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11月26日は「いい風呂の日」 日本人の入浴に関する調査2011
〜2011年、節電・省エネ意識が高まる中でのお風呂事情調査〜

2011年11月09日

 住宅設備機器・建材の総合メーカー である株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区 社長:藤森義明)では、2008年(当時はINAX)より毎年、「日本人とお風呂」をテーマにインターネット調査を行ってきました。今年も、全国の20〜59歳の既婚者1,648人を対象に「日本人の入浴に関する調査2011」を実施しました。

■日本人はやっぱりお風呂好き
   節電・省エネ意識が高まる中でも入浴スタイルは変わらず・・・毎日入浴が9割
   平均入浴時間は、秋/平日22.14分 休日23.62分 冬/平日25.17分 休日27.02分
■震災から5ヵ月経っても、節電・節水を継続!!
   入浴時に、水や電気・ガスの使用量を気にするようになった・・・40.8%
   浴室や洗面所の電気をこまめに消すようになった・・・39.7%
   湯船に水をためておくようになった・・・14.1%
■震災後、家族を大切に思うようになった・・・40.6%
   子どもとお風呂に入るパパは、 2008年比平日5.0ポイント、休日6.7ポイント増!!
   平日でも赤ちゃんをお風呂に…パパの5割も!! パパの育児参加はお風呂から 
   夫婦でお風呂に入る・・・平日14.7%、休日20.1%

 11月26日は「いい風呂の日」。日常生活の一齣(いっせき)ともいえる「お風呂」には、その時代の生活者の暮らしぶりや考え方の一端が表出します。

 節電・省エネ意識が高まる中でも、お風呂は「毎日」入り、夏以外は「シャワーとお湯につかる」と、「入浴スタイル」は変わらず、やはり、日本人にとってお風呂は欠かせないものになっている実態が浮かび上がりました。半数以上の人が、体を清潔にすることはもとより、「体を温める」「疲れを癒す」「リラックスする」ことを入浴の目的に挙げています。特に、「体を温めること」は2008年に比べて17ポイントも増加している点が目に付きます。震災後、お湯につかって温まることで“心と体を癒したい”疲れた人が増えている(?)ともいえるようです。

 入浴時の行動も、「ひげをそる(男性)」「ムダ毛の処理(女性)」「歯を磨く」などの身だしなみや「入浴剤や温泉の素などを楽しむ」「子どもとのお風呂を楽しむ」など、震災前後で目立った変化は見られませんでした。ただ、20代の14.1%が、入浴時にケータイ電話やスマートフォンなどのモバイル機器を浴室に持ち込んでおり、近い将来、日本人のお風呂での過ごし方が変わりそうな兆候も垣間見えました。

 とはいえ、震災や原発事故が私たちの意識や行動に与えた影響は大きく、震災から5カ月を経過した時点でも、4割の人が、震災以降はお風呂に入る時に、「水や電気・ガスの使用量を気にするようになった」(40.8%)、「浴室や洗面所の電気をこまめに消すようになった」(39.7%)、また、3割が「シャワーや水を流しっぱなしにしなくなった」(34.1%)と答えていました。「残り湯を再利用するようになった」(19.9%)、「お湯の温度を下げた」(16.6%)、なかには、「シャワーのかわりに湯船のお湯を使う」(14.9%)、「湯船に入れるお湯の量を減らした」(13.7%)という人もおり、震災がこれまでの生活を見直す大きな契機となり、“節水・節電意識”が着実に生活に根付きつつあることが窺えます。

 一方、全体の4割が、震災以降「家族を大切に思うようになった」「夫/妻を大切に思うようになった」と回答しており、「家族の絆」についての思いが強くなっていることが感じられました。

 「夫婦で一緒にお風呂に入る」人は平日が14.7%、休日が20.1%おり、一緒に入る理由は「コミュニケーションのため」が半数以上を占めました。「夫婦でお風呂」は、“夫婦の絆”を強くするための一法と言えそうです。

 また、小学生以下の子供を持つパパが「子どもと一緒にお風呂に入る」率も、平日は57.5%(2008年/52.5%)、休日は80.5%(2008年/73.8%)と、2008年に比べて平日で5.0ポイント、休日では6.7ポイントも増加していました。さらに、0歳児をお風呂に入れるパパが平日でも54.2%みられることから、パパの育児参加は赤ちゃんをお風呂に入れることから始まっているといっても過言ではありません。「子どもをお風呂に入れるのが自分の役割であり、また楽しみでもある」というパパ達。「家族の絆」を大切に思う気持ちがそのまま「子どもと一緒にお風呂に入る」率の増加につながっているようです。

□調査概要
   調査対象:20〜59歳の既婚男女 1648人
   子どものいる人824人 ※小学生以下の子供のいる父親 266人
   調査時期:2011年8月22日〜23日
   調査方法:インターネット調査



【調査結果の要約】
1)入浴のスタイル
 震災後も、「お風呂は毎日が」9割も!! 日本人はお風呂好き!
 震災から数ヵ月、日本社会が低迷する中でも、入浴の頻度、入浴時間、入浴方法など“入浴スタイル”は、2008年から大きな変化は見らません。私たち日本人にとっては、お風呂がなくてはならない生活の一部であることが窺えます。

●入浴頻度と入浴方法
 約9割の人が四季を問わず『毎日(1回以上)』お風呂に入っています。お風呂の入り方も、半数が「シャワーだけ」となる夏場を除けば、春と秋では6割、冬は7割が「シャワーとお湯につかる」と回答しています。

●震災後も、入浴スタイルに変化なし…3割
 震災後の「入浴スタイル」の変化についての質問に対して、入浴頻度や、入浴時間などに変化があったと答えた人は少なく、「入浴スタイルは変ったことはない、変える予定はない」と答えた人も29.2%いました。

Q震災後、入浴スタイルに変化がありましたか? (n=1648)

●入浴の目的  震災後は、「お風呂で温まりたい!!」人が増加?
 入浴の目的は、「体を清潔にする」「疲れを癒す」「体を温める・冷え防止」の順でした。「体を温める・冷え防止」が2008年に比べて17ポイントも増加している点が目に付きます。“健康を保持したい”との考えなのか、“お疲れ気味”なのか、お風呂の温浴効果に期待する人が増えているようです。

<入浴の目的 ベスト5 (複数回答)>

●お風呂での過ごし方  「入浴剤や温泉の素、アロマテラピーを楽しむ」人が増加
 体や髪を洗う以外にお風呂でやっている事は、男性は、「髭をそる」、女性は「ムダ毛の処理」などの身だしなみが最多。「入浴剤や温泉の素、アロマテラピーを楽しむ」人が男性では約2割、女性は3〜4割見られます。2009年の調査では、男性が平日13.6%、休日17.5%、女性が平日30.7%、休日36.0%であったことから、男女ともに2009年と比べて増えているのが目に付きます。湯船に入浴剤や温泉の素を入れてお湯を楽しみながら、「疲れを癒す」「体を温める・冷え防止」「リラックス」するのが、入浴時の定番になってきているようです。
 また、「子どもの入浴の世話」「子どもとお風呂を楽しむ」男性は休日にぐっと増えるのに反し、女性は休日の方が減ります。一方で、休日に「入浴剤や温泉の素、アロマテラピーを楽しむ」女性は休日に増える傾向が見られます。パパは子どもをお風呂に入れ、ママは一人でのんびりバスタイムを楽しむ … 小さな子どものいる家庭の休日のお風呂の光景が目に浮かぶようです。

Q入浴時に実際にやっていることは?(複数回答) (n=1648)

●変化の兆し!? 若年層の入浴スタイル
 ケータイ電話やスマートフォンに防水機能が付いてお風呂に持ち込みやすくなったためか、7.9%(130人)の人がお風呂に持ち込むと答えました。年代別でみると20代が14.1%と最も多くみられました。お風呂に入っているときに、47.7%が「メールをする」、28.5%が「ワンセグでテレビを見る」や「音楽を聴く」、27.7%が「ゲームをする」などをして過ごしていました。

Q入浴時、ケータイやスマートフォン、ゲーム機でなにをしていますか?(複数回答)(n=130)


2)お風呂は誰と入る?
 お風呂に「一人で入る」と回答した人は、平日は76.3%、休日は71.8%でした。

Qお風呂にはだれと入りますか?該当するものをすべてお答えください。(複数回答)(n=1648)

●一人で入る理由「リラックスしたい!!」
 一人で入る理由は、「一人で入ってリラックスしたい」(平日32.8% 休日35.6%)が最も多くみられました。「一人の方が疲れが取れる」「一人で時間をかけて入りたい」という人もいました。

Q一人でお風呂に入る理由は?(複数回答)  (平日n=1258 休日n=1183)

●子どもと入浴するパパが増加、平日でも5割のパパが0歳児をお風呂に!!
 震災以降、4割が「家族を大切に思うようになった」
 小学生以下の子供のいるパパたち(266人)のうち、平日に子供と入るパパは、57.5%(2008年52.5%)、休日は80.5%(2008年73.8%)と3年前よりかなり増えています。0歳児のいるパパのうち平日にお風呂に入れるパパは54.2%、休日には78.0%もいます。パパの育児参加は、子どもが生まれたら、お風呂に入れることから始まるようです。
 パパたちが子供とお風呂に入る主な理由は、入浴の世話(平日77.1%、休日75.2%)、「コミュニケーションのため」(平日49.0%、休日52.8%)、「一緒に入ると楽しいから」(平日34.6%、休日34.1%)、「かわいいから」(平日30.1% 休日29.4%)でした。子供の育児に協力的で自分も楽しむ“イクメン”の姿が垣間見えます。
 震災以降、「家族を大切に思うようになった」(40.6%)「家族同士こまめに連絡を取り合うようになった」(22.5%)という意見も目につき、「家族の絆」を深めようという思いが、子どもをお風呂に入れるパパの増加を後押ししているのかもしれません。

Qだれとお風呂に入りますか?(複数回答)
(小学生以下の子供のいる男性 2011年 n=266、2008年 n=202 )

Q小学生以下の子供のいる男性が子どもと入浴する理由ベスト3 (複数回答)(平日n=153 休日n=214)

●夫婦のコミュニケーションに、お風呂が一役?!
 妻よりも夫の方が「一緒にお風呂に入りたい!」
 「夫婦だけで一緒にお風呂に入りたい」(31.9%)という声が「一緒に入りたくない」(28.9%)を上回りました。実際、平日に「夫婦で一緒にお風呂に入る」と答えた人は14.7%、休日は20.1%でした。
 年代別でみると、20代が最も多く、平日が3割(26.7%)、休日は4割(37.6%)が一緒に入ると答えています。また、男女別にみると、「一緒にお風呂に入りたい」のは、女性よりも男性の方が圧倒的に多いのも特徴です。
 「夫婦でお風呂に入る」理由は「コミュニケーションのため」(平日62.8% 休日65.6%)が「一人で入るより経済的」(平日55.8% 休日50.8%)を上まわりました。お風呂が夫婦のコミュニケーションづくりに一役買っているようです。

Q夫婦だけで一緒に入浴したいと思いますか?(ひとつだけ) (n=1648)

◎配偶者と一緒に入る人(年代別) (各年代n=412)


3)震災後の意識の変化と入浴
  震災を機に、お風呂でも「節電」「節水」が定着か?
 リーマンショック以降の長引く不況による節約モード、震災や原発事故後の電力不足に対する節電・節水意識が入浴時の行動にも影響を与えているようです。

●日常生活での変化は?
 震災後の日常生活では、「節電・節水」への関心の高まりや、家族や夫婦の絆を考える傾向が見られ、お風呂に入る時の行動や意識にも影響を与えているようです。

Q東日本大震災以降、あなたやご家族の生活で変わったことはありますか?(n=1648)

●節電・節水意識は入浴時にも
 入浴時に「水や電気・ガスの使用量を気にするようになった」40.8%、「浴室や洗面所の電気をこまめに消すようになった」が39.7%と、節電・節水に気を配る様子がうかがえます。
 中には、「浴室や洗面所をLED電球に替えた/替える予定」という人が17.4%、「太陽光発電やエネファームを節置予定/検討中」という人も4.0%見られました。

※家庭用燃料電池コージェネレーションシステムの愛称

Qあなたやご家庭の「入浴」スタイルに、震災後、何らかの変化がありましたか?(n=1648)

 「水や電気・ガスなどの使用量を気にするようになった」理由は、「お金の節約」(63.0%)
 「環境への配慮」(57.7%)が6割を占め、次いで「電力不足への対応(節電)」(54.8%)の順。また、「浴室や洗面所の電気をこまめに消すようになった」のは「電力不足への対応(節電)」(58.5%)「環境への配慮」(57.7%)が6割、次いで「お金の節約のため」(54.0%)でした。以前からの節約モードと環境意識に加え、震災後は「節電」が「お風呂」に入る時の意識にもかなり影響を与えていると言えるでしょう。

●備えあれば憂いなし、震災から5カ月経っても「湯船に水をためておく」…14.1%も
 震災後5カ月経過しても、災害や非常時に備えて、あるいは、入浴時に地震が起きると怖いから、といった理由で、「湯船に湯(水)をためておくようになった」(14.1%)人は1割強、「災害に備えてお風呂のそばに着替えや靴を置いておくようになった」という人も4.0%もいました。


4)理想のお風呂の条件
 お風呂に入る目的(P4参照)の大半が、「体を清潔にする」「疲れを癒す」「体を温める・冷え防止」「リラックス」に集約されていることからも、現代人の理想のお風呂には「心と体の疲れをとる」こと、すなわちリラクゼーションが求められていことがわかります。
 男女別で「一人でお風呂に入る」ときの入浴時間を見てみると、平均入浴時間(P3 参照)よりも、男性が一人で入る時の方が入浴時間が短いのに反して、女性は、春(平日24.51分、休日26.0分)夏(平日20.79分、休日21.82分)秋(平日25.44分、休日26.70分)冬(平日28.98分、休日30.79分)と長湯の傾向が見られました。女性は、お風呂に一人で入る時は、ゆっくりとお湯に浸かって、心身ともにリラックスしたバスタイムを楽しんでいるようです。
 理想のお風呂の条件については、男性の7割が「足を伸ばしてゆったり入れる浴槽」(66.7%)を、次いで「浴室自体広い」(25.0%)、「冬でも寒くない浴室」(22.6%)とお風呂の快適さを望む声が大半を占めました。一方、女性の半数が「足を伸ばしてゆったり入れる浴槽」(50.8%)を望むとともに、「汚れがつきにくい・掃除がラク」(45.9%)を挙げており、家事を担う女性にとっては快適さとともに「お風呂掃除がラク」といった実用性も重要な要素となるようです。

Q理想のお風呂の条件は?(複数回答)


□お風呂で一人の時間を楽しむために、
 リラックスと癒しを追求した システムバスルーム「GRANDAGE(グランデージ)
 LIXILからINAXブランドで今年の4月に発売されたシステムバスルーム「GRANDAGE」は、お風呂での「くつろぎ」や「癒し」をテーマにくつろぎの空間であるリビングをイメージした中から生まれました。新型の浴槽には、いつでも自分流の心地よい入浴ができるように、お気に入りの椅子やソファにゆったりと座ってくつろぐ姿勢から考え出された3タイプの浴槽が採用されています。

・ソファ浴槽  四角くて幅広のひじかけがあるソファのイメージ。自由な姿勢でくつろげる浴槽。

・カウチ浴槽  楕円のフォルムの中に首と肩をやさしくサポートする「枕部」と、足を投げ出せるベンチで、
          カウチに寝そべるようなリラックス感と開放感を実現。心地よさを追求した浴槽。

・アームチェア浴槽  自分専用の椅子に座るような安心感とフィット感に包まれる新しいスタイルの浴槽。

 加えて、よりリラックスと心地よさを実現するために、浴槽とカウンターに、肌触りがよく、艶と奥行きのある輝きを持つ新素材人造大理石「グランザ」を新開発。浴室の顔となる浴槽とカウンターの美しさや肌触りの良さは、リラックスシーンをより心地よく演出するのに欠かせません。また、浴室ドアをインテリア性の高い「木目調の片引き戸」とすることで、浴室を洗面室とは一線を画した、自分だけの「プライベート空間」として演出することも可能にしました。
 さらに「GRANDAGE(グランデージ)」では、夏場シャワーだけで入浴を済ませるニーズの高さ(P3参照)に着目した新しい入浴スタイル「スロー&ファストスタイル」の提案もしています。 この新発想の「スロー&ファストスタイル」は、誰もがいつでも快適に入浴できる浴室を目指し、夏場や忙しい朝にシャワーを立ったまま浴びても使い勝手の良い快適な洗い場「ファスト」空間と、冬場やゆったりとした気持ちになれる夜にじっくり湯船につかれる「スロー」空間を両立させたシステムバスルームです。
 ファスト空間では、洗い場に突出したシャワーバー(ファストバスバー)を設けることにより、洗い場を広く使って腰をかがめることなくシャワーが浴びられます。また、高い位置には濡らしたくないものを置いておける小物置きを、良く使う水栓金具やシャンプーなどは手の届きやすい位置に、低い位置には濡れても良いものを置ける水きりカゴを配置するのなど、細かい気配りが施されています。スロー空間では、ファスト空間と視覚的にもコントラストをつけた壁を用いて、自分だけの時間を楽しめる、ゆったりとした空間を演出しているのが特長です。



<システムバスルーム「GRANDAGE」公式サイト>
http://inax.lixil.co.jp/products/bathroom/systembath/grandage/