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INAXライブミュージアム「世界のタイル博物館」で
美術家、大竹伸朗の展覧会
『焼憶展』を開催
展覧会期:2013年2月9 日(土)〜2013年6月9日(日)

2012年11月16日

住まいと暮らしの総合住生活企業である株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長: 藤森義明)は、2013年2月9日(土)から2013年6月9日(日)まで、INAXライブミュージアム(所在地:愛知県常滑市)「世界のタイル博物館」企画展示室にて、国内外で幅広く活動する美術家、大竹伸朗による展覧会『焼憶(やきおく)展』を開催します。

本展で大竹氏は、タイルへの焼き付け(プリント)による表現に挑戦しています。大竹氏のコラージュ*1作品や、常滑の街のディテールを写した写真を正方形のタイルに焼き付け、それらのタイルをさらにコラージュして、立体作品を制作します。作品の中には既に本来の役割を終えたやきもの製品の試作品も素材として用いられます。そうしてできた作品は、大竹氏のうちに秘められた「記憶」や、素材として用いた「もの」たちのなかにある「記憶」を浮かび上がらせます。

直島銭湯のタイル壁画を制作中の大竹氏

大竹氏とINAXライブミュージアムは、2009年7月に瀬戸内海の直島(香川県)にオープンした公衆浴場 「直島銭湯『I湯(アイラブユ)』」プロジェクトにおいて、大竹氏の作品である「絵付け便器」や、浴場の「タイル壁画」の制作に携わったことから、その後も交流を続けてきました。

このプロジェクト以降、当館では、大竹氏の展覧会の開催を長い間望んできましたが、このたび大竹氏の多忙なスケジュールを縫って、ようやく開催の運びとなりました。

現在、オープンに向けて着々と制作が進んでいます。やきものの街「常滑」に出現する大竹伸朗の世界にご期待ください。

※1 コラージュ:現代絵画の技法のひとつで、フランス語の「糊付け」を意味する。ありとあらゆる性質とロジックの違う素材を組み合わせることで、造形作品を構成する芸術的な創作技法。

■ 展覧会概要

『焼憶展』

【会 期】
2013年2月9日(土)− 6月9日(日)
【会 場】
INAXライブミュージアム「世界のタイル博物館」企画展示室
【観覧料】
共通入館料(一般600円、高・学生400円、小中学生200円)にて観覧いただけます

■作家略歴

大竹伸朗(おおたけ・しんろう)

美術家 1955年、東京生まれ
1977年から78年にかけてロンドン滞在。
1980年武蔵野美術大学油絵科卒業。
1982年初個展を開催、以降国内外で精力的に活動。
1989年アメリカ・インフォメーション・エージェンシー(USIA)及びアーティストコロニー基金の招聘によりニューヨーク州に制作滞在。
1995年アトランタオリンピック委員会及びオリンピック文化機関の招聘によりアトランタに作品制作滞在。
2006年東京都現代美術館にて「大竹伸朗全景1955-2006」展開催。
香川県直島では1994年「Out of Bounds」展、2001年「THE STANDARD」展、2006年「直島スタンダード2」展に参加。
2012年にはドイツで開かれた世界最大規模の国際現代美術展「ドクメンタ」に参加し、話題となる。
たえず新しい価値観を提示し、美術界の閉塞状況と戦い続ける姿勢は、アートシーンを超えて幅広く熱い支持を得ている。

■INAXライブミュージアム(LIXILグループ)概要

「世界のタイル博物館」「窯のある広場・資料館」「建築陶器のはじまり館」(2012年4月新設)「土・どろんこ館」「陶楽工房」「ものづくり工房」の6館で構成された"体験・体感型ミュージアム"。土からやきものまで、その歴史や文化、美しさや楽しさを伝えています。土と陶の魅力に触れる体験教室や企画展、ワークショップも開催。

所在地:愛知県常滑市奥栄町1−130
TEL:0569-34-8282
総面積:15,000平方メートル
開館時間:午前10:00〜午後17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎月第3水曜日、年末年始
共通入館料:一般600円、高・学生400円、小中学生200円
ホームページアドレス:http://www1.lixil.co.jp/ilm/