2016年02月12日
住まいと暮らしの総合住生活企業である株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長:瀬戸 欣哉)は、施工後の安全性に定評のある弾性接着剤張り工法“はるかべ工法”用外装壁タイルに、鉄骨造建築の外壁下地、ALCパネルや押出成形セメント板に適した形状設計で施工を簡易化する「アルバーダ」、「彩琳(さいりん)」、「スティルクレイS」の3シリーズを2016年4月1日より発売します。
外装壁タイル「アルバーダ」施工イメージ
外装壁タイルはその耐久性や質感の高さ、豊富なデザインから、高級感のある外装壁の仕上げ材として人気があります。しかし、押出成形セメント板・ALCパネルなど鉄骨造建築の外壁下地においては、下地パネルへの割り付け調整のために、現場でタイルを切断するなどの手間や作業時間を要する場合があり、お勧めできるタイルが限定されていました。
今回、新たに発売する外装壁タイルは、ALCパネルや押出成形セメント板の標準的なモジュールである600mmで割り付けられる寸法にすることで、鉄骨造建築の外壁下地への施工が容易になりました。これにより、工期の短縮と廃棄ロス低減を図ることができます。
「アルバーダ」は、自然石風の深い陰影が組み合わさり、高い品位を演出します。「彩琳」は和のエッセンスを取り入れたシンプルなデザインが、建物をスタイリッシュに演出します。「スティルクレイS」は、暖かみのある土ものの表情が、周囲の景観になじむタイルです。
いずれのタイルも、表面の親水性により汚れが付きにくい防汚テクノロジーに加え、屋上部のパラペット周辺、排気口や開口部周りなどにみられる都市型の疎水汚れ対策に効果を発揮する「マイクロガード」加工も対応可能となっています。
<参考情報>
■「アルバーダ」(全5色)
モダンな外観のクリニックや店舗併用住宅などにお勧めです。
粒上光沢が発する「光」、割肌面状の「影」、300mmのタイルサイズの3つの要素が組み合わさることで、洗練されたモダンな印象に仕上がります。
形状名 | 目地共寸法 | 実寸法 | 厚さ | メーカー希望小売価格 (工事費・消費税別) |
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ボーダー | 300×60mm | 292×50mm | 13.0mm | 10,600円/㎡ |
■「彩琳」(全4色)
釉薬の豊かな表情が、モダンや和テイストの店舗のアクセント壁にお勧めです。
ラウンド面状にマット釉とブライト釉をほどこすことで生まれる光沢差のリズムと和の雰囲気を感じさせる厚掛け釉が、壁面を上品に彩ります。
形状名 | 目地共寸法 | 実寸法 | 厚さ | メーカー希望小売価格 (工事費・消費税別) |
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ボーダーネット張り | 200×300mm | 195×32.5mm | 9.5mm | 10,600円/㎡ |
■「スティルクレイS」(全6色)
柔らかな土の風合いが老健や病院などぬくもりある外観が望まれる建物にお勧めのタイルです。風化した雰囲気を感じさせる加飾とタイル四方の欠かしにより、既存商品である「スティルクレイ」とは異なる土ものの柔らかさを表現します。
形状名 | 目地共寸法 | 実寸法 | 厚さ | メーカー希望小売価格 (工事費・消費税別) |
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二丁掛タイプ | 200×75mm | 192×65mm | 12.0mm | 9,500円/㎡ |
押出成形セメント板・ALCパネル※の一般的なモジュールの場合、平パネル部分はタイルを切断することなく納めることができるため、下地パネル内でのタイルの割り付けが容易で、タイル切断の手間や時間を削減できます。また、パネル間ジョイント部上のタイル縦目地幅と平パネル内のタイル縦目地幅が近しい寸法となる設計により下地板間のグリッドが目立ちにくく、外壁の意匠性も向上します。
<アルバーダの一般的なALCパネル※への割り付け例>
※100mm厚以上のALCパネルをさします。
LIXIL独自の有機系接着剤張り工法(専用の弾性接着剤を下地にくし目コテで塗り付けてタイルを張る工法)です。同工法は、施工後の安全性や省施工性に加え、意匠性・耐久性の高いタイルを自由にコーディネートして張ることができます。従来のモルタル張り工法と異なり剥離防止のための目地詰めが不要のため、陰影感のある深目地や細目地の自由な意匠を可能にします。
<ビル外壁のはるかべ工法 構成図>
外装壁タイルの汚れにくさの仕組み
カタツムリの殻の表面は薄い水の膜に覆われ、汚れを弾き、いつも清潔に保たれています。こうしたカタツムリの殻の性質をLIXIL独自のタイルの防汚技術に活かしています。