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やきもの展のご案内

2018年05月29日

島村光展 「十三支・おくれてきたねこⅣ」

会期:2018年6月28日(木)〜9月3日(月)
会場:LIXILギャラリー

「十三支・おくれてきたねこⅣ ウサギ」
2018年 H235×W100×D100mm

LIXILギャラリーでは2018年6月28日(木)〜9月3日(月)の期間、島村光展「十三支・おくれてきたねこⅣ」を開催します。
島村光氏は岡山県にて40年にわたり備前焼の作品を制作しています。その中でも干支をモチーフにしたシリーズは、動物の魅力を独自のさまざまなデザインに置き換えて表現したウィットに富んだ作品です。
今展では十二支に、猫を入れた十三支をテーマにした作品13点を展示します。
備前焼の焼き締め技法による優しい色合いのキュートでモダンな動物のオブジェをご覧ください。

「十三支・おくれてきねこⅣ ネコ」
2018年 H250×W80×D70mm

│開催概要│

島村光展 「十三支・おくれてきたねこⅣ」

会 期
2018年6月28日(木)〜9月3日(月)
★アーティスト・トーク
日時:2018年6月27日(水)18:00〜18:30
*休館日となりますが、アーティスト・トークのみ開催します。
休館日
水曜日、8月11日(土・祝)〜15日(水)、8月26日(日)
開館時間
10:00〜18:00
企画制作
株式会社LIXIL
会 場
LIXILギャラリー
入場料
無料
会場写真
http://www.livingculture.lixil/topics/gallery/g3-1806/

│展覧会の見どころ│

 

島村光氏は岡山県出身の備前焼の作家で、40年にわたりオブジェを中心とした作品を制作しています。
備前焼には、「備前焼細工」という江戸時代に藩主保護奨励のもと、獅子や布袋、動植物の置物や香炉の細工物が繁栄した歴史があります。島村氏は大学の絵画科を卒業後、オブジェや彫刻を制作する現代美術作家として活動をしたのち、備前焼の細工物を制作するようになりました。
釉薬を使わずに、焼き締めた土の表情だけで表現をする備前焼ですが、島村氏は高い技術をもち、伝統を踏まえつつ独自の現代的な造形を生み出しています。
今展では十二支をモチーフに、猫を加えた13種類の動物による「十三支・おくれてきたねこ」シリーズの新作を展示します。
折り畳んだ紙をジャバラに拡げて成形したようなバイオリンを弾くウサギや、ジャンパースカートがおしゃれな大きな瞳の猫など、まるで絵本の世界の登場人物のような物語性と、大人のユーモアとペーソスを感じさせる作品です。

│作者略歴│

島村光 (SHIMAMURA Hikaru)

1942 
岡山県長船町(現・瀬戸内市)に生まれる
1962
浪速短期大学(現・大阪芸術大学短期大学部)絵画科卒業、工芸関係の職に就く
1975
近世の備前焼細工物に惹かれ、陶芸の道に進む
1978
長船町に穴窯を築いて独立する
1990
備前市久々井に移り、登り窯を築窯する
1997
初個展「十三支・おくれてきたねこ」(しぶや黒田陶苑/東京)
1998
個展(DAI ICHI ARTS/ニューヨーク)
1999
個展(明日香画廊/岡山)
2000
個展「ちいさなたからもの―秋から冬へ」(しぶや黒田陶苑/東京)
2001
「二人展」(工房IKUKO/倉敷)
2002
個展「備前細工物に遊ぶ 〜窯辺のスケッチ」(岡山天満屋/岡山)
2003
個展「窯辺の風景 〜作品〜 」(しぶや黒田陶苑/東京)
2004
穴窯を築窯する
個展「はつがま 〜泡瓶〜」(しぶや黒田陶苑/東京)
2005
個展「泡瓶でTea for two」(岡山天満屋/岡山)
2006
個展「六十三の心音」(しぶや黒田陶苑/東京)
2007
個展「さいくもの」(岡山天満屋/岡山)
2010
個展「壺」(しぶや黒田陶苑/東京)
2013
備前市指定無形文化財「備前焼の制作技術」保持者に認定される
個展「窯辺のスケッチ」(岡山天満屋/岡山)
2015
岡山県文化奨励賞受賞
「変わらざるものの尊さ 島村光と古陶の共演展」(黒住教宝物館/岡山)
2016
山陽新聞賞「文化功労」受賞
マルセンスポーツ・文化賞「マルセン特別賞」受賞
2017
「島村光・金重有邦・隠ア隆一展」(岡山県立美術館/岡山)
個展「土を編む 島村光展」(天満屋 八丁堀美術画廊/広島)