ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
ご覧になった時点で内容が変更になっている可能性がありますので、あらかじめご了承ください。

LIXIL 「森でeこと(もりでいいこと)」の活動を開催
6月2日(土)に長野県下伊那郡阿智(あち)村で7回目の開催。
従業員をはじめ、家族や地域の人びととともに、
間伐作業などを通じて長野県の森林づくりに協力しました。

2012年06月13日

住宅設備機器・建材の総合メーカーである株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長:藤森義明)は、「地球への負担をへらすことに果敢に挑戦し、大地からの贈りものを大切にいかしながら、生きものや自然をまもるための知恵を高めていく」活動を継続して行なっています。

LIXILは昨年4月のトステム、INAX、新日軽、サンウエーブ工業、東洋エクステリアの主要事業会社5社が統合してできた会社ですが、統合以前から各事業会社で独自にCSR・環境活動を展開していました。そのひとつに森林や身近な里山を守る「森でeこと」の活動があります。長野県での活動は、2009年に旧東洋エクステリアが同県の進める「森林の里親促進事業」に参加し、長野県下伊那郡阿智村にて森林保全活動を開始したのが始まりです。当時から通算すると今回で7回目の開催となり、2013年までに阿智村西区の山林約16haで間伐、整理伐を実施し、1,200mにわたって作業道を整備する計画です。

今回の活動は、6月2日(土)に従業員をはじめその家族や地域にお住まいの方々など総勢53名にて行われました。朝9時に阿智村に到着した後、チェーンソーを使った間伐の体験や、間伐材を使ったツリーハウスを製作する「作業班」とフィールドゲームで自然を学ぶ「こども班」にわかれ、それぞれが森林保全活動の方法と、豊かな森林を未来につなげることの重要さを学びました。「森でeこと」の活動は、今後も茨城(7月7日)で開催予定です。

記念の集合写真

LIXILは、「きれいな水 うつくしい森 心ゆたかな未来」を、地球のこれからを担う子どもたちに届けていくために、継続して自然を守り育てていく活動を行なっていきます。

■ 長野県阿智村での「森でeこと」活動レポート

「はじめの会」

長野県での活動は今回が7回目で、これまでの参加延人数は371名となりました。活動を行う山林は、カモシカやクマなど野生動物を見かける自然の森。チェーンソーを使った本格的な間伐作業のほか、木工作や炭焼き体験、キノコの植菌(原木に菌を植える作業)など、駒ヶ根事業所や名古屋支店のスタッフを中心に継続してきました。今年はさらに周辺地域にも活動の輪を広げて呼びかけたところ、周辺営業所や可児工場(岐阜県)など、様々な拠点から参加者が集まりました。

◇ 作業開始

天気は晴れ。新緑が目に映える長野県阿智村の森に、53名の参加者が集合。小学生以下の子どもたちは10名の参加となりました。まずは「はじめの会」で作業内容の確認や森林整備の意義などを座学で学び、その後間伐やツリーハウスの製作に当たる「作業班」と小学生以下の「こども班」に分かれ、それぞれ活動が始まりました。

◇ チェーンソーで、本格的に間伐作業。ツリーハウス製作も。

生態系を守り森林を保全するためには、木々を適度に間引きし地面に光が届くようにすることも大切です。
チェーンソーを安全に使うために、作業者は専用の防護ズボンをはいて、山林に入ります。森林組合の方々の指導のもと、木々の根元や枝振り、樹上の様子を観察し倒す木を選んで、いよいよ作業開始。まず、倒す側の幹に切りこみを入れます。間伐する木によっては、地上に張りだしている根元も事前に落とします。チェーンソーで幹を切りますが、中には枝が絡んで倒れにくい木もあり、ロープをかけて引き倒したりします。倒す方向も大事で、調整しながら倒さないと他の木に寄りかかってしまい倒れない場合があります。倒した後は枝を落とし、長さ5〜6mほどの木材が1本切りだされます。また、間伐材を使用したツリーハウス製作にもみんなで挑戦。完成には至りませんでしたが、間伐材の新しい活用方法を発見できました。

上:チェーンソーの使い方を指導。真剣に聞き入る参加者
中:慎重に木を切る従業員
下:ツリーハウス製作の様子

◇ 自然と遊ぶフィールドゲームと、キノコのほだ木づくり

環境学習の第一歩は自然に親しむことです。阿智村や従業員の子どもたちで構成する「こども班」は、「フィールドビンゴ」を楽しみました。

フィールドビンゴはネイチャーゲームの一つで、あらかじめビンゴのマスに自分で考えた「色」や「におい」、「形」、「さわった感じ」などいろいろなものを書き込み、自然のなかでそれらに該当するものを探してマスを埋めていくゲームで、1979年にアメリカのナチュラリストによって考案されました。今回は「やってみようリスト」をあらかじめ作成し、「鳥の鳴き声を聞こう」「花の絵を描こう」「食べられる草を探そう」などのテーマを設定。例えば「食べられる草を探そう」では「桜餅に使う桜の葉」まで登場するなど、子どもたちはテーマに沿って五感と想像力を働かせながら、自然に親しんでいきました。もちろん、ビンゴの項目には探し物だけでなく実際の森林保全作業もあります。「水切りってなに?」と言う項目では、作業道の排水路である「水切り」の整備作業を体験しました。作業道を安全に整備することは、森林保全には欠かせません。

昼食には、昨年好評だった五平餅のほか、鹿や熊などの地元の野生動物の食材(ジビエ)を使ったバーベキューを楽しみました。初めて食べる野生の肉の味に、家族で舌鼓を打つ場面も見られました。

昼食の後はキノコのほだ木づくりに挑戦。木に穴を開け、キノコの菌を植えてフタをする本伏せ作業を行いました。昨年植えたキノコの収穫も行い、大人の手のひらほどに大きくなったキノコを楽しそうに採取していました。

森に分け入って自然に触れ、積極的に花や土の色やにおいを追い求めたこどもたちに、自然を守る大切さや森林保全の重要性を感じてもらえたと思います。

画像上から

①フィールドビンゴ開始!
②ビンゴのマスを埋める様子
③昼食のバーベキュー
④水切りの整備作業
⑤ほだ木つくり
⑥大きなキノコも収穫

【添付資料】

これまでの森林保全活動暦LIXIL統合以前の旧個社の森林保全活動を含む

今回の長野の活動を加え、全44回 延2,221名が活動に参加。※東久留米市とあきる野市はともに東京都