2012年05月09日
住宅設備機器・建材の総合メーカーである株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長:藤森義明)は、2012年4月17日から22日までイタリアのミラノで開催された世界最大規模のデザインイベント『ミラノサローネ』に、昨年に続き2度目の出展をしました。
今年は、3つの泡の風呂のインスタレーション(空間)展示により、「未来のライフスタイル」を提案し、初出展となった昨年の「泡」により体と心を癒す日本発の新しい入浴スタイルの提案を、さらに一歩進めた形にしました。デザイナーには、「もの」のデザインと同様に「こと」のデザインを重視して活動中で、世界的にも著名な原 研哉氏を起用し、展示ブース全体の構成やPRツールの監修をしていただきました。
LIXILは、世界中の人びとに豊かで快適な暮らしと地球環境への貢献を目指していますが、この考え方を今回の展示を通じて象徴的に表現すると同時に、そのソリューションを総合的に提供できるのがLIXILであることを訴求しました。
開催期間中のLIXILブース来場者は、約38,000名にのぼり、昨年よりも10,000名増となりました。特に、実際に泡を手で触って、直接体験できる「体験の風呂」スペースには、たえずたくさんの来場者が集まり、賑わいをみせました。
手前:実験風呂(クリーミーな泡を実際に触って体験)
奥:予見の風呂(将来の入浴を創造)
冒険の風呂(新しいライフスタイルにつながる空間展示)
展示タイトルは、「 A New Desire - Discovering Bliss - 」( 新しい欲望 ─愉楽を発見する )。
きめ細かいクリーム状の温かい泡の入浴は、未経験の気持ち良さで、新たな好奇心や欲望をかきたて、愉楽を導きます。これは通常の入浴とは異なり、泡を愉しむという全く新しいかたちの泡浴の提供です。これにより、新しい住環境の創造の可能性を表現しました。
約180平米の空間に、3つの泡の風呂をインスタレーション展示し、住まいの中のWET空間とDRY空間の垣根を取り払うことで生まれる新たなライフスタイルを提案しました。例えば、今回の展示のように、リビングや書斎のような居室空間での泡入浴もそのひとつです。
ベルベットのような、温かくきめ細かいクリーミーな泡を実際に触って体験できるしつらえ
近い将来の入浴を創造するかのような先見性のある風呂
泡の風呂によって暮らしのかたちを変えるような、新しいライフスタイルに繋がる未知の空間展示
会場 | SUPERSTUDIO PIU内(ゾーナ・トルトーナ地区) 住所:c/o Superstudio Più, via Tortona 27 最寄駅 Metro:MM2 Porta Genova, Tram:2, 9,14,19, Bus:47,68,74,90,91 |
期間 | 2012年4月17日(火)〜22日(日) 10:00〜21:00 |
URL | http://lixil-milano.com |
▲クリーミーな泡のお風呂を体験する来場者
▲たくさんの来場者で溢れるLIXILブース
〈 Photo : Yoshiaki Tsutsui 〉
1958年生まれ。デザイナー。日本デザインセンター代表。武蔵野美術大学教授。「RE DESIGN」や「HAPTIC」など、独自の視点で企画した展覧会を通して日常や人間の諸感覚に潜むデザインの可能性を提起。長野五輪の開・閉会式プログラム、愛知万博公式ポスターをデザイン。2002年より無印良品のアドバイザリーボードメンバー。東京ADC賞グランプリ、毎日デザイン賞、亀倉雄策賞、原弘賞、世界インダストリアルデザイン・ビエンナーレ大賞など内外で受賞多数。近年は「TOKYO FIBER」展や「JAPAN CAR」展など、日本の産業の潜在力を世界に提示する仕事に注力している。2011年に北京を皮切りに個展を中国に巡回。著書 『デザインのデザイン』(岩波書店2003)はサントリー学芸賞を受賞。多言語に翻訳されている。
ミラノサローネ(正式名称:Milano Salone del Mobile)は、デザインと文化が交錯するイタリア・ミラノで毎年4月に開かれる世界最大級の国際家具見本市で、今年で51回目の開催となりました。本会場で開かれる『FIERA・SALONE(フィエラ・サローネ)』の他、市内各所で開かれる通称『FUORI・SALONE(フォーリ・サローネ)』で構成され、ミラノ市全体を巻き込んだ展示会です。世界最先端のデザイントレンドの発信イベントとして影響力と注目度が高く、最も脚光を浴びているデザインイベントで、今年の来場者数は約33万人でした。