2017年10月05日
住まいと暮らしの総合住生活企業である株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長:瀬戸欣哉)は、住宅・ビル用サッシや玄関ドアなどの建材の研究開発をさらに強化するために、サッシやドアの開発拠点の中心である野田事業所(所在地:千葉県野田市)内に新たな研究開発棟「LIXIL Housing Technology R&D Center」を開設、2017年10月10日より業務を開始します。
「LIXIL Housing Technology R&D Center」外観
野田事業所は、東洋サッシ株式会社(のちの東洋サッシ工業株式会社)が、アルミの鋳造からサッシの押出・加工までを一貫して行う製造拠点として1969年に操業を開始しました。その後、工場としての役割を終えてからは、主に住宅用サッシや玄関ドアといった建材の研究、設計、試験を行う拠点として、当社がシェアナンバーワンへと成長していく過程で、重要な役割を果たしてきました。
このたび、多様化するお客さまや時代のニーズに、今まで以上に“正確に、スピーディーに、柔軟に”対応するために、野田事業所内に新たな研究開発棟「LIXIL Housing Technology R&D Center」を建設し、研究、企画、設計、検証、試験機能を集約し、商品開発の質とスピードを向上させるとともに、技術者、研究者、開発者の新たな働き方を推奨し、これまでにない発想や視点を取り入れた商品開発ができる環境を整備しました。
なお、「LIXIL Housing Technology R&D Center」の外装には、当社が開発したCO2削減・省エネ化など低炭素建築を可能にする、ビル用環境配慮型商材「シーガル」シリーズなど最新技術を採用し、環境に優しくスマートなデザインのファサードを実現しています。
今後もLIXILは、モノづくりの視点から、業界に先駆けた技術、高い品質を確立させ、お客さまや時代が求める価値を提供し続けていきます。
<参考資料>
1.研究、企画、設計、検証、試験が一体となった新たな開発スタイルの確立
2.新たな働き方を推奨し、これまでにない視点や発想を取り入れた商品開発ができる環境を整備
3.環境に優しくスマートなデザインのファサードを実現
2階を大きなワンフロアの研究開発オフィス、1階をアクティブな試作・展示・デザインレビュースペースとし、中間フロアを設置した吹き抜け空間でつなぐ構成としています。
個人作業用の半個室やグループワークに適したセミオープン型など、業務に応じてフレキシブルに使える多様なスペースを配置しています。WEB会議専用ブースを設置し、他オフィスとのコミュニケーションを円滑にします。
オフィスエリアの中央部に、社員が気軽に集まれるプレゼンテーションエリアを配置しています。大型モニターを中心に据えたオープンスペースで、レビュー会やアイデア会議などを実施します。
1階と2階の間のフロアを、植栽や木目調インテリアを取り入れたコミュニケーションスペースとしています。リラックスした雰囲気の中、部署やチームの垣根を越えてさまざまなメンバーと自由に意見交換することで、新商品のヒントやアイデアを創出します。
アイデアを形にする工作エリアを設けています。約1,000㎡の大空間を、作業内容や工程に応じて自由にスペースをレイアウトすることが可能です。金属加工などのハードな作業にも対応できるコンクリート仕様としています。
開発プロセスごとのデザインレビュー会やお客さまへのプレゼンテーションルームとして利用するスペースです。参加人数や利用目的に合わせて柔軟にスペースの広さを変更可能できる空間となっています。
社員だけでなく、外部のお客さまにも開かれたエントランスゾーンは、心地よい空間で思い思いの時間が過ごせる「カフェエリア」や、サッシ・ドアの変遷や先進技術を楽しく学べる「展示エリア(来年開設予定)」を併設しています。
方位に応じて、定風量機構付横型換気ユニット「シーガルスウィング」、片面開口居室の換気窓「シーガルウィンドウ」、排煙兼用換気窓「シーガルステップ」を設置することで、自然採光や自然通風を効果的に取り込めるよう配慮し、明るく快適なオフィスエリアを実現します。
シーガルスウィング
シーガルウィンドウ
シーガルステップ