2012年09月07日
住まいと暮らしの総合住生活企業である株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長:藤森義明)は、子どもからお年寄りまで世界中のひとりひとりが、豊かで快適な住生活を送れる未来を創造するため、このたびLIXILの「ユニバーサルデザイン方針」を制定しました。今後は、「わかりやすい」「使いやすい」「安全が安心に」「愛着がわく」の4つの視点を基軸にユニバーサルデザインに対応した製品・サービスを提供し、ひとりひとりの変化に応じた空間づくりを目指していきます。
<LIXILユニバーサルデザイン方針>4つの視点
コンセプトブック表紙
またLIXILでは、ユニバーサルデザインのコミュニケーション活動を推進していくにあたり、「ひとりにいい、みんなにいい。」をキーワードに、新しいコンセプトブック「LIXILユニバーサルデザイン」を制作しました。(9月26日発刊)
ユニバーサルデザイン視点で開発した家1棟分の住宅設備・建材や、研究・開発体制、検証スペースなどを写真やイラストでわかりやすく紹介、さらにLIXILユニバーサルデザインの歩みとして、45年前(1967年)に開発した「身体障害者用便器」から直近のユニバーサルデザイン製品までを年表にして掲載しています。
今後は、全国のショールームや展示会等で配布し、お客様にLIXILのユニバーサルデザイン活動について紹介していく予定です。
<参考資料>
■LIXILユニバーサルデザイン方針
子どもからお年寄りまで世界中のひとりひとりが、「わかりやすい」「使いやすい」「安全が安心に」「愛着がわく」製品・サービスの提供と、ひとりひとりの変化に応じた空間づくりをめざしています。
■ユニバーサルデザイン製品の研究・開発
LIXILユニバーサルデザインの考え方やアイディアにあふれた製品の研究・開発を普及させるため、外部とのコミュニケーションも積極的に行っています。
(事例1)ユーザーと共に創るユニバーサルデザイン視点の開発プロセス
片マヒの方、膝に疾患のある方、健常高齢者の方にご協力いただき、研究所と開発スタッフ、デザイナーが2年間掛けて検証を繰り返した結果、戸建用システムバスルーム「ラ・バス Yタイプ」が誕生しました。
実際にお湯を使った入浴実験の様子 | 立ち座り検証 |
動線をつなぐ「フラットサポートバー」 座って入浴できる「腰掛け付サーモフタ」 |
(事例2)JIS制定に関する取り組み
安全で快適なトイレ空間の提供を目的に、設備器具の使いやすい設置位置を規格化する産学共同研究に参加しました。視覚に障害のある方、車いす使用の方、マヒをお持ちの方など様々な身体状況の方にご協力いただき、ひとりでも多くの方にとって使いやすい器具の配置の検証を繰り返しました。その結果、公共トイレにおける、大便器横の壁面に設置される紙巻器、便器洗浄ボタン、呼び出しボタンの配置基準を定めた「JIS S 0026」※が2007年3月に制定されました。
※高齢者・障害者配慮設計指針 公共トイレにおける便房内操作部の形状、色、配置及び器具の設置
車いす使用の方、視覚に障害のある方の検証の様子 |
JIS S 0026を満たす壁面器具設置例 |
■住まいのユニバーサルデザイン
LIXILは、ユニバーサルデザインのアイディアを盛り込んだ製品だけではなく、その取り付け位置や組み合わせ、空間の広さやスペースの取り方、動線などの計画を通して、暮らしそのものがユニバーサルデザインであることが大切だと考えています。
●トイレ
●浴室
●洗面化粧室
●キッチン
●リビング
●階段・廊下
●玄関ホール
●玄関ポーチ
●エクステリア