2017年09月06日
住まいと暮らしの総合住生活企業である株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長:瀬戸欣哉)は、LBTC協力会※と共同で「LIXILビル建材技術専門校(LBTC)」を設立、LBTCの実施する職業訓練が「サッシ・カーテンウォール施工科」として、8月に東京都から認定を受けました。
※LBTC協力会(理事長:有限会社 市川窓業 代表取締役 加藤武):ビルサッシ・カーテンウォール事業における施工技能者(職人)の確保・育成を目指し、当社と施工協力会社が共同で設立。
この制度は職業能力開発促進法に定める訓練内容、指導員、施設などが基準に合致している訓練を東京都が認定する制度であり、認定を受けたことにより共同運営している事業者の積極的な人材育成の取組みや仕事の魅力を広くアピールできるため、若者の入職希望の増加が期待できます。
LBTCでは基礎コース(5月〜6月)を既に実施し、第1期生は各企業に勤務しながら、学科と実技訓練に励み、その成果を実際の現場や職場で発揮しています。
今回の認定にあたり、所轄の都立城東職業能力開発センター所長 杉田裕志氏から認定書を授与されたLBTC 藤澤和彦校長は、「10月から始まる専攻学科・実技の各コースが、東京都認定職業訓練として新たにスタートできることを大変喜んでいます。より多くの若い訓練生が豊富な経験と実績をもつ講師・指導員から、たくさんの知識と技能を吸収して、一日も早く建設業界の一翼を担って欲しいと思います」と、今後に向けて抱負を述べました。
写真左から、LBTC協力会 加藤 武理事長、LBTC藤澤和彦校長、都立城東職業能力開発センター所長 杉田裕志氏
また、基礎コースを終えてLBTC 統括指導員 北島康雄氏(株式会社 北島工業)は、次のようにコメントしています。「ビルサッシ・カーテンウォールの施工技術は建設現場の中でも大変高いレベルを要します。具体的には、詳細な図面の読解力、種々の仕上げに関する知識力、0.5mmにこだわる取り付け精度技術、高い溶接技術、安全作業の組織管理能力、等々です。第1期生は、工業高校を卒業直後や経験1年〜2年の見習いレベルの訓練生からなります。2カ月間にわたる厳しい指導のもと、自己研鑽を積み、全員がサッシの取り付け溶接、金属加工技術まで習得し、基礎コースの修了試験にも無事合格しました。生徒間の横の繋がりもでき、修了後も連絡を取り合うなど、1社だけではなしえない教育の場としてもLBTCの意義を感じています」
左写真:実技での訓練模様(LIXIL土浦工場(茨城県))
建設労働人口が減少する中、LIXILはビルサッシ・カーテンウォールのより簡単な施工ができる技術と製品の開発を追求していく一方、協力会社との連携で、ビルサッシ・カーテンウォール工事に関する若手技能者の確保・育成に取り組んでいます。
<参考資料>