸株式会社 名古屋支店法人販売課長 大村 卓久 中部国際空港株式会社 執行役員 商業事業部長 佐竹 葉子 株式会社LIXIL 執行役員 Public Affairs部門広報部 部長 住宮 和夫 株式会社LIXIL Public Affairs部門広報部 文化企画グルーブ INAXライブミュージアム 館長 |
大会当日の様子
8月8日のLIXIL函館ショールームでの予選大会を皮切りに、10月31日のLIXIL川越ショールームまで、北は北海道から南は宮崎まで、23都道府県36会場で予選大会を開催。各会場からの代表選手25名と、9月13日に中部国際空港セントレアで開催した「光るどろだんご大会2015 in セントレア」からの代表3名を併せた、計28名が地区予選代表として全国大会に出場ました。
今大会も全日本空輸株式会社、中部国際空港株式会社に共催いただきました。
住生活産業のグローバルリーダーを目指すLIXILは、同社の運営する文化施設『INAXライブミュージアム』で人気の「光るどろだんごづくり」体験を通して、世界中の人々に土や日本のものづくりの魅力を体感していただきたいと考えており、将来的には「どろだんご世界大会」の開催も目指しています。その実現に向け、海外拠点のある企業からさまざまなノウハウを学びたいと考え、その業態や圧倒的海外拠点数を有する全日本空輸株式会社へ今年も協力をお願いしました。ANA賞の賞品には、話題の旅客機、ボーイング787のモデルプレーンなどを提供いただき、選手たちの羨望の的となっていました。
中部国際空港セントレアは、地元の文化や産業を広く紹介する役割を担うエアターミナルを目指されています。以前から「光るどろだんごづくり」に関心を持たれており、セントレアでの体験教室の開催を強く望まれていました。今年も、「光るどろだんご大会2015」をセントレア会場で行い、代表に選ばれた3名の選手が、全国大会でも腕を振るいました。今大会も共催を快諾いただき、各地区から集った代表選手たちのセントレア見学ツアーや懇親会、大会表彰式での特別ゲスト"フー"の登場など、楽しい企画も実施いただきました。
今後の世界大会実現に向け、共催の2社とさらに強力な関係を築いていきたいと考えています。INAXライブミュージアムでは共催2社をはじめ、地域や各方面の方々の協力を得ながら、「光るどろだんごづくり」の面白さ・土の魅力を、今後もより多くの人々に伝えていきます。
大会で制作した「光るどろだんご」は、やきもの用の粘土をまるめたタネをステンレスカップで丸く、真球になるように削り、表面を平滑にして化粧泥(色をつけた土)をのせ、磨きあげて光らせるものです。2ミクロン以下の細かさと扁平な形状という粘土粒子の特性をいかし、表面を押さえつけて粒子の向きをきれいに整えることによって光沢を出します。化粧泥の色の組み合わせや磨き具合で様々な表情が生まれ、子どもから大人まで幅広く楽しむことができます。近年では、色ののせ方を工夫することにより、表現の幅も広がって、より魅力的な体験教室となりました。
INAXライブミュージアムの「光るどろだんごづくり」は、2006年から「土・どろんこ館」の土の体験教室としてスタート。幅広い年齢層に人気で、LIXILショールームなどでの開催を含めると、これまでに延べ18万人が体験しました。
お問合せ:INAXライブミュージアム(LIXILグループ)
URL: http://www1.lixil.co.jp/ilm/
TEL: 0569-34-8282
受賞者のみなさんで記念撮影