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世界の衛生問題解決とともに、日本国内における理解を促進するための取り組み
「世界の衛生環境を改善しよう!みんなにトイレをプロジェクト」終了
大勢の方から共感・支援され、多くの「SATO」が寄付可能に

2017年10月04日

住まいと暮らしの総合住生活企業である株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長:瀬戸欣哉、以下LIXIL)では、LIXILが日本で提供する全ての一体型シャワートイレ1台の購入につき、簡易式トイレ「SATO」1台をアジア、アフリカの国々に寄付することで衛生環境の改善につなげる「世界の衛生環境を改善しよう!みんなにトイレをプロジェクト」(実施期間:2017年4月〜9月)において、「SATO」の最終寄付台数が208,805台となりました。

LIXILが途上国向けに提供する「SATO」は、従来の汲み取り式トイレの課題となっていた悪臭やハエが媒介する病気の伝染を防ぐことができる簡易式トイレです。これまでに世界各地で累計120万台以上が使用され、約600万人の衛生環境の改善につながっています。

今回のプロジェクトは、日本において世界の衛生課題への理解を広めることを目的に、本年4月より半年間の活動期間を設け展開してまいりました。LIXILが日本市場でこのようなコーズ・リレーテッド・マーケティング※1を実施するのは今回が初めてでしたが、パートナーさまをはじめ、たくさんの方から共感・支援をいただき、多くの「SATO」を寄付することができました。

※1:企業が消費者の製品購入による売り上げの一部を社会貢献へつなげる活動

衛生環境の持続的な改善には、トイレ利用を定着させるための啓発活動が重要です。今後LIXILは、この啓発活動を実施している国連機関や国際NGOの協力を得ながら、寄付することが決まった「SATO」を、安全で衛生的なトイレが不足している地域に順次届けます。具体的には、現地で活動する国連機関や国際NGOが、「SATO」設置による社会的メリットや施工方法、機能を伝えながら、適切な寄付先を選定し、施工していきます。

※2:世界の難民の保護と支援を行う国連機関「UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)」の公式支援窓口である「国連UNHCR協会」、世界の水と衛生環境の改善に取り組む国際NGO「Water Aid(ウォーターエイド)」、世界最大のNGOで貧困層を支援する「BRAC(Bangladesh Rural Advancement Committee)」、住環境の改善に向けて家の建築支援や衛生設備の設置支援を行う国際NGO「Habitat for Humanity(ハビタット・フォー・ヒューマニティ)」。また、2017年9月時点の情報で、変更される可能性があります。

今後の活動や寄付状況につきましては、随時ウェブサイト(http://www.lixil.co.jp/minnanitoirewopj/)よりご紹介させていただきます。

LIXILでは、「グローバルな衛生課題の解決」をコーポレート・レスポンシビリティ戦略の柱の一つとして位置づけ、2020年までに1億人の衛生環境を向上させるという目標を掲げています。LIXILは、この目標の早期達成に向け、革新的な製品や持続可能なビジネスを通して世界の衛生問題を解決すべく、今後も積極的な取り組みを続けてまいります。

<参考資料>

「世界の衛生環境を改善しよう!みんなにトイレをプロジェクト」

本プロジェクトは、LIXILと国連機関や国際NGOが連携し、トイレが不足するアジアやアフリカの国々に、病気の感染や悪臭を防ぐ簡易式トイレ「SATO」を提供することで、トイレを使うことによるメリットを伝え、適切な衛生習慣を普及させることを目指しています。LIXILの全ての一体型シャワートイレ1台のご購入につき、簡易式トイレ「SATO」を1台寄付します。

また本プロジェクトを通して、世界における衛生問題について日本での理解を高めることも目的としています。

対象商品:LIXILが販売する全ての一体型シャワートイレ
期間:2017年4月〜9月

「SATO」

簡易式トイレ「SATO」は、高価格帯のトイレと同様に、流体力学分析によってスムーズな水洗を追求するなど、度重なる設計変更やフィールドテストを経て開発しております。現在、「SATO」ブランドの製品は、バングラデシュ、ウガンダ、ケニア、インドの4カ国で販売されていますが、LIXILはGrand Challenges Canada からの100万カナダドル(約9,200万円、1カナダドル=92円で換算)の資金助成を活用することにより、新たにナイジェリア、タンザニア、エチオピア、ルワンダ、南アフリカ、ベトナム、インドネシア、ハイチ、ガーナ、マラウイ、フィリピンの計11ヶ国に生産・販売体制を構築し、「SATO」製品の提供拡大を通じて約1,500万人の衛生環境の改善を目指します。

プロジェクトに賛同いただいたパートナーさまのコメント

株式会社小笠原(福岡県福岡市) 営業統括本部長 田代 浩司さま

私たちは、日々の生活のなかで感謝の思いを忘れがちなところがあります。社員にも、常に「感謝の気持ちを忘れないように」と言っていますが、今ある生活に感謝しながら、プロジェクトを通じて社会貢献していきたいです。こうした活動は個人的にやろうとしてもなかなか長続きしません。まして、莫大なお金を集めることは不可能です。ですが、業界の皆さま、LIXILさんと三位一体となって活動し、結果として「みんなにトイレをプロジェクト」が成り立つというのはすばらしいですね。社内には「SATO」の見本やポスターを設置し、当社に出入りするすべての方々にPRしていますが、皆さんにわかってもらえると感じています。それを人の輪としてつなげて、広めていきたいですね。

株式会社フォレスト・オオモリ(三重県四日市市) 代表取締役 岩田 雅之さま

いいプロジェクトだと思います。我々工務店としては、「サティス」はこうした子どもたちに貢献できると説明して、「それなら協力しよう」とお客さまに共感していただくよう働きかけていきたいです。これは単なるキャンペーンではなく、活動の第一歩にすぎないですよね。その先には物語があって、「最終的にはここまでやり遂げる」という風に伝えることができればいいと思います。そして、現地にちゃんとトイレが届いたという情報が返ってくれば、賛同くださったお客さまにもしっかりと伝わります。そこまで徹底してやってこそ意味があると思います。