ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
ご覧になった時点で内容が変更になっている可能性がありますので、あらかじめご了承ください。

国内トップクラスの高性能住宅を実現する
充填付加断熱工法「スーパーウォール デュアル」発売開始
〜健康・快適性能まで考慮した高性能住宅の新指標「HEAT20 G2」をクリアする新工法〜

2016年04月27日

住まいと暮らしの総合住生活企業である株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長:瀬戸欣哉)は、高気密・高断熱・高耐震の充填断熱工法「スーパーウォール(SW)工法」の快適性能をさらに向上させ、住宅の省エネ性能だけでなく、健康・快適性能までを指標値とした断熱性能推奨水準「HEAT20 G2」をクリアする高性能住宅の新工法「スーパーウォール デュアル」を開発、外側に付加断熱をする「100EX(イーエックス)」を2016年5月より全国で発売開始※1します。

また、内側に付加断熱を施す「100IN(アイエヌ)」は、2016年7月より発売開始予定※1です。

※1:全国約9,900店(2016年4月現在)のSW加盟店ビルダーさまのみの取り扱いとなります。

「スーパーウォール デュアル」100EX

2020年の省エネ基準義務化を見据え、日本の住宅のさらなる省エネ性能向上が求められるなか、LIXILでは業界に先駆け、1995年に高気密・高断熱・高耐震構造のSW工法を開発し、高性能住宅の普及促進に取り組んでまいりました。今回発売する「スーパーウォール デュアル」は、既存のSW工法(充填断熱)に、さらに硬質ウレタンフォームによる付加断熱を組み合わせる「充填付加断熱」を採用することで、断熱性能をさらに進化させ、国内トップクラスの高性能住宅を実現する新工法です。

「スーパーウォール デュアル」が指標とする「HEAT20 G2」は、住宅のエネルギー削減だけではなく、健康・快適な住まいの実現を目指し、「2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会(通称:HEAT20)」が定義した高性能住宅の断熱推奨水準です。室内環境の質の向上を高性能住宅の基準に初めて取り入れた「HEAT20 G2」をクリアするためには、従来の指標よりもさらに高い断熱性能など、国内トップクラスの性能値が求められます。

「スーパーウォール デュアル」では、「HEAT20 G2」を全地域でクリアすべく、当社従来品と比較し2倍の断熱性能※2を実現しました。加えて、建物の耐久性に関わる防露性能についても合わせて向上させています。

※2:代表モデルでの当社調べ:断熱性能=Q値(熱損失係数)
従来品:Q値=2.09(SW T65、サーモスⅡ-H、けいざい君) /新工法:Q値=1.08(SW DUAL 100EX、サーモスX、エコエア90)

また、「スーパーウォール デュアル」では、パネルの高性能化に加え、加盟店ビルダーさま向けに、設計・施工手法をマニュアル化した「テクニカルガイドブック」や、住宅プランの参考となる「コンセプト住宅モデル」を用意するなど、高性能住宅づくりに関する技術ノウハウ提供を図ることで、高性能住宅の普及促進、ならびに高い施工品質を担保しやすくしています。

LIXILでは今後も、SW工法ならびに「スーパーウォール デュアル」の普及促進を図ることで、日本の住宅の高性能化を促進し、豊かで快適な住生活の未来に貢献していきます。

<参考資料>

■商品特長

1. 2倍の断熱性能を実現する新工法

充填付加断熱工法「スーパーウォール デュアル」は、既存の充填断熱(SW工法)の外側に、さらに50mmの硬質ウレタンフォームによる付加断熱を組み合わせることで、「2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会(通称:HEAT20)」の提唱するゼロ・エネルギー住宅の基準値「HEAT20 G2」をクリアすべく、従来の約2倍、国内でもトップクラスの断熱性能を実現します。
さらに断熱だけでなく、建物の耐久性を左右する防露性能もあわせて向上します。

※代表モデルでの当社調べ:断熱性能=Q値(熱損失係数)
従来品:Q値=2.09(SW T65、サーモスⅡ-H、けいざい君) /新工法:Q値=1.08(SW DUAL 100EX、サーモスX、エコエア90)

2.外張り・内張りの2商品をラインアップ

SWパネルの外側に50 mmの硬質ウレタンフォームで付加断熱をする「100EX(イーエックス)」と、  内側に石膏ボード9.5mmと硬質ウレタンフォーム30mmが一体になったパネルを組み合わせた「100IN(アイエヌ)」をラインアップしています。「100IN」は外壁側に付加断熱施工が困難な狭小地に対しても施工が可能です。

3. SW工法のノウハウを活かした省施工を実現

「100EX」で使用するパネルは、フルオーダージャストカット対応、「100IN」は石膏ボードと一体になった断熱パネルとすることで、現場での施工の手間を軽減しています。また長尺生産による施工枚数の削減や、幅広生産による施工性・品質向上を実現しています。

「テクニカルガイドブック」

4.安心の加盟店制度と技術ノウハウの提供

SW工法は高性能住宅の普及を促進すべく、商品だけではなく技術ノウハウをLIXILと加盟店ビルダーさまとで共有する加盟店制度で販売を行っています。本商品もSW工法を熟知した全国約9,900店(2016年4月現在)のSW加盟店ビルダーさまのみの取り扱いとなります。

また、高性能住宅づくりの技術ノウハウ提供として、加盟店ビルダーさまへ「テクニカルガイドブック」の設計編、施工編と住宅プランの参考となる「コンセプト住宅モデル」をご用意しています。

「テクニカルガイドブック(設計編)」では、「スーパーウォール デュアル」における住宅基本性能を高める設計手法や自然エネルギーを活用した設計手法をマニュアル化しております。「テクニカルガイドブック(施工編)」では、基礎工事から内装工事までの一連の施工方法を標準化しており、特殊な施工技術を用いなくとも施工が可能となっています。

■発売日

「100EX」:2016年5月9日
「100IN」:2016年7月発売予定

■発売地域

全国

■HEAT20とは

HEAT20は長期的視点に立ち、住宅における更なる省エネルギー化をはかるため、断熱などの建築的対応技術に着目し、住宅の熱的シェルターの高性能化と居住者の健康維持と快適性向上のための先進的技術開発、評価手法、そして断熱化された住宅の普及啓蒙を目的とし2009年に発足した団体です。メンバーは研究者、住宅・建材生産者団体の有志によって構成されています。

HEAT20は「省エネルギー性能」と「室内環境の質の向上」がバランス良く調和した住宅を目指しています。そこで「HEAT20が提唱する建築性能を有する住宅」を実現するために「HEAT20 G1」と「HEAT20 G2」の2つの断熱性能推奨グレードを提案しています。

「HEAT20 G1」は「エネルギー」「住空間の温熱環境」と「コスト」のバランスを両立した外皮水準であり、建築後30年間のコストシミュレーションで断熱工事費と暖冷房費が最も抑えられる基準です。「HEAT20 G2」はZEH実現のための推奨外皮基準となっており、それぞれの断熱性能推奨グレード案は、地域区分6(東京都)の場合以下になります。(2015年発刊 HEAT20設計ガイドブックより)

HEAT G1:外皮平均熱貫流率 UA値=0.56[W/(㎡・K)]、熱損失係数 Q値=1.9[W/(㎡・K)]
HEAT G2:外皮平均熱貫流率 UA値=0.46[W/(㎡・K)]、熱損失係数 Q値=1.6[W/(㎡・K)]

【ご参考】省エネルギー基準(平成25年基準)
外皮平均熱貫流率 UA値=0.87[W/(㎡・K)]、熱損失係数 Q値=2.7[W/(㎡・K)]