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LIXILは、タイ大手木質ボードメーカー「Panel Plus」と協働し、
環境素材「バガスボード」の高品質化を目指す技術交流を開始します

2012年03月15日

 住宅設備機器・建材の総合メーカーである株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長:藤森義明)は、木質ボードメーカーであるタイのPanel Plus Co., Ltd.(本社:タイ バンコク、社長:Amporn Kanjanakumnerd (アンポン カンジャナカムナァーダ)、以下Panel Plus)と環境素材「バガスボード」の高品質化を目指す技術交流を開始しました。この技術交流を通して、再生資源を活用した環境素材「バガスボード」のF☆☆☆☆(Super E0)適合のほか、先進的な品質基準をクリアできるよう高強度化、軽量化、耐水性向上などを進めます。
 ※F☆☆☆☆:シックハウスの原因とされる化学物質「ホルムアルデヒド」の放散量が最も少ないランクを示す等級で、日本の規格。(Super E0)は世界規格。

 LIXILは「2050年の人びとの暮らしの豊かさと、地球環境への負荷がゼロバランスしている姿を希求し、住生活産業の分野で世界をリードしていく」ことを環境方針に掲げ、地球規模の環境・エネルギー問題に取り組んでいます。製品開発においても、省エネや節水につながるさまざまな住宅設備機器・建材を開発・販売していますが、内装建材の扱い量はとても多く、木質ボードなどの資源を大量に使用しています。森林資源の適切な使用と森林保全は、メーカーとしての重要な課題です。LIXILは、環境配慮した木質材料の技術研究を継続してきましたが、Panel Plusの取り組みに共感し、今回の技術交流につながりました。
 Panel Plusは、タイ製糖大手Mitr Phol Sugar Group(ミトポンシュガーグループ)の一員で、約20年前からグループ企業から廃出されるサトウキビの絞りカスを原料とした「バガスボード」を製造販売しています。その高い技術力とグループ企業と連携した専門的な管理システムで、食品副産物の有効活用という素晴らしい環境ビジネスモデルを構築しています。

 両社の交流により、「バガスボード」を先進的な品質規格に適合する環境素材として完成させることで、アジアから世界へと広く普及させていくことが可能になります。新興国では、都市化による住宅建設が進み、シックハウス症候群が心配されており、この「新しいバガスボード」は、地球環境の保全に寄与するだけでなく、人びとの健康で快適な住環境に必要不可欠な環境配慮材料となることが期待されます。

 私たち LIXIL グループは地球的視点に立ち、技術革新力をグローバルに展開することで、世界中の人びとの豊かで快適な住生活の未来に貢献していきます。


■ Panel Plus Co., Ltd.(パネルプラス社)について

 Panel Plusは、タイ最大、世界第5位の製糖会社Mitr Phol Sugar Groupのグループ企業で、サトウキビの絞りカス(バガス)を原料とする「バガスボード」を生産するため、1990年に設立されました。
 2004年には、生産樹齢を超えたゴムの木を利用した木質ボードの生産工場をHatyai Songkhla行政区(ハジャイ市 ソンクラ県)に設立。最近では、タイ国内および海外輸出用に、木質ボードを化粧するメラミンシートの製造ラインも増設しています。
 同社の木質ボードの年間生産量は、35万㎥。化粧用メラミンシート生産量は、2,350万m2

 社  名 : Panel Plus Co.ltd
 設  立 : 1990年
 工  場 : Chaiyaphum Province(チャイヤプーム県) バガスボード生産
Songkhla Province(ソンクラ県)       ラバーボード生産
Samutsakorn Province(サムッサコン県) メラミン化粧ボード生産
 従業員 : 720名
 資  本 : タイ100%
 U R L : http://www.panelplus.co.th/


■ バガスボード について