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LIXILギャラリー特別巡回展
『集落が育てる設計図−アフリカ・インドネシアの住まい』
開催のご案内
【会場】INAXライブミュージアム「土・どろんこ館」企画展示室
【会期】2013年4月27日(土)−9月1日(日)

2013年04月24日

住まいと暮らしの総合住生活企業である株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、 社長:藤森義明)は、土とやきものの魅力や、ものづくりの心を伝える文化施設、 INAXライブミュージアム(愛知県常滑市)の「土・どろんこ館」にて、LIXILギャラリー 企画展『集落が育てる設計図―アフリカ・インドネシアの住まい』の特別巡回展を、 4月27日(土)から9月1日(日)まで開催します。

タンベルマ族(西アフリカ トーゴ共和国 アタコラ山地)の住居(イラスト)

東京大学生産技術研究所の藤井研究室*(建築計画学)では、40年にわたり世界にみられるさまざまな伝統的集落や住居の調査・研究を行ってきました。その範囲は、地中海、中南米、東欧・中東、インド・ネパール、西アフリカ、東・東南アジア、南太平洋の地域に広がり、現在までに47カ国、500以上の集落のデータが蓄積されています。この広範囲にわたる調査から、類似した風土の中でも民俗や集落によって、住まいの形に大きな違いが見られることがわかってきました。これらの地域では、風土による環境条件に加え、伝統集落に住む人々に共通した独自の価値観によって、アイデンティティとしての住まいが育まれています。

本展では、この調査結果を示す好例として、住居づくりの原点である「土」からなるアフリカの住まいと、「木」からなるインドネシア・スンダ諸島の住まいを取り上げ、紹介します。大阪と東京のLIXILギャラリーで2012年12月から2013年4月まで開催され、好評を得た巡回展を中部地区でもご覧いただける展示となっています。

風土や伝統によって育まれてきた独創的な住まいを、模型や図面、写真等をご覧いただきながら、民族ごとに異なる住まいのあり方を考察します。

*藤井明氏の退職に伴い、現在は今井公太郎准教授らによる指導のもと、活動を継続しています。

■展覧会概要

「集落が育てる設計図−アフリカ・インドネシアの住まい」展

A House Design Fostered by the Village−House in Africa and Indonesia

会 期  :
2013年4月27日(土)−9月1日(日)
会 場  :
INAXライブミュージアム
「土・どろんこ館」企画展示室
開館時間:
10:00am−5:00pm(入場は4:30pm)まで
休館日  :
第3水曜日
料 金  :
共通入館料にて観覧可
企 画  :
LIXILギャラリー企画委員会
協 力  :
東京大学生産技術研究所 藤井研究室+
藤井明先生東京大学退職記念会

本展は、2013年12月−2013年4月にLIXILギャラリー(大阪・東京)で開催した巡回企画展の特別巡回展です。
関係者等の表記は、制作当時のものです。

カメルーン・マンダラ山地に住むヒデ族の住居

■展示概要

1.衛星画像を用いた西アフリカとインドネシアの巨大地図

それぞれの地域の風土の違いが一目瞭然で、集落の立地条件がリアルに感じられます。

2.住居模型13点

現地調査に参加したメンバーらによって制作されたアフリカの6部族とインドネシア7部族の計13部族の住居模型を解説付きで展示します。土の筒を基本形として内部が二層構造になっているアフリカ・タンベルマ族の住居(2004年世界遺産指定)など、すべてに内部が見える工夫が施され、ミニチュアならではの楽しさも味わえます。

3.図面資料、映像

集落調査後にスケッチされたアクソノメトリック図(立体図面)や平面図など貴重な手描き図面資料を展示します。さらに、現地の調査映像もダイジェストでご覧いただき、現場の様子が伝わる臨場感溢れる空間をつくります。

4.藤井明研究室の集落調査関連資料

各自が記録してきたフィールドノートや、集落調査の様子がわかる写真など選りすぐりの資料を披露します。また、これまでの集落調査の全リストを世界地図と照らしあわせてご覧頂きます。

■関連書籍

LIXIL BOOKLET『集落が育てる設計図 アフリカ・インドネシアの住まい』
(94ページ内カラー58ページ 税込価格1,890円)

■「INAXライブミュージアム(LIXILグループ)」概要

「世界のタイル博物館」「窯のある広場・資料館」「建築陶器のはじまり館」(2012年4月新設)「土・どろんこ館」「陶楽工房」「ものづくり工房」の6館で構成された"体験・体感型ミュージアム"。土からやきものまで、その歴史や文化、美しさや楽しさを伝えています。土と陶の魅力に触れる体験教室や企画展、ワークショップも開催。

所在地:愛知県常滑市奥栄町1−130 TEL:0569-34-8282
開館時間:午前10:00〜午後17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎月第3水曜日、年末年始
共通入館料:一般600円、高・学生400円、小中学生200円
ホームページアドレス:http://www1.lixil.co.jp/ilm/