ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
ご覧になった時点で内容が変更になっている可能性がありますので、あらかじめご了承ください。

INAXライブミュージアム企画展
手のひらの太陽 − 「時を知る、位置を知る、姿を残す」道具
[会期]2014年4月26日(土)〜9月7日(日)
[会場]INAXライブミュージアム「土・どろんこ館」企画展示室

2014年04月14日

株式会社LIXILが運営する、土とやきものの魅力を伝える文化施設『INAXライブミュージアム』(所在地: 愛知県常滑市)では、「土・どろんこ館」企画展示室において、2014年4月26日(土)から9月7日(日)まで、企画展「手のひらの太陽 −『時を知る、位置を知る、姿を残す』道具」を開催します。

人は古来、さまざまな方法で太陽を利用してきました。古代の人びとは、 季節を問わず正午に真南を通る太陽の規則正しい動きから時間の流れを読み取りました。太陽のつくる影で時を測る道具「日時計」は、 古代エジプトで誕生し、ヨーロッパでは日常生活に欠かせない道具となりました。機械式の時計が登場してからも、つい100年ほど前まで、 機械時計の狂いを修正するために利用されてきました。GPSのなかった時代、目印のない海の上では、 六分儀などの測量装置を使って太陽や月の動きから自分の乗っている船の位置を求めていきました。また、古代ギリシアでは、 ピンホールからの投影現象で太陽を観察する方法が生み出され、やがて目の前の景色を手で描き写す道具として、カメラの原点となる 「カメラ・オブスキュラ」が誕生しました。

本展では、太陽を利用して「時を知る」「位置を知る」「姿を残す」という3つの方法を取り上げ、 太陽を身近なものとして利用しようと試みてきた人びとの知恵の結晶を紹介します。

「時を知る」では、日時計作家、小野行雄氏のコレクションから、日本をはじめ中国やヨーロッパ、 アメリカなどで作られた、手のひらにのる大きさの日時計50点を展示します。日時計の仕組みや歴史をご覧いただきながら、 多彩な趣向を凝らした世界の日時計の造形のおもしろさに触れていただきます。特に日本製のものでは、 江戸時代の工芸品としての魅力についてもお伝えします。「位置を知る」では、六分儀などの貴重な測量装置を展示します。 「姿を残す」では、体験コーナーでピンホール現象と「カメラ・オブスキュラ」の原理を体感いただきます。

また、屋外には人の影を利用した日時計を設置し、子どもでも楽しく太陽と時間の関係を学べます。 ゴールデンウイークや夏休みに、ぜひご家族連れで来場いただき、楽しんでいただきたい企画展です。

■開催概要

▲携帯用日時計(水平型)/真鍮/
日本、明治〜大正 [撮影:梶原敏英]

INAXライブミュージアム企画展
「手のひらの太陽 −『時を知る、位置を知る、姿を残す』道具」
The Sun in One's Palm
Hand-held Devices That Tell Time,Determine Position, Capture an Image

【会期】2014年4月26日(土)〜9月7日(日)

【会場】INAXライブミュージアム「土・どろんこ館」企画展示室

〒479-8586 愛知県常滑市奥栄町1-130

TEL:0569-34-8282 FAX:0569-34-8283

【休館日】第3水曜日(祝日の場合、翌日)

【観覧料】共通入館料にて観覧可

(一般:600円、高・大学生:400円、小・中学生:200円)

【企画】INAXライブミュージアム企画委員会

【協力】小野行雄、株式会社カクマル・サーベイミュージアム、

神戸大学海事博物館、フジフイルム スクエア

【展示デザイン】西本剛己(ARTLAB+)

■展示概要

▲カメラ・オブスキュラの図、『百科全書(分野別)版画選集第7巻』(ディドロ&ダランベール編『百科全書』 の再編集版版画選集、シャルル・ジョセフ・パンコック編集、1782年〜1832年)より。横浜市民ギャラリーあざみ野蔵。

[展示品]

・小野行雄コレクションから日時計50点(レプリカを含む)
・四分儀(レプリカ)2点
・八分儀 2点
・六分儀 5点

[体験コーナー]

・カメラ・オブスキュラ(フジフイルム スクエアによる再現装置)とピンホール現象
・日時計(太陽に見立てた照明を使って、影の変化を再現)
・身長日時計(屋外に設置)

写真上・左:
ボーイスカウトの日時計(水平型)/真鍮/アメリカ、20世紀
写真上・中:
バターフィールド型日時計(水平型)/銀/フランス、18世紀
写真上・右:
ひさご型根付日時計/真鍮/日本、江戸時代、伝・平賀源内考案
[日時計の写真3点 撮影:梶原敏英]
写真下・左:
六分儀/J.クームス社製/イギリス、1875年(推定)/曽根田馨蔵
[撮影:橋本文夫]
写真下・右:
八分儀/スペンサー・ブラウニング社製/イギリス/神戸大学海事博物館蔵[撮影:白石卓也]

■関連ワークショップ

・「こもれびを食べる動物になろう!」

ピンホールカメラの原理を利用したマスクを作って、不思議な風景を見てみよう

【開催日時】7月26日(土)

10:00〜12:00、13:30〜15:30の2回

【講師】木村崇人(きむら たかひと:美術家)

【定員】各回親子15組(30人)

・「自分の日時計をつくろう!」

日時計の仕組みや歴史を学び、紙日時計で太陽の動きと時刻の関係を調べてみよう

【開催日時】8月24日(日)

10:00〜12:00、13:30〜15:30の2回

【講師】小野行雄(おの ゆきお:日時計作家、

日本日時計の会幹事、前東京造形大学造形学部教授)

【定員】各回小学生以上15人

※いずれのワークショップも予約制です。
※INAXライブミュージアムの入館料にてご参加いただけます。
※予約方法などの詳細は、ホームページをご覧ください。http://www1.lixil.co.jp/ilm/

■関連書籍「手のひらの太陽 −『時を知る、位置を知る、姿を残す』道具」

2014年4月26日発売予定
天地:257mm×左右182mm/オールカラー総64ページ/無線綴じ
定価:1,500円(税別)
発行:LIXIL出版

【図版構成】

時を知る 日時計

日時計の歴史------------------------------荒川 紘
手のひらの日時計 小野行雄コレクション-------小野行雄
日時計の原理 時を正確に測るために----------上原秀夫
年月を知る暦
人は太陽からどのように日、月、年を読み取ったか
------------------------------------------片山真人

位置を知る 六分儀

神戸大学海事博物館+曽根田馨コレクション
「六文儀」の出現----------------------------上西勝也
六分儀の仕組み

姿を残す カメラ・オブスキュラ

太陽の鉛筆--------------------------------伊藤俊治
『百科全書』の日時計 宇宙の理を希求する-----逸見龍生
明日の曙光への淡い憧れとともに-------------今福龍太
イメージの中の太陽 日本の民話や祭りの風景から
------------------------------------------貝瀬千里
地球と遊ぶ、太陽と遊ぶ----------------------木村崇人
太陽の描かれ方 国旗、国章
「六分儀」など測量切手の世界 上西勝也コレクション

■INAXライブミュージアム(LIXILグループ)概要

「世界のタイル博物館」「窯のある広場・資料館」「建築陶器のはじまり館」(2012年4月新設) 「土・どろんこ館」「陶楽工房」「ものづくり工房」の6館で構成された“体験・体感型ミュージアム”。土からやきものまで、 その歴史や文化、美しさや楽しさを伝えています。
土と陶の魅力に触れる体験教室や企画展、ワークショップも開催。

所在地:愛知県常滑市奥栄町1−130

TEL:0569-34-8282

休館日:毎月第3水曜日、年末年始

共通入館料:一般600円、高・学生400円、小中学生200円

ホームページアドレス: http://www1.lixil.co.jp/ilm/