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“より快適な住空間の創造”について考える業界最大の住宅施工例コンテスト
「LIXILメンバーズコンテスト2012」大賞作品決定
〜新築部門は「羽ノ浦の家」、リフォーム部門は「リノベーションで吹き抜けを造る」がそれぞれ大賞を受賞〜

2012年11月08日

住まいと暮らしの総合住生活企業である株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長: 藤森義明)は、2011年1月1日から2012年6月30日までに新築、またはリフォームした日本国内の住宅で、“より快適な住空間の創造”の提案がなされているか、また、“環境に配慮”しているかを審査基準として開催される「LIXILメンバーズコンテスト2012」の大賞作品2作品ならびに入賞作品を決定しました。(応募総数1,918作品)

※表彰式を、11月8日(木)御殿山ガーデン ホテルラフォーレ東京(品川)御殿山ホールで行います。

  施工後

施工前

写真/矢野紀行氏

 
新築部門「大賞」受賞作品
「羽ノ浦の家」

西野建設株式会社(徳島県阿南市)施工
リフォーム部門「大賞」受賞作品
「リノベーションで吹き抜けを造る」

株式会社ウィル空間デザイン(兵庫県宝塚市)施工

「LIXILメンバーズコンテスト2012」は地域の工務店様、リフォーム店様の設計・施工力の向上を目的とした住宅施工例コンテストで、これまでLIXILのリフォームFCである「住まいプロ ホームウェル」「住まいコンシェル LIFA」とLIXILのVCである「LIXILリフォームネット」、「TH友の会」の会員様を対象に行っていた4つの住宅施工例コンテストが1つに統合された業界最大のコンテストです。コンテストは新築住宅を対象とする“新築部門”と、リフォーム住宅を対象とする“リフォーム部門”の2部門構成となっています。

※メンバーズコンテスト対象先:約13,000社

“新築部門”の「大賞」には、廊下を一切設けておらず、コンパクトでありながら広がりのあるプランが高い評価を得て、西野建設株式会社(徳島県阿南市)が施工した「羽ノ浦の家」が選ばれました。また“リフォーム部門”では、株式会社ウィル空間デザイン(兵庫県宝塚市)が施工した「リノベーションで吹き抜けを造る」が、吹き抜けを利用し暗い空間を明るい空間へと180度転換し、お施主様の希望を実現した点が高く評価され、「大賞」を受賞しました。

LIXILではメンバーズコンテストを通じて“より快適な住空間の創造”について考え、上質な暮らしや空間を実現する住生活環境の提供を目指していきます。

<参考資料>

・新築部門「大賞」受賞作品

作品名:「羽ノ浦の家」
施工:西野建設株式会社(徳島県阿南市)

【審査評】

中心部にパブリック空間を置き、プライベートな個室をその周りに配置している。廊下を一切設けておらず、コンパクトでありながら広がりのあるプランが非常にユニークで素晴らしい。天井までのガラス面が多用され、室内のどこからでも外の景色が楽しめるが、同時に庭には残土と砕石を利用した小山を作り、風よけとプライバシーも確保。アイデアである。

写真/矢野紀行氏

写真/(有)藤原・室建築設計事務所

・リフォーム部門「大賞」受賞作品

作品名:「リノベーションで吹き抜けを造る」
施工:株式会社ウィル空間デザイン(兵庫県宝塚市)

【審査評】

もともとスナックだった店舗を住居用に用途変換した計画である。「広く明るく、吹き抜けの開放感がほしい」という施主の希望を実現し、暗から明へと180度転換できた点が素晴らしい。またここまで変化させているにもかかわらず生かせる既存物は生かし、低予算で成功させた点も評価できる。

施工前

施工後

<総評>

・新築部門

断面方向の創意工夫。自然との一体感。
新しい時代の快適性を示唆する住まいづくり。

スキップフロアや吹き抜けを盛り込んだプラン、パッシブ住宅の採用など、平面図だけでなく、断面図もあわせて見ないとわからないようなユニークな作品が多数あり新鮮でした。そしてこうしたプランの多くが、敷地や環境などの制約条件を逆に捉えて生かしたものであることも、創意工夫とチャレンジ精神を感じました。

また、生活を楽しむということに主眼を置いた作品が多く、たとえば中庭を設けたり、盛り土をわざわざ大きくして周りの自然を取り込んで楽しむというような快適な暮らし方にこだわった提案は、これからの住宅のあり方を示唆しているといえそうです。

住宅や景観との調和を良く考えられたエクステリアのプランも充実しており、この分野も今後さらに可能性が広がることでしょう。

・リフォーム部門

リフォームからリノベーションへ。
ストック住宅の積極活用と技術力の高さに感心。

リフォーム=修繕というイメージは、もはやまったく薄れ、名実ともに「リノベーション」と呼べる作品が多数寄せられました。単なる設備機器の入れ替えを越え、むしろ今までの住まいへの愛着や思い出を大切に、使える部分は生かし積極的に再生し活用していこうという、設計者の意気込みのようなものが感じられました。新築以上に制約があることを承知の上で、さまざまな切り口で快適性を追求しているところが素晴らしいと思います。

また、特に今回発見だったのは、リノベーションを前提に、わざわざ中古住宅を購入して改築するという例が増してきていることです。ストック住宅の活用という意味でも、今後ますます時代の主流になっていくことでしょう。そしてそれらが一様に新築と遜色なく完成されている点も、設計・施工の技術力の高さを示しています。

■LIXILメンバーズコンテスト2012について

1.応募資格

「住まいプロ ホームウェル」「住まいコンシェル LIFA」「LIXILリフォームネット」「TH友の会」の会員であること

2.対象作品

  • 会員様が施工した物件であること。
  • 主たる目的が住居であること。(店舗併用住宅含む)
  • 2011年1月1日〜2012年6月30日までに完成し、引渡しが完了した物件であること。
  • 応募に際し、お施主様のご了承を得、「施工写真使用許諾書」を取得している物件であること。
  • LIXIL商品を使用していること。
  • エコロジー賞にも応募する作品は新築が次世代省エネルギー基準相当。リフォームは省エネ工事を含むこと。
  • プレゼンテーション賞にも応募する作品は実際のプレゼンから代表的なものをA3にカラーコピーして下さい。
  • 新築は戸建て住宅であること。(リフォーム部門は制限なし)

3.応募総数

合計1,918作品(新築住宅:809作品、リフォーム:1,109作品)

<新築部門・上位入賞>
「大賞」1作品
「準大賞」2作品
「エコロジー賞」6作品
「地域最優秀賞」13作品
「プレゼンテーション賞」3作品
「地域優秀賞」19作品
  <リフォーム部門・上位入賞>
「大賞」1作品
「総合リフォーム賞」1作品
「水まわりリフォーム賞」1作品
「Valueリフォーム賞」1作品
「エクステリアリフォーム賞」4作品
「エコロジー賞」1作品
「地域最優秀賞」13作品
「プレゼンテーション賞」3作品
「地域優秀賞」17作品

合計44作品

 

合計42作品

4.審査委員

審査委員長 : 木下 庸子 氏(設計組織ADH代表、工学院大学教授)
審査委員 : 町田 ひろ子 氏(町田ひろ子インテリアコーディネーターアカデミー代表)
審査委員 : 小宮 成元 氏(TAU設計工房代表)
審査委員 : 古橋 宜昌 氏(エクステリア&ガーデンアカデミー東京校学長)

5.新築部門各賞

大賞――――――――― 100万円・楯
準大賞―――――――― 10万円・楯
エコロジー賞―――――- 5万円・楯
地域最優秀賞――――― 5万円・楯
プレゼンテーション賞―― 旅行券・楯
地域優秀賞―――――― 2万円・楯

6.リフォーム部門各賞

大賞――――――――― 100万円・楯
テーマ優秀賞――――― 各10万円・楯
 総合リフォーム賞
 水まわりリフォーム賞
 Valueリフォーム賞
 エクステリアリフォーム賞
エコロジー賞―――――- 5万円・楯
地域最優秀賞――――― 5万円・楯
プレゼンテーション賞―― 旅行券・楯
地域優秀賞―――――― 2万円・楯

※Value(部分)リフォーム賞は、かけたコスト以上によく仕上った作品で、プチリフォームも含まれます。