ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
ご覧になった時点で内容が変更になっている可能性がありますので、あらかじめご了承ください。

水がかなでる常滑文化
1001年目の常滑焼 〜陶と酒をめぐる展覧会

2011年07月13日

 住宅設備機器・建材の総合メーカーである株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長:潮田洋一郎)は、8月8日(月)から8月10日(水)まで東京都中央区にあるINAX:GINZAにて『水がかなでる常滑文化 1001年目の常滑焼〜陶と酒をめぐる展覧会』を開催します。開催2回目となるこの展覧会では、LIXILの主要ブランドであるINAXの創業地、常滑のものづくり文化を、「やきもの」と「酒」を通して紹介します
伝統的な常滑の土と技を用いた新感覚の常滑焼
 常滑は1000年の歴史と伝統を誇る「常滑焼」の産地です。平安末期以来の窯の街で、瀬戸・信楽・越前・丹波・備前と並ぶ日本六古窯のひとつに数えられ、その中でも最古、最大規模とされています。常滑(とこなめ)という地名は「常=床(とこ)」「滑=なめらか」を意味し、地盤に露出した粘土層が多いことに由来するといわれ、古くは大甕(おおみか)、江戸時代には朱泥(しゅでい)の急須や湯飲みなどの茶器、近代になると土管、タイルなどを生産する窯業の街として発展しました。
 本展では、歴史ある常滑焼に新たな可能性を求め試作を重ねている「常滑焼ものづくりセンター」※1が制作した新感覚の常滑焼を“1001年目の常滑焼”として紹介します。
 空間展示は、今回やきもの制作を手がけた陶芸家、冨本泰二氏のディレクションで、苔むした煉瓦や障子など、夏の涼を呼ぶ素材を用いての涼やかな演出をお楽しみいただけます。希望されるお客様には、やきものや苔の販売も行います。また、昨年同様、嘉永元年創業の蔵元「澤田酒造」の協力を得て、知多の醸造文化に触れる展示と梅酒、吟醸酒の試飲と販売会も開催します。
 常滑の「やきもの」、「醸造」の文化とその背景を見て、味わい、体感する展覧会です。
※1)常滑焼ものづくりセンター
「常滑市陶業試作訓練所」の閉鎖(H.23.3.31)を受け、やきもの業界が旧常滑高等学校にある試作訓練所の設備、備品等を使って事業を運営するもの。事業主体は、常滑焼振興協議会(とこなめ焼(協)、常滑陶磁器卸商業(協))事務局:とこなめ焼(協) 運営主体:常滑焼振興協議会が「運営委員会」を組織し、管理・運営。事業内容:商品開発事業、共同研究事業、指導講習事業、施設活用事業、展示会等開催出展事業。


■開催概要「水がかなでる常滑文化 1001年目のとこなめ焼 − 陶と酒をめぐる展覧会」
【 会 期 】 2011年8月8日(月)〜8月10日(水)
【 会 場 】 INAX:GINZA 東京都中央区京橋3-6-18
(地下鉄銀座線京橋駅1番出口より後方、交差点を銀座
方面に左折、直進・2つ目の角のビル)
【開館時間】 10:00〜18:00
【 入場料 】 無料
【 企 画 】 株式会社LIXIL
【 協 力 】 澤田酒造株式会社、常滑焼ものづくりセンター
【展示デザイン】 岡康正(有限会社銀河工房)、冨本泰二
【 U R L 】 http://inaxginza.info
《パーティー》「成澤由浩シェフと常滑文化」のコラボレーションパーティー
 世界が注目する自然派料理人、成澤由浩(ナリサワ・ヨシヒロ)※2と、常滑のやきもの・お酒のコラボレーションをお楽しみいただく
 パーティーを開催します。
【 日 時 】 2011年8月9日(火) 受付開始 18:30〜
【 会 場 】 INAX:GINZA 7階クリエイティブスペース
【 参加費 】 ¥12,600(税込・事前振込)
【参加募集】 若干名
  完全予約制。氏名・人数・連絡先を明記のうえ、メールにて申込。(電話での問合せはご遠慮ください)
  ◎アドレス/event.ilm@lixil.co.jp  ◎タイトル/「コラボパーティー」
※2)成澤由浩: 1969年愛知県常滑市生まれ。東京・南青山「レ・クレアシヨン・ド・ナリサワ」オーナーシェフ。“自然環境の再生とガストロノミーの共存”をテーマに、自然保護に関わる料理を表現し続ける。
料理界のアカデミー賞ともいわれる「ワールド50ベスト レストラン」において、本年度は12位にランキング。3年連続ベスト オブ アジア賞を受賞


■「1001年目のとこなめ焼」と、常滑の蔵元「澤田酒造」について
新感覚の常滑焼と「苔」の作品
 “1001年目の常滑焼”は、「常滑焼ものづくりセンター」において、陶芸家・冨本泰二氏が中心となって制作した皿やうつわです。1000年の歴史を誇る伝統の土・技術・技法を活用しながらも、多様化する現代のライフスタイルや食生活にマッチする新感覚の常滑焼です。自然や時の経過をミニマムに表現した、冨本氏による「苔」の作品は、炉材として使用された煉瓦や棚などの廃材に苔を植えつけたもので、常滑の「再利用の文化」をも象徴しています。
 常滑の酒造りは、元禄元年、尾張藩の薬用酒として醸造し献上したことが始まりとされ、後に江戸への出荷によって一大産地となりました。嘉永元年創業の「澤田酒造」は、江戸時代に引き込んだ知多半島の伏流水を今も仕込み水として使うなど、原材料や伝統的な製法にこだわり続けている数少ない蔵元です。本展では、強い酸味と果肉の厚さが特長の知多の佐布里(そうり)梅をワラ灰であく抜きし、純米吟醸古酒と喜界島の黒糖で仕込んだ黒糖梅酒を中心にご紹介します。


昔ながらの道具と伝統の手法を守る

丁寧に梅のヘタを取る下処理作


■添付資料   チラシ(A4両面)