2015年12月11日
住まいと暮らしの総合住生活企業である株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長: 藤森義明)は、オフィシャルサプライヤーとして協賛する東急文化村の Bunkamura Galleryにおいて、LIXILが愛知県常滑市に開設する文化施設、INAXライブミュージアム「世界のタイル博物館」の装飾タイルコレクションなどを展示し、タイルの魅力を伝える特別企画展『Tiles 一枚の奥ゆき、幾千の煌めき』を、年末年始の期間限定で開催します。
ヴィクトリアンタイル 19世紀イギリス
INAXライブミュージアム「世界のタイル博物館」は、世界25か国から収集した、紀元前から近代までの装飾タイル7,000点を収蔵する、日本で唯一のタイル専門博物館です。古くは、紀元前3,500年、古代メソポタミア文明の地、ウルク(現在のイラク)で、神殿の壁を装飾するためにつくられたクレイペグ(粘土釘)やエジプトのピラミッドの地下空間を飾ったトルコ石ブルーのタイルに始まり、中近東、スペイン、オランダ、そして工業化が進んだ近代イギリスの色彩豊かなヴィクトリアンタイルまで約1,000点を展示し、装飾タイルの魅力に触れながら、それらを育んだ風土や生活文化を学ぶことができます。本展は、愛知県常滑市で公開している「世界のタイル博物館」収蔵のコレクションの一端を東京でご覧いただける数少ない機会です。50年、100年という時間の単位で人の暮らしを彩り、時を超え現代に至るまで大切に保存されてきた装飾タイルの一枚一枚の美しさに触れていただくほか、タイルの特徴と も言える、壁や床に面として展開する面白さを、映像やグラフィックを用いて展示します。イタリアモダンデザインの父、ジオ・ポンティのデザインしたタイルなど、現代のタイルのパターン展開による視覚効果の不思議を、タイルを組み換えながら体感いただく展示コーナーも設置します。
特設のショップのコーナーでは、さまざまな世界の装飾タイルをモチーフにしたステーショナリーやポストカードなどオリジナルグッズのほか、2016年に生誕120年を迎える宮沢賢治が遺した花壇ノート『MEMO FLOLA』に描かれた花に着想し、「世界のタイル博物館」のタイルコレクションから厳選した12点のタイルを月ごとにあしらった2016年LIXILオリジナルタイルカレンダー『宮沢賢治と花』も特別販売します。
往く年を振り返りながら、素敵な一年の始まりを祝いながら、タイルに刻まれた暮らしと歴史に思いを馳せる豊かな時間をお楽しみください。
『Tiles 一枚の奥ゆき、幾千の煌めき』
Tiles −A Single Specimen's Depth, a Myriad's Brilliance
イタリアモダンデザインの父、
ジオ・ポンティによるタイルパターン
写真:梶原敏英
星形と十字形を組み合わせたタイルパターン (13−14世紀 イラン) |
左)ヴィクトリアンタイル(19世紀イギリス) 右)瀬戸藍地白彩敷瓦 (19世紀末 日本) のタイルパターン |
INAXライブミュージアム(LIXILグループ)概要
「世界のタイル博物館」「窯のある広場・資料館」「建築陶器のはじまり館」「土・どろんこ館」「陶楽工房」「ものづくり工房」の6館で構成される複合ミュージアム。タイルや衛生陶器など、LIXILがやきもの製品のテクノロジー拠点を持つ愛知県常滑市で、土からやきものまで、その歴史や文化、美しさや楽しさを伝える活動をしています。土と陶の魅力に触れる体験教室や企画展、ワークショップも開催する“体験・体感型ミュージアム”です。
所在地:愛知県常滑市奥栄町1-130
TEL:0569-34-8282
休館日:毎月第3水曜日、年末年始
共通入館料:一般600円、高・学生400円、小中学生200円
ホームページ: http://www1.lixil.co.jp/ilm/
LIXIL文化活動Facebook: https://www.facebook.com/LIXIL.culture/