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女性の活躍を推進するアクションプランの策定により、
女性管理職比率が4年で7.8倍に上昇
〜風土改革や柔軟な働き方の支援に取り組み、女性が“いきいき”働き続けられる環境づくりをサポート〜

2016年04月26日

住まいと暮らしの総合住生活企業である株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長:瀬戸欣哉)は、女性の積極的な管理職登用・定期採用を進めるため、風土改革や諸施策を行った結果、2016年3月末時点の女性管理職(課長職相当以上)は167名と、2012年に比べ145名増加し、女性管理職比率は7.8倍と大きく上昇しました。また、2016年4月入社の定期採用者における女性比率は37.4%と、2012年に比べ約3倍に高まっています。

昨年「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(女性活躍推進法)」が制定され、2016年4月1日から、国・地方公共団体、労働者301人以上の大企業は、女性の活躍推進に向けた数値目標と取り組みを盛り込んだ行動計画の策定などが義務付けられています。

これに先駆け、LIXILでは、女性の活躍を積極的に進めるために2014年8月に女性の活躍を推進するアクションプランを策定し、数値目標を掲げて取り組んでいます。今般の法律制定を受けて分析を行った結果、女性がより活躍するためには働き方を含む環境の整備を更に進める必要があることから、添付の通り、行動計画を策定しました。

LIXILグループは、「Diversity(多様性)」「Equal Opportunity(公平な機会)」「Meritocracy(実力主義)」を尊重し実現する企業文化づくりを進めています。同時に、エネルギーと創造性を生み出すダイバーシティを経営戦略のひとつと位置づけ、2012年4月に「ダイバーシティ推進室」を設立、2013年1月には「LIXIL Diversity宣言」を策定し、経営陣による強力なリーダーシップのもと、ダイバーシティタレントの活躍を促す人事施策、人材育成、環境整備、風土醸成に取り組んでいます。

まず、社員の約23%を占める女性にフォーカスし、2014年8月には、女性に特化したアクションプラン「We Do アクション※1」を策定しました。管理職登用・定期採用の30%以上、リーダーシップ研修参加者の20%以上を女性とするという目標数字を設定し、優秀な人材の発掘や育成、勤務・休暇制度等における柔軟な働き方のための環境整備など、女性の活躍を推進するための取り組みを実践しています。

※1 We Doアクション:Women Empowerment in the Diversified Organization(ダイバーシティ組織における女性の活躍推進)

その結果、4年で女性管理職数が145名増の167名、定期採用者における女性比率は37.4%と、女性の積極的な管理職登用・採用が進んでいます。また、女性が活躍できる環境が整ったことにより、女性主導による新規ビジネスの立ち上げや新商品開発が行われるなど、ビジネス上での成果にも貢献しています。

さらに、2016年3月から、育児休業から復職した社員の声を基に作成した、女性がライフイベントを経ても継続してキャリア形成できるようサポートする「ままっぷ※2」をはじめ、ワーキングマザーのためのさまざまなサポートツールの活用を促進しています。

※2 ままっぷ:妊娠・復職後を対象期間に「本人・上司に取り組んでほしいこと」「手続き概要」などをマップにしたもの

LIXILは、今後も女性の活躍をさらに推進し、その重要性を社内外に広く発信していくなど、ダイバーシティへの取り組みを加速していきます。

<参考資料>ダイバーシティ推進関連データ

※集計範囲は、株式会社LIXILを原籍とする従業員

■従業員数 2016年3月末現在

全従業員数 男性 女性
18,613名 13,196名 5,417名

■女性管理職の状況

  女性役員人数 合計 女性管理職
うち部長職相当 うち課長職相当
人数 女性比率 人数 女性比率 人数 女性比率
2012年3月 1名 22名 0.9% 1名 0.2% 21名 1.1%
2013年3月 1名 47名 2.1% 5名 1.1% 42名 2.4%
2014年3月 2名 76名 3.3% 10名 1.9% 66名 3.8%
2015年3月 4名 120名 5.1% 13名 2.5% 107名 5.9%
2016年3月 5名 167名 7.0% 17名 3.2% 150名 8.0%

■新卒(学卒)採用の状況

  合計 ( )内外国人 男性 ( )内外国人 女性( )内外国人 女性比率
2012年4月 207名( 3名) 181名( 2名) 26名( 1名) 12.5%
2013年4月 237名( 5名) 191名( 4名) 46名( 1名) 19.4%
2014年4月 281名( 8名) 189名( 4名) 92名( 4名) 32.7%
2015年4月 313名( 11名) 214名( 5名) 99名( 6名) 31.6%
2016年4月 155名( 4名) 97名( 2名) 58名( 2名) 37.4%

■人材育成の状況(2015年度)

リーダー育成研修プログラムの女性参加比率 22.5%

■「ままっぷ」とは

LIXILで働く女性が出産というライフイベントを経ても、自身のキャリアを形成しながら“いきいき”と働き続けることをサポートしています。その一貫として2016年3月より運用を開始した、ワーキングマザーのキャリア形成サポートツール「ままっぷ」は、妊娠から復職後約2カ月を対象期間とし、期間中に本人・上司が行う必要なコミュニケーションの概要をマップにしたものです。

左図:「ままっぷ」(一部抜粋)
妊娠から復職後約2カ月にわたり、段階ごとに上司とのコミュニケーションの概要を分かりやすくまとめています。

「女性活躍推進法」に基づく「一般事業主行動計画」

LIXILでは女性の活躍を積極的に進めるために2014年8月に『We Doアクション』を策定し、数値目標を掲げて取り組んでいます。今般の「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」成立を受けて分析を行った結果、女性がより活躍するためには働き方を含む環境の整備を更に進める必要があることから、次のように行動計画を策定します。

1.計画期間 平成28年4月1日 〜 平成31年3月31日

2.当社の課題

(1)男性の育児休業の取得率が低い
(2)有給休暇の取得率が低い

3.目標と取組内容・実施時期

目標1:
男性の育児参画を促すため育児休暇制度(仮称)を整え、平成30年度には取得率を50%以上とする。

〈取組内容・実施時期〉
■平成28年4月〜 育児休暇制度(仮称)の導入を検討
■平成29年4月〜 上記制度の導入、及び取得促進活動を展開
■平成30年4月〜 平成29年度の実績を把握し、必要に応じて目標達成のための促進活動を実施

目標2:
長時間労働の是正を目的として、平成30年度の正社員の有給休暇取得率を平成26年度実績から10ポイント以上アップする。(取得率55%以上)

〈取組内容・実施時期〉
■平成28年4月〜 平成27年度の実績を分析し、対応策を検討
■平成29年4月〜 取得促進のための対応策を展開
■平成30年4月〜 平成29年度の実績を把握し、必要に応じて目標達成のための促進活動を強化

以上