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LIXILグループ、12月1日『環境ビジョン』を発行
住生活分野でのゼロエネルギーを実現する技術革新を追求し
世界の省エネやCO2削減に貢献する環境経営に取り組みます

2011年11月28日

 株式会社住生活グループ(本社:東京都千代田区、社長:藤森義明)および傘下の全事業会社からなるLIXILグループは、地球環境問題に持続的に取り組むための環境経営長期展望『環境ビジョン』を12月1日発行します。

 私たちLIXILグループは、本年6月、グループ全体としての環境理念と行動指針を示す「LIXILグループ環境方針」を制定しました。そしてこのたび、グローバル展開を進めていくにあたって、地球規模の環境・エネルギー問題に対して住生活産業の分野で果たすべき社会貢献の要諦をまとめた『環境ビジョン』を発行します。あわせて、環境方針に基づいた「環境戦略」の重点テーマとその具体的方策も掲げました。この長期展望をLIXILグループ内への浸透にとどまらず、さまざまな形で広く社会に発信していくことで、持続可能社会の構築に向けたLIXILグループの環境経営を積極的かつ持続的に推進していきます。

 

 
LIXILグループ環境ビジョン

 私たちLIXILグループは、2050年の人びとの暮らしの豊かさと、地球環境への負荷がゼロバランスしている姿を希求し、住生活産業の分野で世界をリードしていきます。

 私たちは、住宅やビルのゼロエネルギーを実現するための技術革新を追求し、それらを提供するトータル・ハウジング・プロバイダーとなって、世界全体の省エネルギーやCO2削減に貢献します。

 

 
LIXIL環境戦略
重点テーマ1 自然の恵みをいかした製品とサービスを提供しながら、お客さまと共にこれからの暮らしを考えます。
重点テーマ2 日々の事業活動において、低炭素・資源循環・自然共生につながる運営を行います。
重点テーマ3 地域や社会の一員としてステークホルダーとの相互理解を深め、協働して独自の活動を行います。



■『環境戦略』の重点テーマについて

 この『環境ビジョン』の発行にあわせて、「環境戦略」の重点テーマを定めました。

 第一に、お客さまの暮らしと地球環境との調和を目指します。具体的には、省エネ・創エネ・断熱・パッシブなどを組み合わせて住宅やビルのゼロエネルギーを実現する、すなわち一棟あたりのエネルギー消費をネット・ゼロにできる製品群や、水使用量を大幅削減する製品群の普及を進めます。また、再生可能エネルギーに関わる独自技術を確立し、新規環境事業を創造します。これらを進めることで、お客さまによる製品の使用など、LIXILが間接的に影響を及ぼすことができる場面でのエネルギー消費の削減に貢献していきます。

  第二には、日々の事業活動における環境負荷低減です。グリーン電力の自給工場拡大や、製品の高品位リサイクルシステムの確立、バージン原料の使用量削減、工場使用水の循環システム確立などを目指します。また調達における指針づくりや技術開発により、森林生態系保全に配慮した木材資源の利活用を拡大します。そして、日本国内の事業拠点での直接的な事業活動におけるCO2排出量を、2010年度水準よりもさらに削減していきます。

  そして第三に、世界各地における水資源や森林生態系の保全・回復につながる社会貢献活動を積極的に進めていきます。社員教育・啓発活動を通じて全社員の環境リテラシーを高め、社員による「きれいな水 うつくしい森」につながる環境授業やワークショップ、森林・里山保全などの環境・社会貢献活動を行っていきます。

■『環境ビジョン』の社会的背景と意義

 環境・エネルギー問題は、3.11東日本大震災を機に国際的議論になっていますが、人口増大が進むアジアをはじめ、経済発展が進む新興国を中心に、世界のエネルギー消費は増大し続けています。ひるがえって日本国内でも、民生部門(業務部門・家庭部門)のエネルギー消費は、高度成長が始まったとされる1965年以降大幅に増加し、2009年度のデータでは民生部門が最終エネルギー消費の約1/3を占めています。住宅やビルのゼロエネルギーが実現できれば、民生部門のエネルギー消費を大きく削減できます。

 LIXILグループは、住生活分野に関わる製品やサービスをグローバルに提供するプロバイダーとなって、世界全体の環境・エネルギー問題の解決に貢献していきます。

 さて、豊かな暮らしを実現するためのエネルギー消費の増大は、温暖化ガスの増加を招きました。1992年リオサミット以降、地球環境問題への取り組みは世界的課題であるとの認識が広がり、温暖化対策の議論は盛んです。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の報告では、2050年の長期的視野に立った地球温暖化防止が提唱されています。

 日本の各企業は温暖化防止に積極的に取り組み、2009年度CO2排出量を部門別でみると、産業部門は1990年比19.5%減とその努力が伺えます。

 LIXILでは、日本国内の事業拠点での直接的な事業活動におけるCO2排出量を2010年度水準よりもさらに削減していきます。

 また、LIXILは中国を中心にグローバル展開を進めています。これまで培ってきた高効率な製造技術を世界に展開できれば、これから発展する国々は飛躍的なCO2排出量削減が可能です。アジアと共存し、ともに環境保全しながら成長をはかっていくことが、これまで化石燃料を自由に使いながら経済発展を遂げてきた日本の企業としての責任でもあると考えています。







■『きれいな水 うつくしい森 心ゆたかな未来』に込めた思い

 2050年、今の子どもたちはそれぞれの親の世代となります。環境活動というものは、企業の持続的な取り組みとして、その次の世代へと連綿と続いていかなければなりません。LIXILグループは、『環境ビジョン』のもとでグループの結束力を高め、環境経営を積極的かつ持続的に推進していきます。

 人びとの暮らしの豊かさは、地球との調和があって初めて成り立つものです。

  『きれいな水 うつくしい森 心ゆたかな未来』を子どもたちに届けていくために、LIXILグループは、人びとの暮らしが地球と調和することを願い、住まいづくりのあらゆるプロセスにおいて、環境に配慮した主体的な取り組みを続けていきます。

『環境ビジョン』はこちら⇒ http://www.lixil.co.jp/corporate/eco/