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LIXIL 「森でe(いい)こと」の活動を開催
7月7日(土)に茨城県宍塚で7回目の開催。
従業員をはじめ、家族や地域の人びととともに、
竹の間伐作業などを通じて里山の森林づくりに協力しました。

2012年07月27日

住宅設備機器・建材の総合メーカーである株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長:藤森義明)は、環境保全のためのボランティア活動である「森でeこと」を7月7日(土)に茨城県土浦市の宍塚で開催しました。茨城県では7回目の開催となる今回は、総勢63名が参加し、竹の広がりを抑えるための竹の伐採作業を行いました。LIXILでは地球への負担をへらすことに果敢に挑戦し、大地からの贈りものを大切にいかしながら、生きものや自然をまもるための知恵を高めていくことを目指して、継続的な活動を行っています。

LIXILは昨年4月にトステム、INAX、新日軽、サンウエーブ工業、東洋エクステリアの主要事業会社5社が統合してできた会社ですが、統合以前から各事業会社で独自にCSR・環境活動を展開していました。そのひとつが森林や身近な里山を守る「森でeこと」の活動です。

茨城県での「森でeこと」の活動は、2009年より認定NPO法人「宍塚の自然と歴史の会」と協働し、茨城県土浦市宍塚にある里山の保全をおこなっています。旧INAXとして2009年から2011年4月までに通算4回の活動を開催し、LIXILとしては2011年6月と11月に開催しています。里山の自然観察や、谷戸といわれる湿地の水源や水路の整備、在来種にとって有害な外来種の撤去などを行っています。

■認定NPO法人「宍塚の自然と歴史の会」について

記念の集合写真

茨城県土浦市宍塚には、小川、ため池、雑木林、田んぼ、畑、草原など様々な環境が存在する100haほどの里山があり、この里山にはオオタカやフクロウをはじめ、様々な生き物が生息する豊かな自然が残っています。また、周囲には宍塚古墳群や貝塚など歴史的にも重要な場所となっており、この貴重な里山を子ども達に残すための活動を行っている団体です。

■ 茨城県土浦市宍塚での「森でeこと」活動レポート

「はじめの会」

今回で通算7回目の茨城県での活動となり、参加人数は延べ387人となりました。

これまでは筑波工場のスタッフを中心に活動を継続してきましたが、今回はさらに周辺地域にも活動の輪を広げて呼びかけたところ、下妻工場や土浦工場をはじめ、周辺の営業所やグループ会社の川島織物セルコンからも参加者が集まり、活動の輪が広がっています。

3人一組でのこぎりを使って作業開始

倒れた竹をさらに小さく切ります

竹は一ヶ所にまとめて置きます

◇ 作業開始

天気は曇りでしたが、7月にしては涼しく作業のしやすい気候のなか、63名の参加者が集合。まずは「はじめの会」で宍塚の環境の多様性や里山保全の意義についてレクチャーを受け、その後作業班と炊き出し班に分かれて作業を開始しました。

◇ のこぎりを使った竹の伐採作業

健全な竹林を育成するためには、竹の間隔を適度に間引きし、地面に光が届くようにすることが大切です。古来日本では、竹林には「傘をさして通ることができる」くらいの間隔が必要とされてきましたが、宍塚では密集した竹林が他の木々を圧迫するほどに成長してしまいました。また、竹林が急速に広がることで周囲の生態系が破壊されることも問題となっています。

「宍塚の自然と歴史の会」の方々の指導のもと、竹の特性を考えた伐採の仕方を習いながら、3人一組となりいよいよ作業開始。

まず、倒す方向を決めて倒す側の竹のフシから上2センチほどのところにのこぎりで切りこみを入れます。竹は斜めに生えている場合、途中まで切り込みを入れると自分の重さに耐えられなくなり倒れようとしますが、はじめに切り込みを入れておかないと竹の特性から幹が「爆ぜて」しまい、大変危険です。竹に切り込みを入れることで「爆ぜる」ことを防ぎます。

また、倒した後の処理も大切です。倒した竹は山の斜面に水平に固めて置いておくのですが、大きいものでは高さ20メートル以上にもなり、大人一人では抱えきれないほどの重さになります。3人一組になり、竹を切る人、倒す人、倒した後に運ぶ人とメインの作業を分担しつつ、倒した竹の移動など一人では難しい作業は3人で協力することで、安全に効率よく竹を伐採することができるのです。

宍塚の自然と歴史を学びます

◇ 昼食の後、宍塚の自然を巡る観察会

昼食に炊き出し班が作ったカレーと、宍塚の里山でとれた野菜を堪能し、その後、午後の作業に入りました。

午後は伐採作業のほか、里山保全への理解を深めてもらうために、初参加の方を対象に自然観察会を開催しました。宍塚には豊富な自然とともに、宍塚古墳群や国指定の上高津貝塚に代表される遺跡群が数多く点在し、歴史的にも大切なところです。自然環境はもちろん、歴史的価値も子ども達に伝えていかなければならないことを実感しました。

これまでの森林保全活動暦

今回の茨城の活動を加え、全45回 延2,284名が活動に参加。※東久留米市とあきる野市はともに東京都