2014年11月26日
住まいと暮らしの総合住生活企業である株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長:藤森義明)は、2014年11月23日(日)、INAXライブミュージアム「土・どろんこ館」(愛知県常滑市)にて、地区予選大会を勝ち抜いた代表45名が「光るどろだんごづくり」の腕を競う「光るどろだんご全国大会2014」を開催し、最優秀賞1点ならびに入賞作品を決定しました。
最優秀賞 三好さんの作品
「夜空に輝く満天の星」
参加者45名が作ったどろだんご
7回目となる今大会は、LIXILショールームなど全国の営業拠点と連携し、過去最多の37都道府県47会場で地区予選を開催しました。全国大会では、予選を勝ち抜き、総参加者数1023名の中から選ばれた代表45名が、どろだんごづくりの腕と技を競い合いました。
最優秀賞は、愛媛県松山市の三好夢歌(みよし むじか)さん(13歳)の作品「夜空に輝く満天の星」、優秀賞は鹿児島県鹿児島市の会社員、有村俊洋(ありむら としひろ)さん(28歳)の「日本の杉」、愛知県知多郡の田中志奈(たなか ゆきな)さん(12歳)の「セントレアの夕暮れ」、そのほか優良賞3点、企業賞3点、三木きよ子※(みき きよこ)特別賞1点が表彰されました。
最優秀賞の三好さんは、天空に白い星をちりばめた満天の星空を表現した作品を制作しました。星に見立てた白色をどろだんごの表面に上手く散らすため、歯ブラシを使うなど自身で工夫を凝らし、それが思い通りにいったと喜びの表情で語っていました。
審査員長を務めた、どろだんご・土絵作家の三木きよ子さんは、「選手みなさんがオリジナルの道具を持参するなど、熱心に作品づくりに取り組んでいた姿に感動しました。人の手でつくられた球体は神様の贈り物だと聞いたことがあります。今日の作品を、家に帰ってもどうか大切にしてほしい」と講評し、選ばれた作品だけでなく、すべての選手の健闘を称えました。
満員の会場で、5歳から64歳までの幅広い年齢層の選手たちが、手のひらに載せた土の塊を一心に磨きあげ、個性豊かな作品を制作しました。初めは緊張気味だった選手たちも次第にリラックスし、最後にはとても和やかな雰囲気で、それぞれの自信作を評価し合いました。表彰式には、セントレアのマスコット“なぞの旅人フー”がサンタの衣装で登場し、会場を盛り上げました。
最優秀作品はINAXライブミュージアム「土・どろんこ館」に永久保存され、セントレア賞受賞作品は、中部国際空港セントレアにて展示されます。
※:三木きよ子:どろだんご・土絵作家。「光るどろだんご大会」の初回(2007年)より、どろだんご大会の審査に携わる。
2013年より、全国大会の審査員長。
【各賞受賞作品】
最優秀賞 |
愛媛県松山市 三好夢歌(みよし むじか)さん (13歳) 「夜空に輝く満天の星」 |
優秀賞 | |
鹿児島県鹿児島市 有村俊洋(ありむら としひろ)さん(28歳) 「日本の杉」 |
愛知県知多郡 田中志奈(たなか ゆきな)さん(12歳) 「セントレアの夕暮れ」 |
優良賞 | ||
新潟県新潟市 古賀義弘(こが よしひろ)さん 「はやぶさ ロケットいっぱいの地球」 |
千葉県印西市 松島悠実(まつしま ゆみ)さん 「茜空」 |
岡山県倉敷市 堤なぎさ(つつみ なぎさ)さん 「小さな生命(いのち)」 |
LIXIL賞 | ANA賞 | セントレア賞 | 三木きよ子特別賞 |
埼玉県川口市 峯田光浬(みねた ひかり)さん 「みらくるだんご」 |
山形県山形市 櫻井幹太(さくらい かんた)さん 「惑星K」 |
神奈川県茅ケ崎市 丹下湊泉(たんげ みなみ)さん 「イルミネーションと かっそうろとゆき」 |
長崎県長崎市 堺 康徳(さかい やすのり)さん 「未来への扉」 |
【審査方法】 | 審査ポイントは、光沢のよさ、配色、タイトルのイメージと合っているかどうか、制作のプロセスなど。 参加者による投票(各人2票)結果を加味し、審査委員による審査。 |
【審査員長】 | 三木 きよ子 どろだんご・土絵作家 |
【審 査 員】 |
柳沼 茂敏 全日本空輸株式会社 名古屋支店法人販売課長 鈴木 實 中部国際空港株式会社 執行役員商業事業部長 坂村 格 株式会社LIXIL 広報部長 住宮 和夫 INAXライブミュージアム 館長 大会当日の制作風景 |
8月23日のLIXIL横浜みなとみらいショールームでの予選大会を皮切りに、11月9日のLIXILショールーム金沢まで、北は北海道から南は沖縄まで、37都道府県47会場で予選大会を開催。各会場からの代表選手45名と、9月7日に中部国際空港セントレアで開催した「光るどろだんご大会2014」からの代表3名を併せた、計48名が地区予選代表として選出されました。
※全国大会では、欠席者3名を除く、45名が光るどろだんごづくりの腕を競いました。
今大会も全日本空輸株式会社、中部国際空港株式会社に共催いただきました。
住生活産業のグローバルリーダーを目指すLIXILは、同社の運営する文化施設『INAXライブミュージアム』で人気の「光るどろだんごづくり」体験を通して、世界中の人々に土や日本のものづくりの魅力を体感していただきたいと考えており、将来的には「どろだんご世界大会」の開催も目指しています。その実現に向け、海外拠点のある企業からさまざまなノウハウを学びたいと考え、その業態や圧倒的海外拠点数を有する全日本空輸株式会社へ今年も協力をお願いしました。ANA賞の賞品には、話題の旅客機、ボーイング787のモデルプレーンなどを提供いただき、選手たちの羨望の的となっていました。
中部国際空港セントレアは、地元の文化や産業を広く紹介する役割を担うエアターミナルを目指されています。以前から「光るどろだんごづくり」に関心を持たれており、セントレアでの体験教室の開催を強く望まれていました。今年は、「光るどろだんご大会2014」をセントレア会場で行い、代表に選ばれた3名の選手が、全国大会でも腕を振るいました。今大会も共催を快諾いただき、各地区から集った代表選手たちのセントレア見学ツアーや懇親会、大会表彰式での特別ゲスト“フー”の登場など、楽しい企画も実施いただきました。
今後の世界大会実現に向け、共催の2社とさらに強力な関係を築いていきたいと考えています。INAXライブミュージアムでは共催2社をはじめ、地域や各方面の方々の協力を得ながら、「光るどろだんごづくり」の面白さ・土の魅力を、今後もより多くの人々に伝えていきます。
大会で制作した「光るどろだんご」は、やきもの用の粘土をまるめたタネをステンレスカップで丸く、真球になるように削り、表面を平滑にして化粧泥(色をつけた土)をのせ、磨きあげて光らせるものです。2ミクロン以下の細かさと扁平な形状という粘土粒子の特性をいかし、表面を押さえつけて粒子の向きをきれいに整えることによって光沢を出します。化粧泥の色の組み合わせや磨き具合で様々な表情が生まれ、子どもから大人まで幅広く楽しむことができます。近年では、色ののせ方を工夫することにより、表現の幅も広がって、より魅力的な体験教室となりました。
INAXライブミュージアムの「光るどろだんごづくり」は、2006年から「土・どろんこ館」の土の体験教室としてスタート。幅広い年齢層に人気で、LIXILショールームなどでの開催を含めると、これまでに延べ15万人が体験しました。
お問合せ:INAXライブミュージアム(LIXILグループ)
URL: http://www1.lixil.co.jp/ilm/
TEL: 0569-34-8282
受賞者のみなさんで記念撮影