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次世代スタンダードウィンドウ「サーモスH」シリーズ全国販売開始
〜業界初、フレームと複層ガラスの新一体化技術
「スマートシナジーシステム」採用により眺望性と断熱性が向上した環境配慮型商品〜

2011年07月26日

 住宅設備機器・建材の総合メーカーである株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長:潮田洋一郎)は、このたび業界初となるフレーム(框)と複層ガラスの新一体化技術「スマートシナジーシステム」(特許出願中)を採用した、トステムブランドのアルミと樹脂のハイブリッドタイプの次世代スタンダードウィンドウ「サーモスH」シリーズを8月1日から全国で発売します。
 「サーモスH」シリーズは、新技術「スマートシナジーシステム」を採用することで、ガラス面積を広げ断熱性能を飛躍的に向上させるとともに、眺望性を高めたスリムなデザインの次世代スタンダードウィンドウ「サーモス」の第1弾※1で、高断熱複層ガラスを標準採用したアルミと樹脂のハイブリッドウィンドウです。昨年10月に東北を皮切りに販売をスタートさせて以来、地域別に順次発売し、デザイン・環境配慮にこだわりをもつ方に高い評価をいただいています。
※第2弾となるアルミ構造の「サーモスS」シリーズは、2011年3月から、地域別に順次発売開始済み。


▲次世代スタンダードウィンドウ
「サーモスH」シリーズFIX窓+横すべり出し窓の
施工例
 「サーモスH」シリーズでは、複層ガラスとグレイジングチャンネル(以下グレチャン:サッシとガラスの隙間にはめるゴム材)を嵌合(かんごう)した「専用グレチャン付き複層ガラス」でフレームと複層ガラスを一体化し、フレームとガラスそれぞれ単体ではなく、窓として耐風圧性(強度)や断熱性などの性能と品質を保証することができる業界初の新技術「スマートシナジーシステム」(特許出願中)を採用しています。これにより、従来の窓とは全く異なるスリムなフレームのフォルムが可能となり、①複層ガラス中央部の面積を広く※2することで断熱性の向上を、②フレームを細くすることでデザインの向上と高い眺望性を実現しています。
※2:「縦すべり出し窓」W640mm×H1170mmの場合、約15%アップ。

 加えて、高断熱複層ガラスの標準採用、室内側のフレームを隠してしまうフレームイン構造など様々な工夫によって、JIS規格2ランクアップとなる最高ランクの断熱性が実現可能となりました。
 LIXILでは今後も、トステムブランドを通じ、快適な暮らしを実現しながら、環境に配慮したシンプルで分かりやすい商品をお客様へご提供していきます。



<開発背景>

 様々な分野で環境対策が急がれている昨今、増え続ける家庭部門からのCO2排出量を削減するために、長期優良住宅や住宅エコポイント制度の導入など、住宅の高断熱化、さらには熱の出入りが最も大きい開口部の断熱化が注目されています。
 今回発売する「サーモス」は、このような背景をにらみ、約3年をかけて開発した、スタンダードグレードでさらに一歩、断熱性能を向上させることで日本の住宅の断熱化を促進する、次世代のスタンダードウィンドウを目指した商品です。
 『深化と進化』をコンセプトに、1966年のサッシ参入時から現在にいたるまでの技術を集結してより深め、新しい窓の形として進化させています。


<商品特長>

■フレーム(框)と複層ガラスを一体化する新技術「スマートシナジーシステム」(特許出願中)の開発
 複層ガラスとグレチャンを嵌合した「専用グレチャン付き複層ガラス」とそれを受ける専用フレームを用いた業界初の新技術「スマートシナジーシステム」(特許出願中)を開発しました。
 専用フレームと専用複層ガラスを強固に一体化し、スリムなフレームながら窓として耐風圧性(強度)・断熱性などの性能・品質を保証することが出来るため、従来の窓とは全く異なるフォルムが可能となります。
 「サーモスH」シリーズでは、@ガラス中央部の面積を広くすることで断熱性の向上を、Aフレームをスリムにすることでデザインの向上と高い眺望性を実現しています。
■高断熱複層ガラスを標準採用
 スタンダードグレードの価格帯でありながら高断熱複層ガラス(Low-E複層ガラス)を標準採用します。
■断熱性能の飛躍的な向上
 これまで、アルミと樹脂の複合サッシは一般複層ガラス入りで熱貫流率3.49W/(m2・K)(H-3等級)相当、アルミの複層ガラスサッシは、同熱貫流率4.65W/(m2・K)(H-2等級)相当でした。

 「サーモスH」シリーズでは、「スマートシナジーシステム」と高断熱複層ガラスを標準採用することにより2ランクアップの熱貫流率2.33W/(m2・K)(H-5等級)相当と飛躍的に断熱性を向上させています。
■無駄を省いたスリムなデザイン
 全品種、長く愛される飽きのこないロングライフデザインを目指し、余計なデザインや凹凸を省いたスマートなフォルムとしています。外観は主張しすぎないスリムで統一感のあるデザインに、内観はまるで窓がないかのように感じるフレームイン構造を用いた極限までガラス面積を広くしたデザインです。
 網戸やクレセントや把手などのディティールまで余計な凹凸とならないように気を配ってデザインしています。
■基幹サッシシリーズ初の外部デザイナーとのコラボレーション
 デザイン監修に高市忠夫氏(高市 都市・建築・デザイン代表)・デザインマネジメントに伊東 史子氏(pax(パークス) 代表)を迎え、窓のデザインを進化させる試みをしました。
 弊社の基幹サッシシリーズの開発において、外部デザイナーとのコラボレーションは初となります。
■安全性に配慮したキッズデザイン
 大人から子供まで握りやすく操作しやすいハンドルの採用や、勝手口ドアで業界初の採用となる指挟みを防止する「インナーピボットヒンジ」(特許出願中)など、安全面にも配慮しています。
  
■新機構の上げ下げ窓(特許出願中・特許取得済み)
 上下の障子の段差をなくしてフラットにした「フラットスライド構造」を採用しています。これまでの上げ下げ窓とは全く違う開閉機構となりました。障子の開け閉めを軽くするPSSバランサーやロックも枠や框内部に納め、すっきりとしたデザインにしています。
   
■分かりやすく・選びやすいシンプルな商品体系
 「サーモス」の性能を日本の住宅のスタンダードとするべく、商品体系をシンプルに整理し、分かりやすく・選びやすい品揃えを用意しました。


<性能>※住宅性能表示制度における性能値です。

・断 熱 性 能 :  次世代省エネルギー基準T・U地域以南適合
           H−5等級※熱貫流率2.33W/(m2・K)[2.0kcal/(m2・h・℃)]相当
・気 密 性 能 :  A−4(2)等級
・水 密 性 能 :  W−4(35)等級
・遮 音 性 能 :  T−1(25)等級(平均25dB騒音をカットします)
           T−2(30)等級(網入りガラス使用時)
・耐風圧性能 :  S−3(160)等級
・施 工 性 能 :  枠見込52ミリ
・使用ガラス : 「高断熱複層ガラス標準(Low-E)
・対応ガラス総厚:  22ミリ


<仕様>

■カラー
・外観5色
(ブラック、オータムブラウン、シャイングレー、ナチュラルシルバー、ホワイト)
・内観5色
(ショコラウッド、キャラメルウッド、ニュートラルウッド、ライトウッド、ホワイト)
■ラインナップ
単体引違い窓、単体引違い窓フレームインタイプ、シャッター付引違い窓、面格子付引違い窓、縦すべり出し窓(T・TF・TFT)、横すべり出し窓、高所用横すべり出し窓、上げ下げ窓FS(フラットスライド)、面格子付上げ下げ窓FS(フラットスライド)、FIX窓、ルーバー窓IF(インサイドフラット)、装飾引違い窓、テラスドア、採風勝手口ドアFS(フラットスライド)
■参考価格
単体引違い窓、サイズW:1,690mm、H:1,170mmの場合
「サーモスH」82,110円(税抜き:78,200円) ※2011年8月末日修正
※高断熱複層ガラス込み、枠等の組立費、運搬費等は含まれておりません。

右写真セット価格:231,105円 (税抜き:220,100円)
FIX窓(W1575mm×H1570mm)+横すべりだし窓(W780mm×H370mm)×2窓、高断熱複層ガラス・連段窓用部材込み、網戸なし
※枠等の組立費、運搬費等は含まれておりません。

<発売日>

「サーモスH」シリーズ  8月1日
※2010年10月から東北、2011年1月から北関東・甲信越では発売済み
※第2弾となるアルミ構造の「サーモスS」シリーズは、2011年3月から、地域別に順次発売開始済み。

<販売地域>

全国