2013年07月29日
株式会社LIXILグループ(本社:東京都千代田区、社長:藤森義明)は、国連が提唱する「グローバル・コンパクト(以下UNGC)」の理念に賛同してこのたび署名し、登録されました。グループとして「人権、労働、環境、腐敗防止」の4分野・10原則を尊重し、社会の持続可能な成長を実現するため自発的な取り組みを進めます。
また国連は、極度の貧困と飢餓の撲滅など、2015年までに達成すべきミレニアム開発目標(Millennium Development Goals: MDGs)を掲げており、UNGCもこのMDGsの目標達成に向けた活動を推進しています。当グループも、サプライチェーンを含めた人権や労働者の権利の尊重など、UNGC 10原則の支持、実行にとどまらず、MDGsの掲げる貧困層の居住空間の改善や安全な衛生設備・施設への支援など、総合住生活企業としてリーダーシップを発揮していきたいと考えています。今後、UNGCに賛同し、MDGs達成を目指して活動するさまざまな団体・国際機関とのコラボレーションや支援を検討していきます。
国連グローバル・コンパクトの10原則
人 権 | 原則1: 人権擁護の支持と尊重 原則2: 人権侵害への非加担 |
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労 働 | 原則3: 組合結成と団体交渉権の実効化 原則4: 強制労働の排除 原則5: 児童労働の実効的な排除 原則6: 雇用と職業の差別撤廃 |
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環 境 | 原則7: 環境問題の予防的アプローチ 原則8: 環境に対する責任のイニシアティブ 原則9: 環境にやさしい技術の開発と普及 |
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腐敗防止 | 原則10: 強要・賄賂等の腐敗防止の取組み |
ご参考:グローバル・コンパクト・ジャパン・ネットワークHP http://www.ungcjn.org/gc/principles/index.html
国連グローバル・コンパクト(UNGC)は、1999年の世界経済フォーラム(ダボス会議)でコフィー・アナン国連事務総長(当時)が提唱し、潘基文現国連事務総長も支持を表明しているイニシアティブです。
企業を中心にさまざまな団体が、責任ある創造的なリーダーシップを発揮することによって社会の良き一員として行動し、持続可能な成長を実現するための世界的な枠組みづくりに自発的に参加することが期待されています。
2000年7月、ニューヨークの国連本部で正式に発足し、2004年6月のGCリーダーズ・サミットにおいて腐敗防止に関する原則が追加されました。UNGCに賛同する企業トップ自らがコミットメントし、2013年6月30日現在、世界約145カ国で11,469の企業・団体が参加しています。
ミレニアム開発目標(MDGs)とは、国連が推進する開発分野における国際社会共通の目標で、極度の貧困と飢餓の撲滅など2015年までに達成すべき8つの目標、21のターゲット、60の指標を掲げています。 参考URL http://www.ungcjn.org/gc/mdgs.html
LIXILグループは、世界30カ国以上で事業を展開しています。そのグローバル事業の中心となっているのが、株式会社LIXILの主要子会社でカーテンウォールのリーディングカンパニーであるペルマスティリーザグループです。世界の著名物件を受注している同社にとって、各国・地域で働く従業員やサプライヤーの人権の尊重、実行は必須命題であり、2008年にUNGCに署名しています。また、気鋭の建築家らとともに進める各プロジェクトでは、最新の技術を活かし、環境分野の「原則7:環境問題の予防的アプローチ」「原則8: 環境に対する責任のイニシアティブ」「原則9:環境にやさしい技術の開発と普及」にも積極的に挑戦しています。
地球環境保全については、まもなくグループに加わる予定のアメリカンスタンダード ブランズが、地球の水資源問題に取り組み、北米を中心に節水製品を展開しています。節水・省エネなど、日本で培った高い環境技術を海外事業に活かし、世界各地の諸事情に合致したエコ製品を普及できれば、ミレニアム開発目標である「Goal7:環境の持続可能性を確保」することにもつながっていきます。
海外事業を拡大し経済成長を続けることと、UNGCの実行をはじめ企業としてリーダーシップを発揮し社会的責任を果たしていくことは、企業成長の両輪です。LIXILグループは、世界中の人びとの豊かで快適な住生活の未来に貢献することで、住生活産業のグローバルリーダーを目指します。