ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
ご覧になった時点で内容が変更になっている可能性がありますので、あらかじめご了承ください。

多様性を理解して互いを受け入れることを学ぶ
「ユニバーサル・ラン <スポーツ義足体験授業>」特別公開授業を開催
〜誰もが個性と能力を発揮してベストを尽くすことの大切さを共有〜

2017年07月12日

住まいと暮らしの総合住生活企業である株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長:瀬戸欣哉)は、6月29日(木)、全国の小中学校を対象に実施している「ユニバーサル・ラン <スポーツ義足体験授業>」の特別公開授業を新豊洲Brilliaランニングスタジアムで開催しました。

LIXILは、コーポレート・レスポンシビリティ戦略における優先取り組み分野のひとつとして掲げている「多様性の尊重」を推進するため、自分とは違う他者への理解を深めることを目的とした体験型の出前授業、「ユニバーサル・ラン <スポーツ義足体験授業>」を、2017年4月から実施しています。東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会による東京2020公認教育プログラムにも認定され、「2020年までに2020時限の実施※1」を目標に推進しています。

※1:体験授業は1回2時限のプログラムとなっています。

今回の江東区立豊洲西小学校6年生の2クラスを対象とした特別公開授業には、陸上競技 短距離 佐藤圭太選手(トヨタ自動車)と元陸上競技選手の為末大さんも講師として参加しました。スポーツ義足体験授業終了後は、LIXILの社員で車いすバドミントン選手の長島理も加わり、佐藤選手とともに児童からの質問に答えた後、元陸上競技選手、義足アスリート、車いすアスリート、小学生が一緒になって走るスペシャルランを行いました。誰もがそれぞれの立場でベストを尽くすことの大切さと、みんなで一緒になって走ることの楽しさを共有しました。

LIXILでは、「ユニバーサル・ラン <スポーツ義足体験授業>」のほかにも、多様性への理解を深める取り組みとして、東京2020公認教育プログラムの出前授業「ひとりにいい、みんなにいい 〜ユニバーサルデザイン〜」を全国で提供しています。「衣食住」の“住”にかかわるLIXILとして、子どもからお年寄りまで世界中のひとりひとりが豊かで快適な住生活を送ることをめざす「ユニバーサルデザイン」を子どもたちに伝える授業です。

LIXILはこれからも、年齢、性別、国籍、障がいの有無などに関係なく、誰もが個性と能力を発揮し、お互いを尊重しながら生き生きと暮らすことができる「ユニバーサル社会」の実現に、ハードとソフトの両面から貢献していきます。

■為末大さんのコメント

「多くの偏見は、“慣れ”によって解消されると思っています。2020年に向けては、ハード面の充実、段差を乗り越えられるような車いす等の開発、人々の意識の変化の3点が課題だと思っています。中でも、一番未来に残したいのは“意識の変化”です。今日の体験を通じて、子供たちにはきっと何か発見があると思います。意識を変えるきっかけとなる、今回のような取り組みに参加できたことをうれしく思っています。」

■佐藤圭太選手のコメント

「みなさんが想像するほど、義足での生活に不自由を感じていません。強いて言えば正座ができないくらいで、大抵のことは義足でも可能です。だから“義足の人を助けなくては”ではなく、“困っている人を助けてあげなくては”と考えて行動してみてください。そうやって、日本が今より優しい社会になれば良いと思っています。僕は、競技力をさらに磨いて、世界で活躍できるように頑張ります。」

■長島理選手のコメント

「車いす生活になった最初の頃は、失望して毎日泣いていました。でも、それまでやっていたバドミントンが車いすでも続けられると分かって前向きになることができました。車いすだと狭いところが通れなかったり高いところのものが取れなかったりするけれど、工夫をすればなんでもできます。だから、“障がい者の人を助けなくては”と考えすぎないでください。相手がどうしてほしいと思っているのか、相手の気持ちを考えて行動することが大切だと思います。」

■イベント動画概要

LIXILの「公式YouTubeチャンネル」では7月12日(水)から公開します。
https://youtu.be/6Th__IcCzHU

参加者全員による記念撮影

義足体験授業の様子
佐藤圭太選手(左)