2012年08月03日
「建築とデザインとその周辺」をめぐり、独自の視点でテーマを発掘しているLIXILギャラリーの巡回企画展では、9月7日(金)〜11月22日(木)の期間、大阪会場にて「山と森の精霊 高千穂・椎葉・米良の神楽 展」を開催します。
(東京会場12月6日(木)〜2013年2月16(土)開催予定)
記紀神話の舞台・宮崎から、神楽の宝庫といわれる高千穂、椎葉、米良の3地域に伝承される夜神楽と九州の民俗仮面を紹介します。自然と密着した暮らしの中で受け継がれてきた、神々と交歓する一夜の儀式と仮面の迫力を写真、映像、再現展示や実資料などから臨場感豊かにご覧いただきます。
年に一度(11月末〜翌年2月)、村人たちが山から神々を迎え、夜を徹してともに舞い遊ぶ夜神楽は、五穀豊穣の祝祭であり、三十三番(演目)の神楽が奉納されます。高千穂・椎葉・米良の3地域は山深い秘境の地であるため、人々の生活形態だけでなく神楽も集落ごとに古い形を保ったまま残されています。
<主な展示>
3地域の集落ごとに異なる神楽の様子を写真パネルで紹介します。撮影は、20年以上にわたって宮崎で神楽の調査・研究をされている高見乾司氏です。会場中心には、米良の「村所神楽」から、
九州は、「記紀神話」の舞台となった土地です。古代の物語を語り、祭りや民間祭祀に使われ続け、さらに「神」として山深い村や神社に伝わったのが九州の民俗仮面です。それらは高千穂、椎葉、米良の神楽に代表される民間芸能に伝承されています。
<主な展示>
本展では、九州民俗仮面美術館のコレクション(展示品)より63点の仮面が登場します。プリミティブなものから能面のような洗練されたものまで、多彩で迫力ある造形美を鑑賞していただきます。
(写真)
秋元神楽「戸取(トトリ)」(高千穂)。天照大神(アマテラスオオミカミ)が外を覗いた隙に天岩戸を剥ぎとる手力雄命(タヂカラオノミコト)。
撮影:高見乾司
(写真)
仮面「鬼神」土地の神々より
撮影:白石ちえこ
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■関連企画のご案内
講演会「精霊と舞う 宮崎の神楽考」
講 師:高見乾司(九州民俗仮面美術館 館長)
日 時:2012年10月16日(火)18:30〜20:00
会 場:LIXIL大阪水まわりショールーム イベントスペース
参加無料、要申込、先着順(TEL: 06-6733-1790 e-mail:xbn@lixil.co.jp)
■新刊LIXILブックレットのご案内
LIXIL BOOKLET『山と森の精霊 高千穂・椎葉・米良の神楽』
(80ページ内カラー60ページ/予定、税込価格1,890円)