2018年01月25日
会期:2018年2月27日(火)〜4月24日(火)
会場:LIXILギャラリー
「山芍薬残像」 2016年 65×60×H20cm
LIXILギャラリーでは2018年2月27日(火)〜4月24日(火)の期間、藤ノ木土平展「黙&吟」を開催します。
藤ノ木土平氏は現代唐津焼を追求する一人として、約40年にわたり毎年数多くの発表を国内外で行っています。作品は茶道具から日常のうつわ、オブジェまでと幅広く、いずれも唐津焼の特徴である自然と土の魅力を伝えます。
今展では「黙&吟」と題して、「おもちゃ匣」や「山芍薬残像」(表紙写真)のような植物をモチーフとした造形的な作品10点を展示します。タイトルの「黙&吟」は四文字熟語の「黙思口吟」(もくしこうぎん):「黙って考え込んで小声で口ずさむ」から来ています。「黙」は「おもちゃ匣」(下記写真) に見られるような樹木の年輪に、「吟」は「山芍薬」の実のはじける様子から表されています。藤ノ木氏の泰然とした中にもユーモアの光る作品の数々をお楽しみください。
「鼡唐津おもちゃ匣」 2013年 32×25×H27cm
│開催概要│
藤ノ木土平展 「黙&吟」
│展覧会の見どころ│
「二彩唐津おもちゃ匣」
2016年 28×28×H23cm
藤ノ木土平氏は1949年新潟県十日町に生まれ、当初は東京にて洋画家を志していましたが、博物館や美術館巡りをするうちに陶芸に興味を抱くようになります。25歳の時に九州へ出かけて窯元を泊まり歩き、佐賀県で唐津焼に出会い魅了されました。3年間唐津焼の窯元の大橋裕氏に学び、その後岐阜県の織部焼の窯元をへて、再び戻ってきてこの地に築窯して約40年になります。
藤ノ木氏は唐津焼のもつ土臭さ、人間臭さが自分の気持ちに合うと言います。唐津の自然から生まれた土の生命力は、大らかさ、自由さを作品にもたらし、てらいや気負いのない、愛にあふれ、やさしく、使い手を元気にしてくれる作品として高い人気を得ています。
毎日自作のお茶碗でお茶を点てる藤ノ木氏。展覧会のタイトルの「黙&吟」は四文字熟語の「黙思口吟」(もくしこうぎん):「黙って考え込んで小声で口ずさむ」から来ています。「黙」は「おもちゃ匣」に見られる樹木の年輪に、「吟」は「山芍薬」の実のはじけた様子に表されています。
│作者略歴│
藤ノ木土平 (FUJINOKI Dohei)