2011年08月05日
①東日本大震災後の節水状況と夫婦の絆+エピソード |
②節水場所と節水方法〜あれこれ |
③暑さをしのぐための水の使い方の工夫 |
◆ 調 査 名 : | 東日本大震災と節水に関する意識と実態調査 |
◆ 調 査 方 法: | Webモニターによるアンケート調査 |
◆ 調 査 対 象 者: | 配偶者と同居している全国の20〜60代の男女 |
◆ 調査実施期間: | 2011年7月20日(水)〜21日(木) |
◆ 回収サンプル数: | 1,550サンプル(男性775人、女性775人) |
◆ 調 査 機 関: | マクロミル |
①東日本大震災後の節水状況と夫婦の絆+エピソード |
東日本大震災の後に節水をするようになったか尋ねたところ、「以前から節水をしていて、そのまま(している)」という既存の節水派が最も多かった(52.9%)が、「(初めて)節水をするようになった」7.4%と「以前から節水をしていて、さらにするようになった」22.8%を合わせると約3割(30.2%)が、東日本大震災後に節水を開始・強化していることが分かった。一方で、「もともと節水をしておらずそのまま」という非節水派は2割弱(16.5%)だった。
震災後に節水を開始・強化した人たちの割合を男女別に比較したところ、男性のうち23.9%が該当したのに対して女性は36.5%。男性を12.6ポイント上回った。
また地域別に同様の人たちの割合を比較してみたところ、被災地3県を含む東北地方では52.2%、茨城・千葉を含む関東地方では34.5%と、他の地方(全て20%台)より高率であることが浮かび上がった。
節水をしている人たち(節水を継続・開始・強化した人たち/以下、節水派という)にその理由を尋ねたところ、「水道代を節約するため」74.3%が一番多く、以下「水は大切な資源だから」60.3%、「節水するのは当たり前という意識があるから」47.6%、「節水することが節電につながるから」30.7%、「この夏の水不足が予想されるから」14.8%、「被災者に配慮して」13.3%の順だった。
その他(0.8%)の中では、「震災により自身が水で苦労したから」や「何でも大事にすることが必要かと先の震災で感じたから」など震災がらみのものが目についた。
節水の理由について年代別に分析してみたところ、60代だけは「水は大切な資源だから」がトップ(65.1%)に上がり、次が「水道代を節約するため」61.6%だった。
また、地域別に見てみたところ東北地方と四国地方で、「水は大切な資源だから」がトップ(東北72.6%/四国66.7%※)だった。
※四国は「水道代を節約するため」も同率首位。
節水派に東日本大震災以降、同居している配偶者が節水をするようになったか尋ねたところ、「以前から節水をしていて、そのまま(している)」が最多(54.0%)だったが、「(初めて)節水をするようになった」8.6%と「以前から節水をしていて、さらにするようになった」17.5%を合わせると約3割(26.1%)の配偶者が、東日本大震災以降に節水を開始・強化していることが分かった。一方、「もともと節水をしておらずそのまま」という配偶者が2割弱(18.7%)いた。
本人も配偶者も節水派の人たちに対して、節水によって夫婦の絆が強まったかどうか質問したところ、約3/4(75.1%)が「どちらともいえない」と回答したものの、「強まった」3.2%と「どちらかといえば強まった」21.6%を合わせると約1/4(24.8%)が夫婦の絆が強まったと回答。さらに震災後に節水を開始・強化した人たちだけに絞ってみると、「強まった」5.3%と「どちらかといえば強まった」36.2%を合わせて4割強(41.5%)が強まったと回答し、節水が夫婦の絆の強化を支援した様子が浮かび上がった。一方、節水派と夫婦の絆の関係について年代別に分析してみたところ、もっとも高かったのが20代(32.8%)で、低かったのが40代(17.1%)。15.7ポイントもの差がついた。また、地域別の比較では東北地方(33.4%)がトップだった。
節水派にこの夏以降も継続するか訊いたところ、「継続する」54.8%と「たぶん継続する」43.1%を合わせた継続派がほとんど(97.9%)で、「継続しない」は皆無(0.0%)だった。残りは「分からない」2.0%、「たぶん継続しない」0.1%などだった。この継続意向について地域別に調べてみたところ、北海道と四国地方は全員(100.0%)が継続派であることが明らかになった。 | ![]() |
<東日本大震災と節水にまつわるエピソード>
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②節水場所と節水方法〜あれこれ |
節水派に節水している場所を訊いたところ、「風呂」87.7%をトップに、「キッチン」69.1%、「洗濯場」57.3%、「洗面室」47.9%、「トイレ」39.7%の順だった。
この節水状況について地域別に見てみたところ、東北地方のみ全ての場所で50%を超える数値を示し、震災による影響が窺えた。
トイレで節水している人たちに、その方法をたずねたところ、「大小レバーを使い分ける」71.8%と「消音のための二度流しをしない」48.9%が群を抜いて多く、以下「タンク内に水入りペットボトルを入れる」22.3%※、「2〜3回排泄して、まとめて流す」20.7%、「エコタイプのトイレ(節水・節電タイプのトイレ)を設置している」17.8%、「市販の節水おもりや節水バルブを取付ける」12.7%、「大・小自動洗浄トイレを設置している」5.7%と続いた。その他(6.8%)の中では「風呂の残り湯を使用」、「雨水を利用する」といった回答が多かった。
<節水方法〜あれこれ> ![]() ● 風 呂 |
③暑さをしのぐための水の使い方の工夫 |
東日本大震災以降、暑さをしのぐために水の使い方を工夫するようになったか質問したところ、「もともと工夫しておらずそのまま」という非工夫派が6割弱(57.6%)を占めたが、「(初めて)工夫するようになった」7.7%と「以前から工夫していて、さらにするようになった」10.3%を合わせると2割弱(18.0%)が、東日本大震災以降に水の使い方の工夫を開始・強化していることが分かった。これに「以前から工夫していて、そのまま(している)」という既存の工夫派(23.7%)を加えると、全体の4割強(41.7%)が暑さをしのぐために水の使い方を工夫していることになる。 | ![]() |
<工夫〜あれこれ>
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【ご参考】MESSAGE FROM LIXIL
● 家庭で使用する水の多い場所:
人は、朝起きてから夜寝るまで、家庭やオフィスなどのさまざまなシーンで水を使います。洗顔・手洗い・炊事・洗濯・風呂・掃除・トイレ・・・など。これに飲み水等を含めると、一日で非常に多い水の量を消費しています。上記グラフのように、一般家庭における水の用途を見てみると、ほとんどが洗浄目的です。なかでもトイレが一番多く、約28%を占めています。レバーを引けば一定量の水が流れるトイレは節水することが難しいとされています。
● 節水のソリューション:
以前、節水は意識して行うもの(たとえばトイレだと2度流しをしないなど)でしたが、LIXILでは、INAXブランドで今年の4月から超節水ECO4トイレを発売するなど、これまでどおりの使い勝手にて節水できる製品群(@〜C)を提供しています。
① トイレ:『サティスECO4』
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少ない水でパワフルに 洗浄するトイレ ![]() 毎日たくさんの水を使うトイレ。 強い洗浄力はそのままに、従来 品※1より大幅に洗浄水量を減ら したトイレがエコロジー&エコノミ ーを実現します。 ![]() ※約15年前のトイレは大洗浄で13L。 超節水ECO4トイレは大洗浄4Lと約3分の 1強の洗浄水量。2011年8月現在で業界 最少の洗浄量。 |
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・トイレの誤った節水方法: タンク付きトイレで「タンクの中にペットボトルなどのものを入れる」などの誤った節水策は、機器の破損や逆流などの異常事態を招く危険があります。節水型トイレをそのまま適切に使うことが、最大の節水になります。 |
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・トイレの豆知識: 仮に日本のトイレすべてが6リットル以下の節水トイレに置き換わった場合、1年で約6億2500万立方メートル(東京ドームに換算した場合:約504杯分)もの節水となります。(日本衛生設備機器工業会の試算より) |
また、汚れにくく、サッとひとふきでお掃除の用がたり、大量の水を必要としません。
・プロガード+ハイパーキラミック: プロガードコーティングで表面ツルツル、汚れも スルッと落とせます。さらにキズ、汚れに強く、 銀イオンパワーで細菌の繁殖も抑えます。 |
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・お掃除リフトアップ: 機能部がしっかり上がって、掃除しにくかった すき間汚れが奥まで楽に拭き取れます。 ![]() ・ キレイ便座: 汚れが入りやすいつぎ目がありません。新素材に より便座裏の汚れもサッとひと拭き。 |
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ご参考:「トイレはオンナゴコロ。」スペシャルサイト:http://inax.lixil.co.jp/onna-gocoro/
そのほかトイレだけでなく、浴室、キッチン、洗面化粧台の主要水まわり品でもLIXILはこれまでどおりの使い勝手で節水できる製品を多数ご用意しております。
② 浴室:『ラ・バス』(スイッチシャワー<節水シャワー>)
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節水ができて掃除もラクな システムバスルーム ![]() スイッチシャワー<節水 シャワー>で使用量を節約。 汚れがつきにくいタイプの 排水口・床・鏡・ドアなら、 掃除がラクで節水にもつな がります。 |
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③ キッチン:タッチレス水栓『ナビッシュ』
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タッチレス水栓なら節水もカンタンに。![]() 調理中に水を出したりとめたり。 面倒なので出したままという方も 多いのでは。レバー操作無しのタ ッチレス水栓なら、手が汚れてい てもこまめに止水できるため水を ムダに使いません。 |
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④ 洗面化粧台:『ピアラ』(微細シャワー)
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水の使用量をおさえる洗面化粧台。![]() つい、出しっぱなしで使ってしま う洗面所の水。節水タイプの微細 シャワーで使用水量を減らします。 |
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仮に以上のトイレ、浴室、キッチン、洗面化粧台の4製品を同時に導入した場合のエコ効果:
● 社会貢献としての節電効果:
・水の仕組み:
水道の蛇口をひねれば出てくる「水」は、「作る」、「運ぶ」、「使う」、「浄化する」の4つのプロセスすべてで、エネルギー(電気)を使っています。
節水することによって、自宅の電気料金が下がることはありませんが、社会全体の節電活動に多少なりとも貢献することができます。
上記トイレ、浴室、キッチン、洗面化粧台の4製品を同時に導入した場合の
社会貢献としてのエコ効果:
※1:各水道局が公表する「水道事業ガイドライン」に基づく業務指標『配水量1m3当たり電力消費量(kWh/m3)』および「下水道維持管理 サービス向上のためのガイドライン」に基づく業務指標『水処理電力原単位((kWh/m3)』の平成21年度試算結果から引用。各自治体で数値が違うため今回は東京都水道局および東京都下水道局の指標値で各々上水0.52(kWh/m3)、下水0.164(kWh/m3)の合計0.684(kWh/m3)を使用し計算。
※2:エアコンの消費電力量は、省エネルギーセンター2011年夏版(6〜9畳用寸法フリーの平均値)を引用
● 賢い水の利用方法:
一般家庭では、夏の日中(14時頃)全世帯平均で1,200Wの電力を消費しており、そのうちエアコンが約半分を占めています。このエアコンの使う時間をすこしでも少なくすることで、夏の節電はもちろん、環境にも配慮した暮らしが実現できます。 そこで電気に頼らず、「水を賢く使う」この夏の過ごし方をご紹介いたします。 |
![]() 出典:資源エネルギー庁 |
1:シャワーの利用:
エアコンで涼む代わりに、気持ちよく汗を流すシャワー浴にするだけで電力が約10分の1に。
2:雨水の利用:TOEX「エコリス雨水タンク」
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雨水タンクに雨水をためて朝夕に打ち水。 ⇒打ち水によって、気温が1〜2.5度下がり※、 涼風も発生します。 ※出典「環境省チャレンジ25のホームページ」から TOEX「エコリス雨水タンク」 |
3:気化熱の利用:
・新環境素材「保水セラミックス」<実証実験中>
「保水セラミックス」は、耐久性・耐候性に優れ、高い保水性能と蒸発性能を持つ環境素材で、都市部のビルの屋上などに簡易に敷設できます。保水率60%以上という性能により、雨の日には雨水を一時的に貯留し、また、晴天時には、貯留した雨水の蒸発冷却作用(気化熱効果)によって建物や周囲の温度上昇を抑え、ヒートアイランドの緩和にも寄与することができます。
● 全国のLIXILショールームで「LIXIL暮らしの提案会」を11月まで開催。
LIXILでは、「LIXIL暮らしの提案会」をショールームにて開催中です。
ショールームにご来場のお客様には、展示製品の節電、節水効果などが一目でわかるPOPを用意し、今回ご紹介の製品を身近に体験することができます。またLIXILが考える「スマイルエコ」のコンセプトブックを無料配布します。
LIXILでは、環境に配慮した製品、サービスを今後とも発信していきます。