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INAXライブミュージアム10周年特別展第2弾
『完成!常滑ガウディ』〜つくるガウディお披露目会
Now Complete! The Tokoname GAUDI
【会期】2017年4月15日(土)〜2017年5月30日(火)
【会場】INAXライブミュージアム 「土・どろんこ館」 企画展示室

2017年03月22日

株式会社LIXILが運営する、土とやきものの魅力を伝える文化施設「INAXライブミュージアム」 (所在地:愛知県常滑市)は、グランドオープン10周年特別展『つくるガウディ』(2016年11月5日(土)〜2017年3月31日(金)まで開催)において3人の制作者の手により完成したガウディへのオマージュ作品をお披露目し、じっくりと鑑賞いただく展覧会『完成!常滑ガウディ』を、2017年4月15日(土)から2017年5月30日(火)まで、「土・どろんこ館」企画展示室で開催します。

エントランスから見た作品
Photo /Toshihide Kajihara

INAXライブミュージアムは、2006年のグランドオープン以来、ものづくりの心を伝え続けてきました。その10周年を記念し、3月31日まで開催している特別展『つくるガウディ』では、同館のコンセプトである「土とやきもの」、「ものづくり」の視点からアプローチし、アントニオ・ガウディ未完の建築「コロニア・グエル教会」に着想した作品の制作を進めてきました。「公開制作」というスタイルで、ものづくりの現場とその制作の「過程」をご覧いただき、タイルと左官の職人が、半年近い会期にわたり対話を重ね、協働する様を通して、人の「手でつくる」視点からガウディ建築を新たに読み解く試みでもありました。そしてこの3月、その作品がついに完成します。

完成披露も兼ねた本展覧会では、3名の制作者のガウディへのオマージュである作品を、美しい照明演出によりご覧いただきます。この春、INAXライブミュージアムに出現する『常滑ガウディ』をご覧いただき、ものづくりの喜びと、土とタイルという素材の持つ魅力を体感ください。

※アントニオ・ガウディ(Antoni Plàcid Guillem Gaudí/1852-1926年)
19世紀から20世紀初頭にかけ、バルセロナを中心に活躍したスペインの建築家。グエル公園、カサ・ミラ、カサ・バトリョなど一連の作品群は世界遺産としても知られ、「デザイン」や「建築」という言葉だけでは語り尽くすことのできない独創的な形や、着工から100年以上にわたりつくられ続けているサグラダ・ファミリアの存在は多くの芸術家の創造意欲を誘発し、世界中の人々の心をゆさぶり続けています。

開催概要

INAXライブミュージアム10周年特別展第2弾
『完成!常滑ガウディ』
Now Complete! The Tokoname GAUDI

【会 期】
2017年4月15日(土)〜2017年5月30日(火)
【会 場】
INAXライブミュージアム
「土・どろんこ館」企画展示室
〒479-8586愛知県常滑市奥栄町1-130
TEL:0569‐34‐8282 FAX:0569‐34‐8283
【休館日】
水曜日(祝日の場合は開館)
※2017年3月31日までは、毎月第3水曜日休
【観覧料】
共通入館料にて観覧可
(一般:600円、高・大学生:400円、小・中学生:200円)
【企 画】
INAXライブミュージアム企画委員会
【展示デザイン】
刈谷悠三
【照明デザイン】
村角千亜希
【後援】
La Fundación Gaudí

『つくるガウディ』“Making GAUDI”

【会 期】
2016年11月5日(土)〜2017年3月31日(金)
【会 場】
INAXライブミュージアム
第1会場『つくるガウディ −塗る、張る、飾る!』
/「土・どろんこ館」企画展示室
第2会場『つくるガウディ −実測で読み解く』
/「世界のタイル博物館」企画展示室

コロニア・グエル教会 Photo / Toru Morimoto

制作者紹介

Photo/ Toru Morimoto

<PROFILE>

日置 拓人 HIKI, Takuto

建築家(南の島工房一級建築士事務所)
1969年、神奈川県生まれ。早稲田大学理工学研究科建設工学修士修了のち、左官職人・久住章に師事。土や漆喰をはじめ、自然素材を活かした設計を行う。INAXライブミュージアムでは「土・どろんこ館」(第12回人にやさしい街づくり賞、グッドデザイン賞、中部建築賞)をはじめ、「建築陶器のはじまり館」「テラコッタパーク」(愛知まちなみ建築賞)などを設計した。

Photo / Toshihide Kajihara

久住 有生 KUSUMI, Naoki

左官職人(左官株式会社)
1972年、兵庫県淡路島生まれ。祖父の代から続く左官の家に生まれる。18歳で親元を離れ、各地で修行し、23歳で久住有生左官設立。ドイツ、フランス、日本(京都)などで左官技術を磨き、個人住宅から、商業施設、ホテル、そして歴史的建造物の修復の仕事まで幅広く手がける。INAXライブミュージアム「土・どろんこ館」では、320トンの土を突き固めた版築をはじめ、さまざまな技法を駆使し表現した。

Photo / Toshihide Kajihara

白石 普 SHIRAISHI, Amane

タイル職人(白石普タイルワークス)
1970年、東京都生まれ。幼少より美術、芸術に親しみ、20歳のときに1年間イタリア・ギリシャ各地を歴遊、ローマ遺跡やビザンチン建築に興味を持ちタイル職人となる。のちイスラムの幾何学モザイクに魅せられモロッコ・フェズのモザイク工房で2年間修行、モスク建設などに携わる。デザインからタイル制作、施工まで行う。

関連企画

オープニングイベント
伊東豊雄 特別講演 「一本の木から学ぶこと〜ガウディの教え〜」

アントニオ・ガウディの代表作の一つであるカサ・ミラ前のホテルのファザードのリノベーションを行ない、バルセロナでもいくつかの建築を手掛け、ガウディ建築に造詣が深い伊東豊雄氏に、「つくるガウディ」公開制作の完成作品をご覧いただいた後、ガウディから影響を受けたことを中心にお話しいただきます。
※残席わずかにつき、告知のご掲載はお控えください。

【日時】2017年4月14日(金)17:00-18:00
【会場】INAXライブミュージアム「世界のタイル博物館」1階エントランスホール
【定員】50名 (要申し込み)
【聴講料】共通入場券で聴講可(『つくるガウディ』展 関連書籍・後編付き)
※当日16:00-16:50までの間、「完成!常滑ガウディ」展会場も内覧いただけます
【申込方法】
件名に「伊東豊雄講演」と明記の上、①参加者全員の氏名・ふりがな併記、②当日連絡がつく電話番号をご記入のうえ、E-mailにてお申し込みください。「お申込受付」をご返信します。

event.ilm@lixil.com(予約専用)

伊東豊雄 ITO, Toyo
1941年、長野県出身。主な作品に「せんだいメディアテーク」、「みんなの森 ぎふメディアコスモス」、「台中国家歌劇院(台湾)」など。ヴェネチア・ビエンナーレ金獅子賞、王立英国建築家協会(RIBA)ロイヤルゴールドメダル、プリツカー建築賞など受賞。2011年に私塾「伊東建築塾」を設立。児童対象の建築スクールや、地方の島のまちづくりなど、これからのまちや建築を考える建築教育の場として様々な活動を行っている。 

関連書籍

『つくるガウディ』

2017年4月15日発刊予定
前後編2冊セット(スリーブ入り)
価格:2,500円(税別)
発行:LIXIL出版
編集・制作:坂井編集企画事務所 

前編『ガウディ建築−実測図ノート』

実測図・解説=田中裕也
モノクロ、B5判、本文39ページ
11月5日先行発売、価格:1200円(税別)
※INAXライブミュージアム ミュージアムショップにて特別先行発売中
【構成】
・ 「ガウディとの対話−実測を通じて」
・ コラム 「実測の実践」
・ 実測図
 「エル・カプリチョ」
 「グエル公園」
 「カサ・ミラ」
 「カサ・バトリョ」
 「コロニア・グエル」
 「サグラダ・ファミリア教会」
・ 実測から見たガウディ建築

後編『ガウディ建築「制作」ノート』(予定)

オールカラー、B5判、本文48ページ
【構成】
1 常滑ガウディ
 ・ 完成写真 写真=梶原敏英
 ・ 設計の上で考えたこと--日置拓人
 ・ 常滑ガウディ 制作記録
 ・ 「つくるガウディ」の先にみえたもの--いしまるあきこ
 ・ つくり終えて--久住有生、白石普
2 「ガウディの職人気質」--鳥居 徳敏
3 「ガウディの建設現場」--丹下 敏明
4 「地域と協働の思想 ガウディから学んだこと」--北川 フラム

INAXライブミュージアム概要

やきもの製品のテクノロジー拠点、愛知県常滑市にLIXILが開設する文化施設。
「世界のタイル博物館」「窯のある広場・資料館」「建築陶器のはじまり館」「土・どろんこ館」「陶楽工房」「ものづくり工房」の6館から成る“体験・体感型ミュージアム”。土からやきものまで、その歴史や文化、美しさや楽しさを伝えています。土と陶の魅力に触れる体験教室や企画展、ワークショップも開催。

所在地:愛知県常滑市奥栄町1‐130
TEL:0569‐34‐8282
休館日:毎月第3水曜日、年末年始
     ※2017年4月より毎週水曜日(祝日の場合は開館)に変更
共通入館料:一般600円、高・学生400円、小中学生200円
ホームページ: hhttp://www1.lixil.co.jp/ilm/
LIXIL文化活動Facebook: https://www.facebook.com/LIXIL.culture